02 小さな バナナが集まっているように見える、 カンレンボク(旱蓮木)の実
所在地 横浜市南区六ツ川3丁目122番地 横浜市こども植物園内
科.属など オオギリ科 カンレンボク属 落葉高木
見どころ  実の大きさは5~6センチ位で、丸い形に集まる果実ひとつひとつが、バナナが集まっている感じです。熟すと黄色くなります。別名「喜樹(キジュ)」とも呼ばれ、縁起の良い名前から、原産地の中国では公園樹のほか、お祝いの木としても親しまれているそうです 
 ※カンレンボクの花は23ページNO.18に掲載されています。
撮影者 石川佐智子 撮影日 2010.10.14

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35 美しく黄葉した枝にずらりと並んだ、カツラ(桂)の実  別名コウノキ
所在地 横浜市港北区新羽町 新田緑道
科.属など カツラ科カツラ属 落葉高木
見どころ  黄葉が日に照らされて眩しいほどです。実がずらりと並んで生っているのに気付きました。カツラの実を見たのは初めてです。実は袋形で熟すと縁の方から、暗紫色になります。落ちた葉を部屋に置くと、焼き菓子のような甘い匂いがするというので、落ち葉を拾ってきて置いてみました。本当に甘い香りが漂っています。
 ※夏の緑色の「カツラ」は5ページNO.39に、初秋と10月の「カツラ」は24ページNO.16に載っています。
撮影者 北澤美代子 撮影日 2010.10.18
13 子どもの顔ほど大きくなる、シシユズ(獅子柚)
所在地 横浜市港北区下田町6丁目 民家の庭
科.属など ミカン科ミカン属 常緑低木
見どころ  下田町の閑静な住宅街の道端で大きな果実が生る柑橘類の木を見つけました。1メートルほどの木ですが、夏みかんより一回り大きい実が5個も。写真を撮っていると、通行人の女性の方が私に話しかけました。「お正月の頃になると、子どもの顔くらいになって黄色に色づき、見事ですよ」。さっそくそのお宅を訪ねましたが、留守。結局、インターネットの花の先生に質問し「シシユズ」または「オニユズ(鬼柚)」という樹木であることが分かりました。果肉は酸味が強くて食用になりませんが、皮を細かく切って砂糖漬けやママレードやジャムに加工するのだそうです。12月に、また撮影し、その後をお伝えしましょう。
撮影者 岩田忠利 撮影日 2010.10.16
34 クリの花のような、強い匂いを放つ虫媒花、シリブカガシ(尻深樫)の花
所在地 横浜市港北区高田東4丁目沿い 早渕川土手の植え込み
科.属など ブナ科マテバシイ属 常緑高木
見どころ  ブナ科マテバシイ属の常緑高木で、日本に自生するマテバシイ属2種(シリブカガシとマテバシイ)のうちの1種です。葉は,葉脈に沿って表面がくぼみ立体的です。日本のブナ科植物は春から初夏に花をつけるものがほとんどであるのに、シリブカガシのように、9月の終わりから10月にかけて咲く例は他にはないそうです。堅果(ドングリ)は翌年の秋に熟して落下し、堅果が発芽するのはその翌年の春になってからだそうです。シリブカガシのどんぐりは濃褐色で、やや紫色を帯びています。
 ※マテバシイの花が2ページNO.23に載っています。
撮影者 北澤美代子 撮影日 2010.10.17
05 葉っぱは細長く椿の仲間の葉とは違う、タイワンツバキ(台湾椿)の花
所在地 横浜市南区六ツ川3丁目122番地 横浜市こども植物園内
科.属など  ツバキ科ツバキ属 常緑高木
見どころ  台湾に分布しています。高さは15メートルくらいになります。葉は光沢のある濃緑色の長円形で、わずかに鋸歯があります。椿の花はいろいろあり区別がつきません。10月から2月ごろ、真っ白な花を咲かせます。ハチやチョウの吸蜜源です。
 ※ツバキの花は13ページNO.02に掲載されています。
撮影者 石川佐智子 撮影日 2010.10.14
27 チョコレート色の飾り付けに似合いそうな ナツツバキ(夏椿)の実
所在地 横浜市港北区箕輪町3丁目 マンションの庭
科.属など ツバキ科ナツツバキ属 落葉高
見どころ  真夏に咲き誇っていたナツツバキ(夏椿)、この木だけ紅葉になっていました。見ると可愛らしいチョコレート色の実が!!
  ※ナツツバキの花は4ページNO.24に掲載されています。 
撮影者 石川佐智子 撮影日 2010.10.16
16 たわわに実ったシラカシ(白樫)のドングリ
所在地 川崎市中原区木月住吉町 川崎市平和公園
科.属など ブナ科コナラ属 常緑高木
見どころ  花は葉が開くと同時に垂れ下がります。ドングリは卵形でその年の秋に熟します。
 ※シラカシノキは7ページNO.19に載っています。
撮影者 岩田忠利 撮影日 2010.10.17
08 紫色のコノテガシワセンジュ(児の手柏千手)の花
所在地 横浜市港北区箕輪町1丁目 KOEI ビル入口
科.属など  ヒノキ科 コノテガシワ属 裸子常緑針葉小高木
見どころ コノテガシワの園芸品種だそうです。球果は1~2.5センチ位で、白緑色はよく見かけますが、紫色の花は初めて観ました。以前から植樹されていて、いつも観るのですが、今年、初めて花の色が紫色だと気がつきインターネットの花の先生に聞きました。
 ※コノテガシワの花は15ページNO.18に、は4ページNO.28に掲載されています。
撮影者 石川佐智子 撮影日 2010.10.14
31 法師が白頭巾をかぶった姿に見立てたヤマボウシ。落葉しない常緑山法師の実
所在地 横浜市青葉区あざみの南3丁目 民家の庭
科.属など  ミズキ科ヤマボウシ属 常緑高木
見どころ  道路から一段高い庭に7~8メートルの木に丸い赤い実が上向きにたくさん生っています。まだ未熟の青い実もいっぱいついています。これがジョウリョクヤマボウシの実だそうです。ヤマボウシ類の花は中央の丸い緑色の部分で、それを法師の頭に形容、そしてその周りの白い花びらを白頭巾に見立てて「山(ヤマ)の法師(ボウシ)」と名づけた先人の遊び心には感服しますね。花の中央の丸い緑色の花柱だけが残り、赤い実に変身します。ジョウリョクヤマボウシの葉はヤマボウシの葉とくらべ、やや細長く、文字通り常緑で濃緑です。
 ※ジョウリョクヤマボウシの花は9ページNO.36に載っています。
撮影者 岩田忠利 撮影日 2010.10.19
03 日本の甘柿生産量の60%を占め、“甘柿の王様”と呼ばれる富有柿
所在地 横浜市港北区日吉本町5丁目 民家の裏庭
科.属など カキノキ科カキノキ属 落葉広葉高木
見どころ  街の果物店や青果店に最も多く並んでいる富有柿は岐阜県原産で、表面が平べたい円形、皮はオレンジ色。甘味が強く、肉厚、果肉が柔らかく、大粒が特徴です。子どもの頃、実家に柿の木が何種類かあり、私はもっぱら甘味が強く他の柿の2倍ほどの大きさの“百匁(ひゃくめ)柿(昔の尺貫法で百匁の重さ)”を食べていました。富有柿もありましたが、水ぽくて甘味が少ないので、ほとんど食べませんでした。
 ※甘柿の種類については12ページNO.12で触れています。
撮影者 岩田忠利 撮影日 2010.10.14

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21 文字どおり台湾原産の、タイワンモクゲンジの果実
所在地 川崎市中原区木月住吉町 川崎市平和公園
科.属など ムクロジ科 落葉高木
見どころ  上記NO.17のオオモクゲンジとは小広場を挟んだ向かい側に生えていますが、実が大きく、色がより濃い茶褐色で、実の付き方が梢にかたまって付いています。一口に「モクゲンジ」と言っても、いろんな種類があるものですね。
撮影者 岩田忠利 撮影日 2010.10.17
20 今年は熊の被害が新記録です。熊の主食、コナラ(小楢 別名ナラ)の実(ドングリ)
所在地 川崎市中原区木月住吉町 川崎市平和公園
科.属など  ブナ科コナラ属 落葉広葉樹
見どころ  今年は熊の出没による被害が10月15日現在全国で54件と新記録だそうです。原因は夏の異常気象でコナラの立ち枯れが多く、熊の主食のドングリが少なく、食糧不足から人里に出てくるのだという。 このナラの木が減少すると、シイタケの値段が高騰するかもしれません。シイタケ栽培の原木はすべてナラの木ですから。※コナラの花は17ページNO.8に載っています。
撮影者 岩田忠利 撮影日 2010.10.17
18 常緑樹のクスノキ(楠)も、秋には古い葉を紅葉させ実を生らせます!

10月17日撮影

12月19月日撮影

所在地 川崎市中原区木月住吉町 川崎市平和公園
科.属など クスノキ科ニッケイ属 常緑高木
見どころ  5~6月に細く伸びた花序に小さな花を咲かせます。10月17日撮影の写真上の果実はまだ緑色ですが、12月19日には黒紫色に熟し、光沢があって目立ちます。たくさんの小鳥が群がり、この実をついばみ、お食事中でした。
 ※クスノキは巨木が多い。日本一の巨樹が「名木古木」の2ページNO.11に、都内最大のクスノキが8ページNO.42に載っています。
撮影者 岩田忠利 撮影日 2010.10.17/2010.12.19
14 秋の青空に映える、トネリコ(別名タモノキ)の翼果

小さな短冊のような翼果
所在地 横浜市港北区下田町5丁目 民家の庭
科.属など モクセイ科トネリコ属 常緑高木
見どころ  山地の湿地に多く生える木で、刈り取った稲を干す稲架木用に使うため、よく水田の畦に植えられました。花は花びらが無く、地味ですが、今は、その翼果の実が白い小さな短冊のように美しく、それが風にたなびく様に風情があり、人気があります。
 ※シマトネリコの実が10ページNO.4に載っています。 
撮影者 岩田忠利 撮影日 2010.10.16
06 良い芳香を放つ、ヒイラギモクセイ(柊木犀)の花
所在地 横浜市南区六ツ川3丁目122番地  横浜市こども植物園内
科.属など モクセイ科モクセイ属 常緑小高木
見どころ  常緑小低木でモクセイ(木犀) とヒイラギ(柊)の雑種です。葉の大きさはキンモクセイに似ており、葉の周辺が棘になっています。性質はヒイラギから受け継いでいます。10月に良い香りのする白い花を咲かせます。花弁は4枚に分かれ2本の雄しべがあります。最近は近くのマンションの生垣でも見かけます。 
撮影者 石川佐智子 撮影日 2010.10.14
28 紅褐色に染まる、カラコギカエデ(鹿子木楓)の実
所在地 神奈川県箱根町仙石原817 箱根湿生花園内
科.属など カエデ科カエデ属 落葉小高木
見どころ  5~6月に淡黄緑色の花が咲き、 10月頃に実はつばさ形で鋭角に開き紅褐色に色づきます。
 ※カラコギカエデの花が22ページNO.02に載っています。
撮影者 北澤美代子 撮影日 2010.10.14
04 イチョウの黄葉と完熟ギンナン
所在地 東京都立川市緑町3173 国営昭和記念公園  ふれあい橋近く
科.属など イチョウ科イチョウ属 落葉高木
見どころ イチョウの実(中の種子をギンナンという)が完熟して今にも「ポタリ」と 落ちそうです。イチョウの木の下にはたくさんの実が落ちていました。強烈な臭いとともに。今年はいろいろの木の実がぎっしり生って豊作のように感じますが、気候の影響でしょうか?
 ※イチョウの雄花雌花は18ページNO.30とNO.31に載っています。 
撮影者 北澤美代子 撮影日 2010.10.07
25 日本ではあまり見ることができない、トゲブドウ(棘葡萄)
所在地 横浜市南区六ツ川3丁目122番地 横浜市こども植物園内
科.属など ブドウ科ブドウ属 つる性落葉低木
見どころ 中国中南部の原産で、日本では「トゲブドウ」と呼ばれる珍しいブドウが生っていました。つるには棘があり、実は巨峰くらい大きく濃い紫色をして垂れ下がっていました。
  ※一般的ブドウの実は5ページNO.07に掲載されています。
撮影者 石川佐智子 撮影日 2010.10.14
19 数珠状にくびれた豆果を多数ぶら下げる、エンジュ(槐)の実
所在地 川崎市中原区木月住吉町 川崎市平和公園
科.属など マメ科エンジュ属 落葉高木
見どころ  エンジュがマメ科であることを不思議に思っていましたが、樹高20メートルほどのエンジュの木に数珠状につながった豆果をたくさんぶら下げているのを見て納得しました。
 
撮影者 岩田忠利 撮影日 2010.10.17
15 真っ赤な実のクロガネモチに対し黄色い実のキミノクロガネモチ
所在地 横浜市港北区下田町5丁目 民家の庭
科.属など  モチノキ科モチノキ属  常緑高木
見どころ  どの枝にも黄色やオレンジ色の実がびっしり。真っ赤な実が鈴なりに生るクロガネモチは秋の風物詩ですが、この色の実は? インターネットの花の先生は「キミノクロガネモチではないか」と・・・。
 ※赤い実のクロガネモチは12ページNO.32に載っています。
撮影者 岩田忠利 撮影日 2010.10.16
07 小さい柿、セッコウガキ(淅江柿)の実
所在地 横浜市南区六ツ川3丁目122番地  横浜市こども植物園内
科.属など  カキノキ科カキノキ属  落葉高木
見どころ 実が小さいく、直径4センチ位でしょうかつながっています。葉が長く大きいのが特徴です。花が3ページNO.23に掲載されていますが、よく見る柿の花と違いとても美しいです。私は初めて観ました。 
 ※セッコウ柿の花は3ページNO.23に掲載されています。 
撮影者 石川佐智子 撮影日 2010.10.14
30 公的施設の正門にある地域のシンボルツリー、ネムノキ。その実
所在地  横浜市港北区下田町6丁目 障害者地域活動ホームしもだ正門際
科.属など マメ科ネムノキ属 落葉小高木
見どころ  24ページNO.19にネムノキの実1個の拡大写真が載っています。このネムノキは地域の多くの人たちが出入りする公的施設の正門脇にあり、ホームに通う障害者の皆さんを毎日送迎する“地域のシンボルツリー”として有名です。今年もたくさんの花が咲き、たくさんの実が付きました。
撮影者 岩田忠利 撮影日 2010.10.18

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17 花を撮ってから1ヵ月も経たずにその姿を一変させた、オオモクゲンジの実

9月25日訪れたときは黄色い花で覆われ、きょうは茶褐色の花が咲いたかのように実が……
所在地 川崎市中原区木月住吉町 川崎市平和公園
科.属など  ムクロジ科モクゲンジ属 落葉高木
見どころ   「あのオオモクゲンジの花は、その後どうなったかな?」と様子を見に行ってみました。近づいて、びっくり! 「おや、枝の一部が紅葉している?!」。その枝をアップで撮ろうと、カメラを覗くと、それは紅葉ではなく、果実でした。9月25日に撮影したのは枝先に咲く黄色い花(23ページNO.37)。それからまだ1ヵ月も経っていないというのに、この木の変り身の速さに驚きました。たった3週間で、花から実への営み、さぞ忙しかったことでしょう・・・。
 
撮影者 岩田忠利 撮影日 2010.10.17
以下の情報の中の“欠番”は、低木・小低木の一部、ツル性植物などで、「野草-World」へ移しました。 2010.10..14~ 掲載23種