1.白い綿菓子のように咲く、ニワナナカマド(庭七竃)の花

所在地 横浜市港北区日吉本町4-24-39 綱島との境界道路沿い
科・属など バラ科ホザキナナカマド属  落葉低木
見どころ 遠目には大きな花序を真っ白な綿菓子で包んだよう。近づいて良く見ると一つひとつは小さな花の集まりです。近所の茶花など珍しい植物を育てている方が丹精こめて育てています。通りに面した市の緑地ですので、残念なことに満開になるにつれて花が減っていくのです。
撮影者 佐野紀子

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4.庶民の生活に役立ってきたニワトコ。別名「接骨木」

所在地 横浜市港北区日吉本町3丁目と箕輪町の境界 竹薮の縁
科・属など スイカズラ科ニワトコ属 落葉低木
見どころ 古くから若芽は山菜に、葉・枝・花は薬用に、と先人の生活に役立ち、親しまれてきたニワトコです。別名「接骨木」は、枝や幹を煎じて水飴状にしたものを骨折・打ち身・捻挫などの患部に湿布すると治るということに由来します。ただし、写真の赤い実は食べられません。
撮影者 岩田忠利

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5. 大正天皇が名づけた樹木名「ユリノキ」

所在地 東京都文京区白山 3-7-1 小石川植物園
科・属など  モクレン科ユリノキ属 落葉高木
見どころ 「ユリノキ」は樹高15メートルと高い。花は高い枝の茂った間に咲くので気がつきません。花からは多量の蜜が採れます。明治23年大正天皇が皇太子だった頃に「小石川植物園」を訪ね、そこにある日本最古の種木をご覧になられ、その木を「ユリノキ」と命名したとされます。※花は1ページNO.15 と 新宿御苑のユリノキの大木と花が20ページNO.19に載っています。
撮影者 石川佐智子
6.大きな木の枝先に多数の小さな花をつけたケンポナシ
所在地 東京都文京区白山 3-7-1 小石川植物園
科・属など クロウメモドキ科ケンポナシ属 落葉高木
見どころ 樹高は15〜20メートルになる。6〜7月にかけ淡緑色の小さな花をたくさん着けます。ちょうど、私が撮影していると若い女性が「このナシの実は鳥も食べないくらいマズイわよ」と教えてくれました。でも材木は木目が美しく、狂いが少ないので家具や器具に使われるそうです。※実は11ページNO.6参照。
撮影者 石川佐智子

7.わが家のミカンの花

所在地 横浜市港北区新吉田町
科・属など ミカン科ミカン属 常緑低木
見どころ 4月に白い可憐な花が咲いていましたが、今は小さな実をつけています。これからだんだん大きくなっていくのが楽しみです
撮影者 八城幸子
8.わが家のブルーベリーの実
所在地 横浜市港北区新吉田町
科・属など ツツジ科スノキ属 落葉低木果樹
見どころ 写真の果実が熟すと、濃い青紫色になることから「ブルーベリー」と呼ばれます。この実は視力回復、眼病に効くと需要が伸び、ジャム・健康食品などに加工品が多く売られています。千葉県木更津市など全国各地に地域ぐるみの栽培地が増えています。わが家のは、鉢植えながら今年は大収穫が期待できます。これで、わが家は“眼医者いらず”(?)
撮影者 八城幸子
10.野山にあり、花の周りがネバネバしているのでモチツツジ
所在地 神奈川県箱根町仙石原817 箱根湿生花園内
科・属など ツツジ科ツツジ属 落葉(半落葉)低木
見どころ 新芽や花の周りに線毛が密生し、それがネバネバ粘るので「モチツツジ」。別名はイワツツジ。花弁は5弁で、上の花びらの内側に赤い斑点があります。自生地は静岡・山梨県以西から岡山県までの本州と四国。平安時代から多くの園芸品種が作られているそうです。2010.06.02 撮影
撮影者 北澤美代子
12.四季咲き、年4回実がなるフクシュウキンカン(別名大実金柑)
所在地 横浜市港北区日吉本町1丁目 鳥原さん宅の庭先
科・属など ミカン科キンカン属 落葉低木
見どころ 鳥原さん宅の奥様のお話では「四季咲きで年4回実がなります」。植物図鑑で調べると、中国原産の「フクシュウキンカン」で一般に「オオミキンカン(大実金柑)」と呼ばれているもの。味は「通りがかりの中学生などが採って口にしますが、酸っぱくて捨てて行きますね。野鳥さえ食べません」と奥様。砂糖漬けやマーマレードなどに加工するのが良いそうです。
撮影者 岩田忠利
13.美味しそうなヤマモモ
所在地 横浜市港北区日吉本町2丁目 民家の庭
科・属など ヤマモモ科ヤマモモ属 常緑高木
見どころ 和名の由来は山に生えたモモのような果実をつける樹木であることから、ヤマモモ。高さ15b、幹60aにもなる常緑高木。日本では房総半島以西から台湾、フィリッピン,済州島、中国に分布。甘酸っぱい味として親しまれるこの木は、庭木としても高価な値段で取引されます。
撮影者 石川佐智子
15.イチジクは袋の中の花が熟したもの
所在地 横浜市港北区日吉5-32-12 杉崎イチジク園
科・属など クワ科イチジク属 落葉高木
見どころ イチジクは“日吉の特産”で多くの農家がイチジクを栽培し現金収入源としていたが、今では2〜3軒だけ。イチジクは熱帯植物で日本では本州の暖地から四国、九州に生える落葉低木。果実は“花のう”と呼ばれる袋状の花序が熟したもの。花はこの“花のう”の中にあって見えないので「無花果」と漢字で書きます。イチジクは乾燥に弱いため、写真の柴崎農園のイチジク畑は根元に稲ワラを厚く敷き詰めてあります。
撮影者 岩田忠利

16.平安時代から親しまれてきたカリン「花梨」

所在地 横浜市港北区大倉山4-2-1 大綱小学校裏庭
科・属など バラ科ボケ属 落葉高木
見どころ バラ科ボケ属のカリンの花は、4〜5月に咲き、薄紅色で美しい。黄色く熟した実は梨の形をしていますが、硬くて生では食べられません。ジャムや果実酒にしたり、日陰干しにしたものが“咳止め薬”として使われます。また歌手はよく「のど薬」として常用します。
撮影者 池田はるみ
17.マレーシアの国花、ハワイ州の州花のハイビスカス
所在地 静岡県伊豆熱川温泉 ホテル庭園
科・属など アオイ科ハイビスカス属 常緑低木
見どころ 熱帯・亜熱帯地域に分布するアオイ科フヨウ属の野生種から生まれた花。園芸品種が豊富で花色が赤、ピンク、黄色、白などが あります。寒さに弱いので鉢植えにして冬は室内に入れるのが一般的栽培法です。温度管理を保てば、毎年花を楽しめます。写真の黄花は珍しく、熱川温泉の温室内のものです。ハイビスカスの赤い花が下記へ、白い花が9ページNO.19に載っています。
撮影者 守谷明子
18.熱川温泉の露地植え、赤のハイビスカス
所在地 静岡県伊豆熱川温泉 ホテル庭園
科・属など アオイ科ハイビスカス属 常緑低木
見どころ 台湾あたりでは露地植えの株ものを見られるそうですが、熱川でも見られましたので写真に収めました。
撮影者 守谷明子
23.生長力旺盛で樹高15メートルにもなるアカメガシワ(赤芽柏)
所在地 横浜市港北区新吉田町 新吉田医院駐車場
科・属など  トウダイグサ科アカメガシワ属 落葉高木
見どころ 道端の土手、川岸などに多く、荒地でもどこでもぐんぐん育ちます。新芽が赤く、柏の葉のように植物を乗せたことが名前の由 来です。雌雄異株で写真のように雄花も雌花も穂状に立ち上がり、甘い香りを漂わせます。
撮影者 守谷明子
20.黒松はオマツ(雄松)、赤松がメマツ(雌松)
所在地 静岡県伊豆熱川温泉 ホテル庭園
 マツ科 マツ属 常緑針葉高木
見どころ 樹皮に黒みがあることから「黒松」、葉先が鋭く、松かさが大きいことから「雄松」と呼んでいます。新芽の基部に雄花がつき 、新芽の先端に雌花が着いています。松かさは開花の2年後に熟し、翼のあるタネを風に飛ばします。※黒松の実は7ページNO.36 参照。
撮影者 守谷明子

22.節分の魔除けとして「トビラ(扉)」に差したトベラ

所在地 静岡県伊豆熱川温泉 ホテル庭園
科・属など
見どころ 「トビラ(扉)」が訛って「トベラ」が花名。この木も海岸近くに生え、上記21のシャシンバイの葉形とその葉の厚みや光沢が似ていますが、違うのは葉の縁が裏側に巻いている点です。またトベラはトベラ科トベラ属、シャリンバイはバラ科です。
撮影者 守谷明子
24.雨に濡れる、ナツツバキ(拡大)
所在地 横浜市港北区綱島西1-14-26 横浜市綱島地区センターの庭
科・属など  ツバキ科ナツツバキ属 落葉高木
見どころ 2ページの28番に箱根山中のナツツバキが載っていますが、雨の中の白い大きなナツツバキがあまりに清楚で綺麗なのでカメラに収めました。ツバキといってもヤブツバキなどと別属です。
※箱根山中のナツツバキの花、2ページNO.28 参照。
撮影者 守谷明子
.29.昔の旅人はこの実を食べ、疲れをとって、また旅を続けたマタタビ
所在地 群馬県みどり市 渡良瀬渓谷
科・属など マタタビ科マタタビ属 落葉つる性木本
見どころ 山野に多いつる性の落葉樹。夏場になると枝の上部にある葉が白くなるので、マタタビの木だけは遠くから分かります。花は6〜7月に香りの良い白い花を 咲かせ、10月に熟す実は塩漬けや果実酒にします。「猫にママタビ」の諺どおり、現代の猫も大好物でしょうか。
撮影者 山田紀子

25.ニシキウツギの仲間、斑入りの園芸品種

所在地 横浜市港北区新吉田町 民家の庭先
科・属など スイカズラ科タニウツギ属 落葉低木
見どころ ニシキウツギはスイカズラ科のタニウツギ属で紅白の花を一斉に咲かせますが、この花は白と薄青色とで上品な感じで、葉が斑 入りですので園芸品種でしょう。
撮影者 守谷明子
28.実の形が金平糖のような球果で変わっている、コノテガシワ(児の手柏)
所在地 川崎市宮前区下有馬 民家の庭
科・属など ヒノキ科コノテガシワ属 常緑針葉高木
見どころ ヒノキ科に属する木の姿が、枝が直立し、魚の鱗のような葉で裏表がない、と独特です。果実の形も金平糖のようで珍しい。※花はこんな花、15ページNO.18 です。
撮影者 山田紀子
31.新芽が“山菜の王様”、タラノキ
所在地 横浜市港北区下田町6丁目 民家の庭
科・属など  ウコギ科タラノキ属 落葉低木
見どころ 昭和四十年代初め、日吉に移り住んだ頃、現日吉1丁目の丘陵地には住宅もまばら。あちこちの空き地に伸び放題のタラノキがたくさん生えていて美味しそうな新芽がニョキニョキ出ていても誰も採る人がいませんでした。それは、幹や枝先まで鋭いトゲがあるのを 恐れていたからでしょうか。
撮影者 岩田忠利
33.たくさんの果穂が吊り下がるクマシデ(熊四手)
所在地 横浜市港北区綱島西2丁目 鶴見川土手
科・属など カバノキ科クマシデ属 落葉高木
見どころ 4〜5月若葉とともに小苞が重なり合った海老のような果穂がいっぱい垂れ下がります。雌雄異花。カバノキ科 落葉高木 葉縁は鋸歯状で 、葉脈は、はっきりとしています。
撮影者 北澤美代子
34.都会の中で見かけたナツミカンノキ
所在地 東京都文京区白山 5-31-26 白山神社
科・属など ミカン科ミカン属 常緑小高木
見どころ 晩秋に色着きますが、春先まで酸味が強く食用には向かない。明治以降、夏に味わえる貴重な柑橘類として認められ、広く栽培されるようになりました。※実は12ページNO.11でご覧ください。
撮影者 石川佐智子
35.セイヨウミザクラ(西洋実桜)、いわゆる、おなじみのサクランボ
所在地 山梨県南アルプス市飯野
科・属など  バラ科サクラ属 落葉高木
見どころ バラ科のサクラ属の落葉高木。果実を採るために栽培されていて主な産地は山形・福島・長野・山梨の各県。サクランボの果実は雨に弱く、ハウス栽培されています。現在はいろいろの品種が出回ってます。
撮影者 石川佐智子
36.大田区蒲田で見かけたランタナの大木
所在地 東京都大田区蒲田5丁目
科・属など クマツヅラ科ランタナ属 常緑小低木
見どころ こんな大きなランタナの木を見たのは初めて! 2階の窓の上まで伸びている大きさにビックリしました。     自動販売機と比べてご覧ください。
撮影者 守谷明子
37.庭木に多く、葉の基部に赤みがあるモッコク
所在地 横浜市港北区新吉田町 知人宅庭
科・属など  ツバキ科モッコク属 常緑高木
見どころ 葉は厚くて光沢があり、葉の形はトベラやモチノキと似ていますが、見分け方は葉の基部に赤みがあることです。剪定なしでも美しい姿になるので庭木として多く使われています。10〜15bになるツバキ科の常緑高木。関東南部以西の本州〜沖縄〜東南アジアに自生しています。
撮影者 守谷明子
38.初夏の雑木林でひときわ目立つ、ミズキの花
所在地 横浜市港北区高田東2丁目 高田第4公園
科・属など ミズキ科ミズキ属 落葉高木
見どころ 葉脈がくっきりしてハナミズキの葉に良く似た葉が茂った落葉高木。子供たちが遊ぶ広場が暗くなるほどうっそうと茂っています。小さな花が多数集まった花序は遠目に白く煙るように見えます。枝が車状に出て独特な樹形になるので別名を「クルマミズキ」と呼び、早春に枝を切ると樹液が滴り落ちることが「ミズキ」の名前の由来。秋の黄色い葉もイチョウ並みに美しい。※実は10ページNO.13 参照。
撮影者 佐野紀子

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.39.黄色い藤に似ているが、別属。ヨーロッパの春の花、キングサリ(金鎖)
所在地 フランス・パリの西南90`にある世界遺産、シャルトル大聖堂への途中
科・属など  マメ科ラブルヌム属 落葉高木
見どころ 真言宗豊山派総本山・長谷寺がある奈良県桜井市と世界遺産、シャルトル大聖堂があるシャルトルの街は姉妹都市でした。大聖堂に向かう途中、日本名の「桜井公園」に立ち寄った際のことです。直立する木に垂れ下がった黄色いフジの花に良く似た“キングサリ”と出会いました。房は20〜30aで藤よりも短いが、たくさん揃って咲いているので見事です。ヨーロッパでは非常に知れ渡った春の木花だそうです。
撮影者 尾嶋万里子
以下の情報の中の“欠番”は、低木・小低木の一部、ツル性植物などで、「野草-World」へ移しました。 2009.6.11〜  掲載28種

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