02 カエデ類の中では、細長い形の葉でやや肉厚! カラコギカエデ(鹿子木楓 )の花
所在地 神奈川県箱根町仙石原817 箱根湿生花園内
科・属など カエデ科カエデ属 落葉小高木
見どころ  葉の先端は、鋭く尖り縁には不ぞろいのギザギザがあります。5~6月に薄い黄緑色の花を付け、10月には鋭角に開いたつばさ形の実が紅褐色に染まります。
撮影者 北澤美代子 撮影日 2010.06.02

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07 葉は互生3~5裂している、ホソエカエデ(細枝楓)の雄花 
所在地 神奈川県箱根町芦ノ湖の手前の山道
科・属など カエデ科カエデ属 落葉高木
見どころ 別名はホソエウリハダ。 関東~中部地方が主で、関西と四国は局地的に分布しています。雌雄異株で名前のとおり、細い枝を長く伸ばします。5~6月に、青々とした葉の下に、長い花序をつけ、花は緑黄白色で花柄が長く、普通は枝から垂れ下がって咲きますが、咲き始めの頃にいったん立ち上がり、だんだん垂れてくる場合もあるそうです。葉柄は通常赤みを帯びています。
 21ページNO.36に掲載の「ウリハダカエデ」と幹や葉はよく似ています。主な相違点は、「ウリハダカエデ」は展葉と同時に花が咲くこと、紅葉は「ホソエカエデ」より濃い色になること、葉の裏面の葉腋の付け根に毛が生えることだそうです。
撮影者 北澤美代子 撮影日 2010.06.02
08 森林公園とは名ばかり。標示板は、このアブラスギ(油杉)一本だけ
所在地 浜市中区根岸台1-3 根岸森林公園(元根岸競馬場跡地
科・属など マツ科 アブラスギ属 常緑高木
見どころ

マツ科のアブラスギの松かさ
「森林公園」というからには、さぞ多くの珍しい樹木を観察できるかと期待し蒸し暑い梅雨の合間に出かけましたが、がっかり・・・。樹木名の標示板があったのは、広大な森林公園に手書きのこのアブラスギ一本だけ。樹種はサクラ、イチョウ、ケヤキ、カツラ、サンゴシュ、マテバシイ、クスノキと数少なく、同種の木を同じ場所に何本も寄せ植えしてあるだけ。
 アブラスギは材に油が多いのが名前の由来で、スギ科ではなくマツ科です。幹は直立し、葉はマツのように先が尖ってなく、ツガやモミに似ています。樹皮は屋根を葺く材料に、葉は線香作りの材料に、材は日本酒に香りをつけるために酒樽に使われるそうです。
撮影者 岩田忠利 撮影日 2010.06.19
10 マタタビ科のつる性植物、シマサルナシ(島猿梨)の花
所在地 東京都文京区白山 3-7-1 小石川植物園内
科・属など マタタビ科マタタビ属 落葉蔓性木
見どころ  「シマサルナシ」のつるは5~10メートルに伸び、多く分枝しまわりの樹木に絡みつき繁茂します。マタタビとサルナシは山間部に見られますが、シマサルナシは海岸部に見られます。果実はキウイフルーツを小さくしたような形で、長さ3~4センチで、果実の表面が梨のような褐色の斑点があります。実は熟すると甘酸っぱく美味しいらしいです。
撮影者 石川佐智子 撮影日 2010.05.15
11小さくて見つけにくい、ツゲ(柘植)の花
所在地 東京都千代田区九段北3丁目1-1 靖国神社境内
科・属など ツゲ科ツゲ属の 常緑広葉低木~小高木
見どころ  実が6ページNO.30に掲載されています。別科のイヌツゲに対してホンツゲとも言われます。ツゲ(柘植)の材で造られたものは、櫛にしても将棋の駒にしても高級品です。
撮影者 石川佐智子 撮影日 2010.06.05
12 花より大きく目立つ、イヌツゲ(犬柘植) の実
所在地 横浜市緑区寺山町291 県立四季の森公園 
科・属など モチノキ科モチノキ属 常緑低木
見どころ  上記NO.11に「ツゲ」の花が掲載されています。イヌツゲはモチノキ科で、ホンツゲはツゲ科だそうです。私は見分け方がよく分かりませんが、葉の形がホンツゲの葉は対生で、丸くて硬く、イヌツゲは互生です。
撮影者 石川佐智子 撮影日 2010.06.19
16. 円錐型の房が釣り下がって咲く! オオバアサガラ(大葉麻殻)の花
所在地 山梨県山梨市牧丘町北原  乙女高原へ行く途中
科・属など エゴノキ科アサガラ属 落葉高木
見どころ  花は6月頃、釣鐘形をした小さな花が集まって、円錐形の房になり下向きに釣り下がって咲きます。花弁は5枚で10本の雄しべがあります。白い花がぎっしりと垂れていました。材はやわらかく、箸などに利用されます。
撮影者 北澤美代子 撮影日 2010.06.21
17. 日本の温帯林を代表する樹木の一つ。 ミズナラ(水楢)
所在地 山梨県山梨市牧丘町北原  乙女高原
科・属など ブナ科コナラ属 落葉高木
見どころ  樹皮は灰褐色で、縦に不規則な裂け目があり、薄片状のものが重なっていて、剥がれます。材は堅く、やや赤みを帯びた淡褐色。葉は互生し、枝の先に集まり、倒卵状長楕円形で、基部はくさび形に狭くなり、葉柄は無いか、ごく短いのがミズナラの特徴で、縁には大きな鋸歯があります。
 開花は5月、黄緑色の花が垂れ下がります。9月~10月に実が熟します。実は渋みが強いので、野ネズミ、リスなどの動物は、どんぐりを集めると、土中に埋めて、あく抜きをして食べます。
撮影者 北澤美代子 撮影日 2010.06.21
18. 樹皮は灰褐色で紙のように剥がれる。 ダケカンバ(岳樺)
所在地 山梨県山梨市牧丘町北原  乙女高原
科・属など カバノキ科カバノキ属 落葉高木
見どころ  シラカバ(白樺 5ページNO.23に掲載)に似ているが、樹皮がシラカバよりもかなり赤茶色がかっている点や、葉に光沢がある(シラカバの葉に光沢がない)などで区別できます。葉は三角形に近く、葉脈がはっきりしています。明るい場所に生え成長が早いこと、森林が破壊された場合、真っ先に生える木であることなどの特徴はシラカバと同じです。雄雌同株で5月頃に雄花は尾状に垂下がり、雌花は上向きに咲きます。
撮影者 北澤美代子 撮影日 2010.06.21
19. 見事な満開のレンゲツツジ(蓮華躑躅)の群生!
所在地 山梨県山梨市牧丘町北原  乙女高原
科・属など ツツジ科ツツジ属 落葉低木
見どころ  

ちょうど見頃、満開のときでした!
撮影者 北澤美代子 撮影日 2010.06.21
20. 「緑のダム」とも言われる保水力が大きい、ブナ(橅)の木
所在地 つくば市天久保4-1-1 筑波実験植物園内
科・属など ブナ科ブナ属 落葉高木
見どころ  神奈川県山北町は、市町村の木としてブナが指定されています。青森県と秋田県にまたがる「白神の森」はブナを中心とした冷温帯・落葉広葉樹林が広がる“世界自然遺産”で、わが国自然保護の象徴とも言われています。
 以前は、東北地方を中心に近年に至るまでブナ林は伐採されずに残っていました。その大きな理由はブナが材木としてはほとんど役立たなかったのですが、ブナ林は保水力が大きく、夏、比較的雨の少ない日本海側はブナ林が貯えた水が夏の乾燥から作物や山野の植物を護って、多雪地帯の人々にとって貴重な食糧となりました。近年ブナは水源涵養林としての役割を見直され「ブナを植える会」などの活動が活発になっています。神奈川県内のブナ林は丹沢湖にあります。
撮影者 石川佐智子 撮影日 2010.06.24
21. 尖った葉が防犯用生垣に適す、ハイネズ(這杜松)
所在地 つくば市天久保4-1-1 筑波実験植物園内
科・属など ヒノキ科ビャクシン属 針葉常緑低木
見どころ  ヒノキ科ビャクシン属で、日本の海岸地帯が原産。幹が地を這うように生えます。葉は鋭く尖っていて触ると痛い。1センチくらいの球果は翌年の秋に紫に熟し、白い粉を被ります。
撮影者 石川佐智子 撮影日 2010.06.24
22. 園芸用躑躅(ツツジ)の原種ともいわれる マルバサツキ(丸葉皐月)の花
所在地 つくば市天久保4-1-1 筑波実験植物園内
科・属など ツツジ科ツツジ属 常緑低木
見どころ  サツキ(皐月)の花は、21ページ24に掲載されています。マルバサツキ(丸葉皐月)はツツジ科ツツジ属の常緑低木で園芸用躑躅(ツツジ)の原種ともいわれています。葉の先が丸みを帯びて開花時期は5~6月です。花の色は、紫がかったピンクのものや淡い朱色のものがあります。
撮影者 石川佐智子 撮影日 2010.06.24
25. 葉が車状に付くことが名前の由来、ヤマグルマ(山車)の実 別名:トリモチノキ
所在地 つくば市天久保4-1-1 筑波実験植物園内
科・属など ヤマグルマ科ヤマグルマ属 常緑高木
見どころ  ヤマグルマの花が18ページNO.21に掲載されていますように、このヤマグルマ(山車)1種類だけがヤマグルマ科に分類される珍しい常緑樹です。実は私が撮影した時は、まだ緑色でしたが、金平糖のような形をしていました。
撮影者 石川佐智子 撮影日 2010.06.24
26. プロペラの形をした、ツクバネウツギ(衝羽根空木)の実
所在地 つくば市天久保4-1-1 筑波実験植物園内
科・属など スイカズラ科ツクバネウツギ属 落葉低木
見どころ  ツクバネウツギの花が16ページNO.17に掲載されています。5月頃に白い花を咲かせます。顎は5つであり、果実になっても残ります。顎は花時には緑色ですが、やがて紅紫色をになることが多く、果実を採って空中に放つとクルクル回ってゆっくりと落ちていきます。残った顎はプロペラの役割であり、果実は風に乗って散布されます。和名は果実の形を追い羽根に見立てたものです。
撮影者 石川佐智子 撮影日 2010.06.24
27. ガクアジサイ(額紫陽花)に似ている、ヤマアジサイ(山紫陽花)
所在地 つくば市天久保4-1-1 筑波実験植物園内
科・属など
ユキノシタ科アジサイ属 落葉低木
見どころ アジサイ(紫陽花)の花は2ページNO.10とNO.16 3ページNO.01とNO.31 11ページNO.12に掲載されています。ガクアジサイ(額紫陽花)に似ています。薄暗い林の下や沢沿いに咲くようです。 
撮影者 石川佐智子 撮影日 2010.06.24
28. 菩提樹の花に似ている、シナノキ(科の木)の花
所在地 つくば市天久保4-1-1 筑波実験植物園内
科・属など シナノキ科シナノキ属 落葉高木
見どころ  樹高10メートル前後のものが多いようです。葉は縁に鋸歯をもつ丸い形をしています。花は6月から7月にかけて黄色い花が咲きます。花は可愛く香りがとても良いです。樹皮は強靱で、繊維を取ってロープや布をつくるのに使われ、古くは木の皮の繊維で布を織り、衣服なども作られたそうです。現在でもインテリア小物などの材料に使われることもあるそうです。 
撮影者 石川佐智子 撮影日 2010.06.24
29. 大きな葉、直立した円錐状の穂に白い花が咲く! トチノキ(栃の木)の花
所在地 山梨県山梨市牧丘町北原 乙女高原へ行く途中
科・属など トチノキ科トチノキ属 落葉高木
見どころ 21ページNO.02に生ったばかりのトチノキの実が載っています。花は、5~6月に若枝の先に15~25センチの円錐形の花序を直立し、両性花と雄花をつけます。雄しべは、花の外に突き出ています。
撮影者 北澤美代子 撮影日 2010.06.21
30. 鮮やかな新緑と紅葉がすばらしい! カラマツ(唐松)
所在地 山梨県山梨市牧丘町北原 乙女高原へ行く途中
科・属など マツ科カラマツ属 落葉針葉木
見どころ

緑白色から、秋に黄褐色に色づく カラマツ(唐松)の実
 日本だけに自生している落葉針葉樹で、幹はまっすぐに伸び丸味を帯びた円錐形に育ちます。
 花は5月に、雄花は薄黄色の卵形で下向きに、雌花は薄紅を帯びた球形で上向きに咲きます。花は残念ながら遅かったようで、 すでに実が生っていました。実ができたばかりだと思うのですが、緑色ではなく、薄い黄褐色をしていました。みずみずしく見えましたから、今年の実だと思います。
撮影者 北澤美代子 撮影日 2010.06.21
34. 甘くて美味しい! コウゾ(楮)の実
所在地 横浜市港北区下田町 松の川緑道
科・属など クワ科コウゾ属 落葉低木
見どころ コウゾの花は17ページNO.34に掲載されています。いつも散歩している「松の川緑道」でコウゾ(楮)の実を見つけました。樹皮は和紙の原料となることで知られています。実はジャムにして食べると美味しいようです。
撮影者 石川佐智子 撮影日 2010.06.28
35. 実が赤く色づき始めました! エノキの実
所在地 横浜市港北区小机町3211 横浜労災病院道路沿いの植え込み
科・属など ニレ科エノキ属 落葉高木
見どころ  6月に青い新しい実が生り、今、赤や黄色、オレンジ色に色づいて、きれいです。10月頃には赤色から赤褐色に変わります。 16ページNO.37に淡黄褐色のエノキの花が、NO.38に冬越しした去年の実が載っています。
撮影者 北澤美代子 撮影日 2010.9.7

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36. 黒く熟した実は甘酸っぱく、野鳥も大好物! ムクノキ(椋の木)の実
所在地 横浜市港北区綱島西4丁目 早淵川の土手
科・属など ニレ科ムクノキ属 落葉高木
見どころ 18ページNO.28にムクノキの雄花が載っています。10月頃黒く熟した実は甘みもあって結構おいしいそうです。野鳥に食べられてしまう前に私もちょっと試食してみようかな...。
撮影者 北澤美代子 撮影日 2010.06.19
以下の情報の中の“欠番”は、低木・小低木の一部、ツル性植物などで、「野草-World」へ移しました。 2010.06.17~ 掲載22種

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