中央の枝の青く見える個所はキノコが生えたため腐食処理をした痕です
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「あがりこ大王」を前にした私たち、その大きさと異様な姿にただただビックリするだけでした
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生い立ち&
見どころ
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鳥海山北麓の中島台レクリエーションの森の中に生えるブナの巨木です。全国の数ある巨樹・巨木の中から「森の巨人たち百選」に選定された「あがりこ大王」は森の主とも言える樹形を誇り、幹周りは、7.62メートルあり、奇形ブナとしては、日本一の太さです。
ここの奇怪な形をしたブナは「あがりこ」と呼ばれています。昔、村人が炭の材料として雪上から出たブナの幹を伐り、それを年ごとにくり返すうちに切り口がコブ状に盛り上がっていったのです。「あがりこ」の呼び名は「芽が上がる」ことに由来します。幹が上がったところで、子に分かれている形から名付けられました。
鳥海山の山深く、「あがりこ大王」は、中島台レクリエーションの森の奥で、人々のいとなみを約300年もの間、見守ってきました。大きく枝を広げ堂々とした姿は、まさに森の王様の威厳が漂っています。
奇形ブナの原因は、豪雪、噴火、炭焼きでの伐採などの説があるそうですが、はっきりとはわからないとか。ブナ林のなかには炭焼き釜の跡が50基以上も見つかっていることから、炭焼き説も有力視されているとか。豪雪地帯のため 雪の上から木の枝などを伐採するので、そこから枝葉が伸びて、形が奇形になるらしい。
横から撮った写真で青くペンキを塗ったように見えるところは、何年か前にきのこがたくさん生えたため腐食処理をした痕だそうです。
今回思い切ってツワーに参加して 、神秘な奇形ブナの原生林を散策でき、森林浴もたっぷりできたことは思いがけない良い機会でした。
※「木花-world」23ページNO.17にブナ原生林と「あがりこ大王」の情報、ブナノキのことが22ページNO.20に載っています。
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