01 白花の真ん中がほのかに赤みがさしているウメの花 スイシンキョウ(水心鏡)
所在地 鎌倉市岡本1018番地 県立フラワーセンター大船植物園内
科・属など バラ科サクラ属 落葉小高木
見どころ  ウメの花の種類は本当に多くて、私には区別がつきません。ネット検索で大船フラワーセンターで咲き始めたウメの花の名前が載っていたので、行って来ました。早咲きの「スイシンキョウ」は、2月上旬から3月中旬に咲くが、今年は早めの開花のようです。開花の初めは、黄白色で、咲き進むにつれ、白色に変わる八重咲きの梅です。
 ※美しいウメの花「呉羽しだれ」「紅千鳥」「緑萼梅」が、14ページNO.14〜NO.16に連番で掲載されています。
撮影者 北澤美代子 撮影日 2011.1.12

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28 仏様の手に見立てて、ブッシュカン(仏手柑)の実
所在地 東京都立川市緑町2173 国営昭和記念公園  日本庭園(盆栽)
科・属など ミカン科ミカン属 常緑低木樹
見どころ  インド原産の柑橘類で、果実の先が細く分かれてまるで仏様の手の指のように見えるところから、ブッシュカン(仏手柑)と名付けられました。果実は白いワタのようなものがいっぱいになっており、果肉はほとんどないので砂糖漬けにして食べたり、観賞用が多いようです。 
撮影者 石川佐智子 撮影日 2011.2.13
21 日本の暖地のみに自生する絶滅危惧種。葉が細長い樫、ハナガガシ(葉長樫)
所在地 品川区小山台2-6-11 林試の森公園
科・属など ブナ科コナラ属 アカガシ亜属の常緑高木
見どころ  ここ林試の森公園は、かつて「林野庁の林業試験場」だった所です。それだけに世界各国や日本全国の他所では見られない珍しい樹木が植えられています。ハナガガシは世界中で高知・愛媛・鹿児島・長崎・熊本のごく限られた地域に自生する個体数が少ない貴重な樫の木で、環境庁が絶滅危惧種に指定しています。
 常緑高木で、樹幹は真っ直ぐ。樹皮は厚く暗灰色で、白色の皮目があります。葉は細長く、やや枝先に集まって着いています
撮影者 岩田忠利 撮影日 2011.2.5
19 花穂に花を咲かせ、実は塩漬け、イヌザクラ(犬桜)の樹皮
所在地 品川区小山台2-6-11 林試の森公園
科・属など バラ科サクラ属 落葉高木
見どころ  ふつう若いイヌザクラの樹皮は灰白色で滑らかだそうですが、根元の幹の直径が1.5メートルほどの大木の木肌は茶褐色、縦に割れ目があります。樹冠まで約15メートルもある枝先の花序にどんな白い花を咲かせるのでしょうか。実は塩漬けにすると、美味しいそうです。
 ※イヌザクラの花は21ページNO.27に載っています。
撮影者 岩田忠利 撮影日 2011.2.5
16 縦に割れた樹皮はクヌギに似ているが、コルクのように弾力性がある樹皮。アベマキ
所在地 品川区小山台2-6-11 林試の森公園
科・属など ブナ科コナラ属 落葉高木
見どころ  アベマキはブナ科コナラ属で本州・四国・九州に自生する落葉高木。樹皮はクヌギ(檪)の樹皮よりも割れ目が深く、指で押すとコルクのように弾力性があり、クヌギとは異質であることが分かります。この樹脂を採り、コルクを作るため、昔は栽培されたそうです。クヌギの仲間だけあって夏には樹液にチョウ、クワガタ、カブトムシ、カナブンがたくさん集まってきます。
 ※クヌギの樹皮が9ページNO.6と対比してご覧ください。
撮影者 岩田忠利 撮影日 2011.2.5
15 ゴツゴツしたコブが根元から幹全体に広がる、ニセアカシア 別名:ハリエンジュ(針槐)
所在地 品川区小山台2-6-11 林試の森公園
科・属など マメ科ハリエンジュ属 落葉高木
見どころ  ニセアカシア(ハリエンジュ)の樹皮は、縦に割れ目が出る「網目模様」が出るのと、この木の樹皮のように根元から円形のゴツゴツと隆起したコブが幹全体に広がるのがあります。ニセアカシアのこの姿はどの樹種でも見られない変わった様相です。「アカシア」といえばニセアカシアを指すそうですが、あの西田佐知子の歌のイメージとは、まったくかけ離れたものです。
 ※ニセアカシア(ハリエンジュ)の花は9ページNO.8に、その木が6ページNO.32に載っています。 
撮影者 岩田忠利 撮影日 2011.2.5
08 やさしい雰囲気を漂わすツバキ科の花、オトヒメ(乙姫)の花
所在地 東京都千代田区の皇居東側に附属、皇居東御苑(約21へクタールの庭園)
科・属など ツバキ科ツバキ属 常緑樹木
見どころ ツバキ類は種類がたくさんあり立て札がなければわかりませんでした。やさしい感じのピンク色の花でした。
 ※カンツバキの花が6ページNO.34に掲載されています。
撮影者 石川佐智子 撮影日 2011.1.27
02 白花の内側弁が小さいウメの花  ギョクボタン(玉牡丹)
所在地 鎌倉市岡本1018番地 県立フラワーセンター大船植物園内
科・属など バラ科サクラ属 落葉小高木
見どころ 八重咲き白色の中大輪の花で、良い香りがしました。
撮影者 北澤美代子 撮影日 2011.1.12

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30 カワヅサクラ(河津桜)に似ている、ツバキカンザクラ(椿寒桜)
所在地 千代田区の皇居東側に附属、皇居東御苑(約21へクタールの庭園)
科・属など バラ科サクラ属 落葉高木
見どころ  濃い明るいピンクの花色で、オシベの長さが広がり、花弁が内側に曲がっていることなどから、桜でも少し違う印象を受けます。立て札がないと分りませんでした。 
 ※カンザクラの花が13ページNO.39に、カワヅザクラの花が、このページのNO.13に掲載されています。
撮影者 石川佐智子 撮影日 2011.2.23
22 花が茶筅に似ているので・・・?! チャセンバイ(茶筅梅)の花
所在地 東京都立川市緑町2173 国営昭和記念公園  花木園
科・属など バラ科サクラ属 落葉高木
見どころ  私が撮影に行った時は、まだ咲き始めたばかりでちょっと早すぎたかな……。名前は花びらが退化し、雄しべと雌しべだけが、花が抹茶を立てる時に使う茶筅に似ていることからこの名がついたようです。梅の花は、このページ、30ページのNO.1とNO2に載っています。ご覧ください。
撮影者 石川佐智子 撮影日 2011.2.13
20 半透明な花びら、ソシンロウバイ(素心蝋梅)の花
所在地 東京都文京区白山3-7-1 小石川植物園内 
科・属など ロウバイ科ロウバイ属 落葉低木
見どころ  ロウバイ(蝋梅)は内側の花弁が小形(2センチ位)で暗紫色ですが、このソシンロウバイ(素心蝋梅)は、ロウバイ(蝋梅)の花よりやや大きく外側も内側も黄色です。花の中心に着色がなく素心であることからソシンロウバイ(素心蝋梅)と名付けられたそうです。
 ※ロウバイの花は13ページNO.17に、ロウバイの実は19ページNO.21に、またウンナンロウバイ(雲南蝋梅)の花は13ページNO.32に掲載されています。 
撮影者 石川佐智子 撮影日 2011.2.5
17 幹が斜めに曲がってはいませんでした! ナナメノキ
所在地 品川区小山台2-6-11 林試の森公園
科・属など モチノキ科モチノキ属 常緑高木
見どころ  この木の幹を撮影し、プレビューで画面を見たら「あれ、幹がナナメに曲がっていない? これが名前の由来ではなかったのか?」と不審に思いました。説明板を見ると、「モチノキ科の常緑高木で静岡県以西の暖地の山に自生している」と書いてあります。初夏に紫色の小さな花をたくさん着け、秋赤い可愛い実を多数着けて楽しませてくれるとか。
撮影者 岩田忠利 撮影日 2011.2.5
09 ツバキの花ですが、ダリアの雰囲気 サツマクレナイ(さつま紅)の花
所在地 東京都千代田区の皇居東側に附属、皇居東御苑(約21へクタールの庭園)
科・属など ツバキ科ツバキ属 常緑樹木
見どころ 花びらが盛り上がるように立体感のある姿はツバキというよりダリアのような雰囲気です。
 ※カンツバキの花は上記リンクでご覧ください。
撮影者 石川佐智子 撮影日 2011.1.27
03 実はコーヒーの粉に、木は観葉植物にされる。そのコーヒー(珈琲)の実
所在地 鎌倉市岡本1018番地 県立フラワーセンター大船植物園内
科・属など アカネ科コーヒーノキ属 常緑低木
見どころ  世界中で愛飲されているコーヒーの実が生る木です。暖かな温室の中で実が生っていました。我家でも、もう10年以上も観葉植物として育てていますが、まだ一度も花も実もつけたことがありません。観葉植物でも結構花が咲き、実も生ると聞きますが...。
撮影者 北澤美代子 撮影日 2011.1.12
31  艶やかに咲く、ハルサザンカ(春山茶花)の花
所在地 千代田区の皇居東側に附属、皇居東御苑(約21へクタールの庭園)
科・属など ツバキ科ツバキ属 常緑低木
見どころ  山茶花(サザンカ)と椿(ツバキ)それも主として藪椿(ヤブツバキ)とその園芸品種の自然交配で生まれたと考えられています。花の形は、様々で樹形も中間的な特徴をもっていて12月から3月まで咲き続けます。花色は、白から紅、ツバキに近いものからサザンカに近いものまで様々で、一重咲きから八重咲きまであります。なかなか見ごたえがあります。
 ※サザンカ(山茶花)の花は11ページNO.20に掲載されています。 
撮影者 石川佐智子 撮影日 2011.3.20
23 集合果がサッカーボールほどの大きさ。タコノキ(蛸の木)の実
所在地 東京都小平市中島町21−1 都立薬用植物園 温室
科・属など タコノキ科タコノキ属  熱帯産の植物
見どころ  常緑高木です。小笠原諸島の固有種で海岸付近で生育します。気根が支柱のように幹を取り巻き、タコのように見えることからタコノキと名付けられたそうです。葉は細長く1メートルほどに達し、大きく鋭い鋸歯を持ち、初夏に白色の雄花、淡緑色の雌花をつけ、夏に数10個の果実が固まったパイナップル状の集合果をつけます。果実は秋にオレンジ色に熟し、茹でて食用としたり、食用油を採取する原料になります。
撮影者 石川佐智子 撮影日 2011.2.13
18 細い茎(稈)が多数株立ち、生い茂る。沖縄原産の珍しい竹、タイミンチク(大明竹)
所在地 品川区小山台2-6-11 林試の森公園
科・属など イネ科メダケ属 木本タケ類
見どころ  本州では大変珍しい竹だそうです。樹高は7〜8メートル。茎は根元に密集し、葉は細く、先が尖り、葉先が垂れ下がっています。 
撮影者 岩田忠利 撮影日 2011.2.5
10 年に2度咲く、フユザクラ(冬桜)の花
所在地 東京都千代田区の皇居東側に附属、皇居東御苑(約21へクタールの庭園)
科・属など バラ科サクラ属 落葉小高木
見どころ  フユザクラ(冬桜)は春の桜のように一度にパッと咲かないで、一重咲きの白色で下の方の枝からチラホラ咲き始め、徐々に上の方に咲いていきます。秋になって葉が落ちて寒くなってから花が咲きます。
 ※ジュウガツザクラ(十月桜)の花が11ページNO.17に掲載されています。
撮影者 石川佐智子 撮影日 2011.1.27
04 真っ赤な実が美しい! チャイニーズホーリー 別名:シナヒイラギ(支那柊)
所在地 鎌倉市岡本1018番地 県立フラワーセンター大船植物園内
科・属など モチノキ科モチノキ属 常緑小高木
見どころ  植物園の表示は、モチノキ科の園芸品種「チャイニーズホーリー”バーフォーディー”」でした。全縁で光沢の美しい葉で、よく結実します。葉の形は楕円形で、葉先に触るとトゲが痛い!「クリスマスホーリー」とか「ヒイラギモチ」などとも言われ、一般にはクリスマスホーリーの名で流通しているようです。
 ※別名表示の「シナヒイラギ」の実が26ページNO.33に、掲載されています。
撮影者 北澤美代子 撮影日 2011.1.12
33 ハクモクレン(白木蓮)より小ぶりな花、オガタマノキ(招霊の木)の花
所在地 千代田区の皇居東側に附属、皇居東御苑(約21へクタールの庭園)
科・属など モクレン科オガタマノキ属 常緑高木
見どころ  モクレン科の常緑高木で、神社や公園などにも植えられています。昔から神前に供えるときに使われたそうで、招霊(おぎたま)が転じてオガタマになったといいます。直径3センチの花冠が全体はクリーム色を帯びた白色で、基部は紅色を帯びています。
 ※オガタマノキの実は26ページNO.14に、オガタマノキの大木が名木古木 10ページNO.54に掲載されています。カラタネオガタマの花は17ページNO.35に掲載されています。 
撮影者 石川佐智子 撮影日 2011.3.20
25 ツバキ科ツバキ属のベニアラジシ(紅荒獅子)の花
所在地 横浜市青葉区奈良町700 こどもの国 椿の森 
科・属など ツバキ科ツバキ属 常緑樹木
見どころ 花色は濃紅色、大きさは中〜大輪で、花期は9月〜4月と長いらしい。葉は、長楕円で大形、鋭い鋸歯があります。
撮影者 北澤美代子 撮影日 2011.2.14
11 沖縄の花見の桜、カンヒザクラ(寒緋桜)の花
所在地 沖縄県国頭郡今帰仁村(なきじんぐすそん)今帰仁城跡(世界遺産)
科・属など バラ科サクラ属 落葉小高木
見どころ   日本の本土では「カンヒザクラ」は園芸品種ですが、沖縄では野生化し、「サクラ」といえばこの「カンヒザクラ」を指します。ヒカンザクラは寒くなってから開花します。従って沖縄の桜前線は、本土とは逆、寒い北から里の南へと南下します。日本のさくらは、1月沖縄この「カンヒザクラ」を皮切りに2月カンザクラ、3月下旬ヤマザクラ、4月上旬ソメイヨシノ、4月中旬ヤエザクラ、5月上旬カスミザクラの順で花を咲かせます。写真は6分咲き程度の夜桜です。
 ※カンザクラ(寒桜)の花が13ページNO.39に、本土のヒカンザクラ(緋寒桜)の花が14ページNO.35に載っています。
撮影者 大田孝子 撮影日 2011.1.25
05 チョコレートやココアの原料となる長さ15〜30センチの、カカオの実
所在地 東京都小平市中島町21−1 都立薬用植物園
科・属など アオイ科カカオ属 常緑樹
見どころ  カカオの果実は長さ15〜30センチ、ちょうどラグビーボールのような形で、厚さ1センチ以上の堅い殻で覆われ、幹から直接ぶらさがっていました。その中にパルプと呼ばれる甘く白い果肉に包まれた30〜40粒の種子、カカオ豆が入っています。色は赤・黄・緑など種によって異なるそうですが、私の見たカカオの実の色は赤褐色でした。この実がココアやチョコレートの原料になります。
 ※カカオノキの樹は9ページNO.27に掲載されています。
撮影者 石川佐智子 撮影日 2011.1.16
34 葉が金魚の尾鰭のよう! キンギョバツバキ(金魚葉椿)、別名キンギョツバキの花
所在地 横浜市港北区綱島西5丁目 道路沿い植え込み
科・属など ツバキ科ツバキ属 常緑樹木
見どころ  葉に注目してください。ヤブツバキの園芸品種。変化葉椿の一種で、葉先が三つに分かれ、金魚の尾ひれのように見えることから命名された珍しい椿です。花は赤色が一般的ですが、白色もあるそうです。
 ※ヤブツバキの花が12ページNO.23に掲載されています。
撮影者 北澤美代子 撮影日 2011.4.01
26 濃い桃色 の花がラッパ状に咲き、一重咲きです。タロウカジャ(太郎冠者)の花
所在地 横浜市青葉区奈良町700 こどもの国 椿の森
科・属など ツバキ科ツバキ属 常緑高木
見どころ  関東では太郎冠者(タロウカジャ)と呼ばれていて、樹高は5〜10メートル位。葉は楕円形で、互生についています。開花時期は12〜4月です。控えめな咲き姿が受けて、古くから茶人が愛したツバキの花です。
撮影者 北澤美代子 撮影日 2011.2.14
12 「戦火の沖縄の血と涙を象徴する木」と言われる、モモタマナの木

木の下にたくさん落ちていた
猪が食べ残したモモタマナの種

所在地 沖縄県糸満市字摩文仁614-2 沖縄平和祈念公園内
科・属など シクンシ科  半落葉性高木
見どころ  那覇空港から市内に向かうバスの車窓から見える大きな木が「モモタマナの木」でした。海岸近くに生える高さ10〜25メートル、太さ1メートルになる半落葉の高木です。葉は倒卵形で葉の先は円く、枝先に集中してつきます。広く枝を張り、夏は日陰をつくり、秋には落葉します。日差しの強い沖縄では公園樹として重宝されています。葉が萌え出るときに花をつけ、食用となる果実は扁楕円形で両側に竜骨状の突起があります。別名コバテイシ。
 
 冬には4〜5センチのオレンジ色の実が生り、完熟メロンのような味がします。木の下に落ちた実を琉球猪が現れては果実だけ食べてはタネを残すので、写真下のタネがゴロゴロ木の下に転がっています。このタネを割ると、ナッツに相当する“仁”が出てきます。これを煎って食べると、アーモンドのような味で、すごく美味しいそうです。
撮影者 大田孝子 撮影日 2011.1.27
07  一般のウメの花より少し大きい、 カゴシマコウ(鹿児島紅)の花
所在地 東京都千代田区の皇居東側に附属、皇居東御苑(約21へクタールの庭園)
科・属など バラ科サクラ属 落葉小高木
見どころ 真紅の普通のウメの花より少し大きめで艶やかに咲いていました。※ウメの花は上記NO.01とNO.02に掲載されています。
撮影者 石川佐智子 撮影日 2011.1.27
27 椿の園芸品種で一重咲きです。ロウゲツ(臘月)の花
所在地 横浜市青葉区奈良町700 こどもの国 椿の森  
科・属など ツバキ科ツバキ属 常緑樹
見どころ 白色の花弁で、大きさは中輪、透けて見えるような品のよい美しさです。
撮影者 北澤美代子 撮影日 2011.2.14
13 昭和30年に静岡県河津町で発見された早咲き桜、カワヅザクラ(河津桜)
所在地 品川区小山台2-6-11 林試の森公園
科・属など バラ科サクラ属 落葉小高木
見どころ  河津桜は寒緋桜と早咲きの大島桜の自然交配種です。昭和30年頃静岡県の河津川沿いで故飯田勝美さんが苗木を見つけたのが始まりで、昭和40年に咲き始め、正式に「河津桜」と命名されました。その原木は同町の伊豆急河津駅から1.2キロほどの飯田家に樹高約10メートルに生長し現存しています。1月下旬から咲く早咲き桜は、今や各地に植えられ、ここ林試の森でもいま二分咲きですが、唯一の冬咲きの花として人気を集めていました。
 ※神奈川県内の河津桜の名所が桜の名所、東日本編1ページNO.4で紹介されています。
撮影者 岩田忠利 撮影日 2011.2.5
14 こんなに太く大きく生長し、威勢よく木に絡んで登るキヅタ(木蔦) 別名:フユヅタ
所在地 品川区小山台2-6-11 林試の森公園
科・属など ウコギ科キヅタ属 常緑つる性木本 
見どころ  木蔦の茎といえば大抵針金ほどで、太くても縄紐程度ですが、この木蔦は直径10センチほどの木質化した幹が何本も寄木のムクノキに前後左右から絡み付いて上へと伸びていきます。この光景はなんともグロテスクですね。絡みつかれたムクノキの大木はさぞ苦しかろう・・・と同情したくなります。根元の説明板にこんなことが記されています。「ふつう、蔦に巻かれた木は殺されてしまいますが、木蔦に限ってはそんなことはしません」。これで安心しました。別名の「フユヅタ」は冬でも葉が落葉せず、常緑であることからの命名です。
撮影者 岩田忠利 撮影日 2011.2.5

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以下の情報の中の“欠番”は、低木・小低木の一部、ツル性植物などで、「野草-World」へ移しました。 2011.1.12..14〜4.25 掲載32種
37 優しい感じの花、アカボシシャクナゲ (赤星石楠花) の花
所在地 千代田区の皇居東側に附属、皇居東御苑(約21へクタールの庭園)
科・属など ツツジ科ツツジ属 常緑低木
見どころ  原産地は台湾。常緑低木です。 暑さに強いことから国内も庭木として栽培されることも多いようです。上側の花びらの内側に、赤い斑点があるのでアカボシシャクナゲ(赤星石楠花)の名が付けられました。
 ※シャクナゲの花は16ページNO.27とアズマシャクナゲの花は15ページNO.26に掲載されています。
撮影者 石川佐智子 撮影日 2011.4.24
29 家紋などによく使われる タチバナ(橘)の実
所在地 千代田区の皇居東側に附属、皇居東御苑(約21へクタールの庭園)
科・属など ミカン科ミカン属 常緑小高木
見どころ  日本に古くから野生していた日本固有のカンキツであり、樹高は2メートル〜4メートル。若い幹には棘があります。葉は固く、楕円形で長さ3センチ〜6センチほどに成長し、濃い緑色で光沢があります。冬には直径3センチ位の滑らかな果実がなります。酸味が多いので食用には適さないようです。花は5月〜6月に2センチほどの芳香ある花を付けます。
 日本では、その実や葉、花は文様や家紋のデザインに用いられ、近代では勲章のデザインに採用されています。タチバナは「右近の橘、左近の桜」とよく言われ、どこにでも有りそうな木ですが、実際には自生地が年々減って、日本特産の種ですが、環境庁のレッドリストに載る絶滅危惧種となってしまいました。
撮影者 石川佐智子 撮影日 2011.2.23