01.蕾は濃いピンクで、開花すると淡いピンクになる、シデコブシ(四手辛夷)
所在地 横浜市港北区綱島台 民家入り口の畑
科・属など モクレン科モクレン属 落葉小高木
見どころ モクレン科で、3月〜4月上旬に咲きます。別名ヒメコブシ(姫辛夷〕、ベニコブシ(紅辛夷)とも言われます。花の形が、正月飾りの四手(紙垂)に似ているので名が付いたとか? コブシとシデコブシの見分け方は、花弁の数で区別するそうです。6枚くらいが「コブシ」、14〜18枚と多いのが「シデコブシ」だそうです。
 あるブログに「シデコブシの蕾が開花していく時の美しさは、何とも言いようがなく、乙女が美しくなっていくような可憐さがある」と書いてありました。
撮影者 北澤美代子 撮影日 2010.03.11

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39. 雌雄異株で黄緑色の花を咲かせる モチノキ(黐の木)
所在地 横浜市港北区日吉本町4丁目 日吉南小学校裏側
科・属など モチノキ科モチノキ属 常緑高木 
見どころ 13ページNo.08に実が掲載されています。4月頃4枚の花弁の花を葉の付け根にまとまって咲かせます。秋に赤い実をつけます。
撮影者 北澤美代子 撮影日 2010.03.18
30. 元住吉駅東口の先、西加瀬や木月3〜4丁目で流行の、ベニバナトキワマンサク
所在地 川崎市中原区木月4丁目 県警察学校の裏の松原家
科・属など マンサク科トキワマンサク属 常緑小高木
見どころ 上記NO.17に掲載のベニバナトキワマンサクの高木です。この花の“強烈な赤紫色”の魅力にとりつかれるのか、元住吉駅東口の綱島街道の南側の一郭にはベニバナトキワマンサクの花が満開の家が多い。とくに西加瀬地区はどの家でも生垣や庭に植えています。写真の木は2階家の屋根に届くほど大きく育ち、遠くから赤紫色の花が目立っています。
撮影者 岩田忠利 撮影日 2010.03.23
26.田園調布のお屋敷の前に咲いていた、アズマシャクナゲ(東石楠花)
所在地 東京都大田区田園調布3丁目 門の前の植え込み
科・属など ツツジ科ツツジ属 常緑低木
見どころ 豪邸が建ち並ぶ田園調布西口の超高級住宅街、帝国ホテル社長・犬丸一郎さんの向かいの家、その門の前にアズマシャクナゲが満開! このシャクナゲは関東地方と東北地方の太平洋岸の福島・宮城両県に分布するためこの名がついています。深山の岩場や尾根沿いの乾いた林で見かけます。
撮影者 岩田忠利 撮影日 2010.03.21
22.花の匂いが独特な ヒサカキ(姫榊)
所在地 東京都港区白金台5丁目21-9 東京都庭園美術館内
科・属など ツバキ科ヒサカキ属 常緑小高木
見どころ ヒサカキ(姫榊)は春に咲くのですが。13ページ12に掲載されているハマヒサカキ(浜姫榊)の花は秋から冬に咲きます。樹形や花の付き方はそっくりですが、ハマヒサカキの方が葉の縁が丸く反り返っています。果実はゆっくりと大きくなり、冬に熟します。一年間果実を付けていることになるので早春の花の少ない頃に花を開いて虫によって効率的な花粉媒介を行い、冬の果実の少ない頃に鳥により散布されます。
撮影者 石川佐智子 撮影日 2010.03.17
18.名前の由来がおもしろい、コノテガシワ(児の手柏)の花
所在地 川崎市中原区西加瀬 210 県公社西加瀬アパートの庭
科・属など ヒノキ科コノテガシワ属 常緑針葉高木
見どころ 枝が直立し葉が表裏の区別がなく、その形が子どもが手を挙げた姿に似ていることからその名前が付いたという変わった樹木です。花は写真のように直立した枝先につけ、その果実は秋に金平糖のような、これもまたユニークな形の球果を付けます。4頁のNO.28をご覧ください。
撮影者 岩田忠利 撮影日 2010.03.17
17.2頁NO.20と見比べてください。ベニバナトキワマンサク(紅花常磐満作)
所在地 川崎市中原区西加瀬8-23 吉田稔家の庭
科・属など マンサク科トキワマンサク属 常緑小高木
見どころ 「マンサク(満作)」は葉が出る前に“先ず咲く”が訛ったものが名前の由来という説があります。5ページNO.20の「ベニバナマンサク」は黄色い花のマンサクの変種、赤い花。トキワ(常磐)は常緑であることを意味し、掲載の写真の花は葉が常緑のトキワマンサクの赤い花です。
撮影者 岩田忠利 撮影日 2010.03.17
16.サクラ属の仲間だけに花も美しい、スモモ(李。通称プラム)
所在地 川崎市中原区西加瀬 210 県公社西加瀬アパートの庭
科・属など バラ科サクラ属 落葉小高木
見どころ  果実は6〜7月に果物店に並ぶ甘酸っぱいスモモ(プラム)です。スモモにはヨーロッパスモモとニホンスモモに大別され、ヨーロッパスモモは主に乾果用(乾燥させて食べる)に、ニホンスモモは主に生果用(生で食べる)に栽培されます。国によっては乾果をプルーン、生果をプラムと呼ぶところもあるようです。プラムの花は早春の今頃に開花し、その純白の花は桜に負けず劣らず非常に美しい。咲く時期は梅より遅く、桜より少し早い頃。果実用に栽培される木ですので、本来は上に伸びる枝は剪定されて背の低い木になっています。スモモ(プラム)の実は6ページNO.18に掲載。
撮影者 岩田忠利 撮影日 2010.03.17
14.数十万種の花の中でこの花ほど人間に嫌われている花はない、スギ(杉)の花
所在地 川崎市中原区井田1丁目 善教寺駐車場
科・属など スギ科スギ属 常緑針葉高木
見どころ お馴染みの“スギ花粉の元凶”、スギの雄花。花粉をギッシリ詰め込んだ葯が並んでいます。花粉症の方はこの写真を見ただけで鼻がムズムズしてきて大きなクシャミを一発出しそう・・・。なにしろ、1p程度の小さな雄花1粒に、約40万個の花粉が詰まっているといわれていますから。裸子植物のスギは、花粉媒介を風に頼る風媒花。虫などの動物に受粉をさせる虫媒花に比べると、大量の花粉をばら撒く必要があるのです。
撮影者 岩田忠利 撮影日 2010.03.17
10.目立たない薄いピンク色の ヒトエニワザクラ(一重庭桜) 
所在地 横浜市鶴見区馬場2丁目20-1 「鶴見馬場花木園」
科・属など バラ科サクラ属 落葉低木
見どころ 桜といえば大木を連想しますが、まだ木が若いのか可愛らしい薄っすらとしたピンク色の花を咲かせてくれていました。
撮影者 石川佐智子 撮影日 2010.03.14
04.枝から垂れ下がった淡黄色の花はよく目立つ、キブシ(木伏)
所在地 川崎市中原区井田1-4-17 小俣家
科・属など キブシ科キブシ属 雌雄異株の落葉低木
見どころ 葉のない枝から長さ5センチほどの尾状のクリーム色の花が垂れ下がっています。冬枯れの野山で春の訪れを告げる木だそうですが、私は初めてお目にかかりました。
 ※キブシの実は10ページNO.9に掲載。
撮影者 岩田忠利 撮影日 2010.03.14
35. 別名 アカバサクラ(赤葉桜)ともいう ベニバスモモ(紅葉李)
所在地 横浜市港北区日吉本町1丁目 民家の庭
科・属など バラ科サクラ属 落葉小高木
見どころ 花期は春で若葉は赤い(暗赤色)ですが,紅葉は見事な赤になるようです。葉が暗赤色なので、何の花か分からなかったので、そのお宅の奥様に尋ねました。前出,NO.16のスモモもご覧ください。
撮影者 石川佐智子 撮影日 2010.03.23
28. 2頁NO.1の英国・ロンドンのモクレンと日本のモクレン(木蓮)、どこが違いますか?
所在地 東京都世田谷区東玉川 2丁目33番 自由通り端の民家
科・属など モクレン科モクレン属 落葉低木
見どころ 2ページNO.1に尾嶋万里子さんが載せているモクレンは英国ロンドンのもの。「樹の形も花の咲き方も日本のモクレンと大分違います」と本人がおっしゃいますので、日本のモクレンを載せてみました。その違いはどこでしょう?
撮影者 岩田忠利 撮影日 2010.03.21
番外編「木花いろいろ」

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36. 実は 染料にもなる ヤシャブシ(夜叉五倍子)の花
所在地 横浜市緑区寺山町291 四季の森公園内
科・属など カバノキ科ハンノキ属 落葉高木
見どころ  樹高は10〜15bくらいです。花は早春の3月頃、葉が出る前に花が咲きます。雌雄同株、雌雄異花で、雄花序は、枝の先の方に1〜5個付き、開花すると下垂する尾状花序になります。ヤシャブシ(夜叉五倍子)の名の由来は、球果は、熟すとゴツゴツした黒褐色になりその形状を、夜叉に見立てて名付けられたそうです。また球果はタンニンを多く含み、黒色の顔料、お歯黒などに使われていたそうです。高木なので撮影が上手くいきませんでした。
撮影者 石川佐智子 撮影日 2010.03.21
03.畑の中に樹高3bほどの桜の苗木20本が満開!
所在地 横浜市港北区高田町の畑の中
科・属など バラ科サクラ属 落葉広葉樹
見どころ サクラは日本を代表する木花で、種類と品種が大変たくさんあります。主な観賞種はオオシマザクラを主にした種間交雑、突然変異などによる園芸種で、これをサトザクラ(里桜)と総称しています。最も代表的なのはソメイヨシノですが、観賞用園芸品種は300以上があるといわれています。この品種は、持ち主にでも訊かないと分かりません。
撮影者 岩田忠利 撮影日 2010.03.13
34. 太い花柄にたくさんの花をつけた様は地味だが、よく見ると可愛らしいアオキの花
所在地 横浜市港北区新吉田町
科・属など ミズキ科アオキ属 常緑低木
見どころ  日本原産。北海道南部〜沖縄までのの森林に自生します。また日陰にもよく育ち、庭園や公園の植え込みに植栽され、外国でも栽培されています。高さは2mほど。花は3〜5月に咲きます。褐色または緑色で花弁を4枚有し子房下位、単性花で雌雄異株です。果実は11月〜翌年5月頃に、卵形の液果で種子を1個含み、秋頃から赤(種類によっては白、黄色)に熟します。楕円形で大きさは2cmほど、葉は苦味健胃作用があり、有名な陀羅尼助(だらにすけ)に配合されてます。実は5頁NO.1をご覧ください。
撮影者 八城幸子 撮影日 2010.03.23
27.一般の桜よりも開花が早く、白い花と枝の新葉を同時につける。ミカドヨシノ(帝吉野)
所在地 東京都品川区小山台2-6-11 林試の森公園
科・属など バラ科サクラ属 落葉高木
見どころ  広い公園内に高木が6700本以上もありますが、花が咲いている樹木はまだ数本と少ない。そんな寂しい園内にひと際目立っていたのが、「ミカドヨシノ」と標識板をつけた高木。枝に白い花と新緑の葉をつけています。桜の開花宣言はまだですが、ミカドヨシノはすでに満開です。ソメイヨシノの交配実験中に突然変異で生まれた品種で、純白の花を高貴な帝に見立てて名づけた桜の名前なのでしょう。
撮影者 岩田忠利 撮影日 2010.03.21
23.花も実も梅に良く似ている! アンズ(杏)(杏子)
所在地 横浜市鶴見区獅子ヶ谷3-10-2  みその公園「横溝屋敷」(横浜市指定文化財)前の街路樹
科・属など バラ科サクラ属 落葉小高木
見どころ  別名は「カラモモ」( 唐桃) 実は「アプリコット」と言われます。中国原産 奈良時代に梅とともに中国から渡来したといわれています。サクラより少しだけ早く、若葉が芽吹く前に枝に沿って淡紅色の花を咲かせます。「獅子ヶ谷市民の森」の近くにある「横溝屋敷」の「アンズ並木」がきれいだと聞いたので行ってみました。見事に咲いていました。
撮影者 北澤美代子 撮影日 2010.03.20
20.純白の花は茶花として愛用される清楚なリキュウバイ(利休梅) 別名マルバヤナギザクラ
所在地 川崎市中原区井田2丁目8番 空き地の崖渕
科・属など バラ科ヤナギザクラ属 落葉低木
見どころ 急坂沿いの空き地の崖渕に咲く花。高い場所に咲いている花の撮影アングルが難しく、3日、3度も通ってようやく花をアップした画面を撮影しました。が、木の名前が誰に聞いてもわからず、インターネットで「花の名前問い合わせ掲示板」で上記の名前が判明。こんな手間隙かかった花は初めてでした。
撮影者 岩田忠利 撮影日 2010.03.18
13.葉が出る前に色鮮やかな真紅の花を咲かせる ハナノキ(花の木)
所在地 横浜市港北区高田西2丁目 地域ケアプラザ付近の街路樹
科・属など カエデ科カエデ属 日本固有の落葉高木
見どころ 別名はハナカエデ(花楓)と呼ばれます。真紅色の花は目立ち美しいことから「ハナノキ」と名が付けられました。雄花は枝から直接花を咲かせ、雌花は花の茎を伸ばして咲きます。毎年咲いていたのでしょうに今まで気がつかないでいました。
撮影者 北澤美代子 撮影日 2010.03.14
以下の情報の中の“欠番”は、低木・小低木の一部、ツル性植物などで、「野草-World」へ移しました。 2010.03.10〜 掲載20種