01 カンザン(関山)の花にそっくり! フゲンゾウ(普賢象)の花
所在地 千代田区の皇居東側に附属、皇居東御苑(約21へクタールの庭園)
科・属など バラ科サクラ属 落葉高木
見どころ  カンザン(関山)と同じようによく見られる大輪の八重桜です。室町時代のころからよく知られている品種です。咲き始めは淡紅色で、満開になるとほぼ白色に変わります。普賢象というのは普賢菩薩が乗っている象のことで、葉化した雌しべがこの象の鼻に似ていることからつけられた名前だそうです。
 ※カンザン、ギョイコウザクラ、キクザクラは、17ページNO.28.29.30に掲載されています。
撮影者 石川佐智子 撮影日 2011.4.24

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27 大輪の八重咲きで美しい オオヤエクチナシの花
所在地 東京都文京区白山 3-7-1 小石川植物園内
科・属など アカネ科クチナシ属 常緑低木
見どころ オオヤエクチナシはクチナシの園芸品種。バラの花のように艶やかに咲いていました。 
撮影者 石川佐智子 撮影日 2011.7.18
29 花はタイワンツバキ(台湾椿)に似ている、ヒサカキサザンカ(妃榊山茶花)の花
所在地 東京都文京区白山 3-7-1 小石川植物園内
科・属など ツバキ科ヒサカキサザンカ属 常緑中高木
見どころ 名前の由来は、葉が ヒサカキ、花が サザンカ に似ていることからこの名前がつきました。サザンカの名がついていますが、ツバキの仲間です。花は台湾に分布するタイワンツバキ(台湾椿)に似ています。
 ※タイワンツバキの花は25ページNO.5に、ヒサカキの花はは15ページNO.22に掲載されています。
撮影者 石川佐智子 撮影日 2011.7.18
25 清楚な感じの花 セイヨウニンジンボク(西洋人参木)の花
所在地 東京都文京区白山 3-7-1 小石川植物園内
科・属など クマツヅラ科ハマゴウ属 落葉低木
見どころ  南ヨーロッパ、西アジア原産の落葉性樹木です。樹高は2メートルから大きくなると8メートルに達する低木〜小高木で葉は細長く、5〜7枚がくっついて一枚の手のひら状の葉になります。夏から秋にかけて枝の先端にやや紫がかった青い小花を穂状に咲かせます。ニンジンボクの名前はこの植物の葉が手のひらを広げたような姿をしており、それがチョウセンニンジンの葉に似ており、さらに草ではなく木なので「ボク(木)」と名つけられたそうです。
撮影者 石川佐智子 撮影日 2011.7.18
08 別名の「ナンジャモンジャ」で有名な、本名「ヒトツバタゴ」
所在地 川崎市中原区木月住吉町1957-1 川崎市平和公園
科・属など モクセイ科ヒトツバタゴ属 落葉高木
見どころ  「ヒトツバタゴ」の別名「ナンジャモンジャ」の名の由来は、「この木はいったい何じゃ?」と木の名前がはっきりしない見慣れない植物のことを言ったものです。したがって、特定の植物をさす名前ではなく、数種がこの名で呼ばれますが、「ヒトツバタゴ」をこの名で呼ぶことが最も多いようです。本種は高さ10mにも達する高木で、純白の白い花が樹冠全体を覆い、雪をかぶったようにな素晴らしい姿になります。愛知、岐阜・長野県と長崎県対馬地方に多く自生しています。川崎市が近年ここ平和公園に3本植樹しましたので花の咲くのを楽しみにしていました。
   ※ヒトツバタゴの花は「ナンジャモンジャ」の名で1ページNO.10、NO.11に連番で、が23ページNO.35に載っています。
撮影者 岩田忠利 撮影日 2011.5.8
15 葉は健康茶、実が食用、樹形が五重塔みたいなコバテイシ 別名:モモタマナ
所在地 アメリカ合衆国自治領北マリアナ諸島のサイパン島
科・属など シクンシ科モモタマナ属 落葉高木
見どころ  コバテイシ、別名モモタマナは、オーストラリアやアジアの熱帯から亜熱帯地域、太平洋諸島に分布し、日本では沖縄や小笠原諸島で見られます。白い花をいっぱい咲かせた後、写真のような5センチほどの桃の種状の実をつけます。実がオレンジ色に熟すと、完熟メロンのような味がします。葉はポリフェノールを多量に含み、健康茶として広く売られています。この木の特徴は、幹は直立しますが、側枝が横に輪生状に何段も伸び、その姿が“五重塔”のような形になることです。
 ※モモタマナの実は、30ページNO.12に載っています。
撮影者 栗原茂夫 撮影日 2010.6.24
06 雌花より綺麗な、タラヨウ(多羅葉)の雄花
所在地 東京都文京区白山 3-7-1 小石川植物園内
科・属など モチノキ科モチノキ属 常緑高木
見どころ  思いがけずに「小石川植物園」でタラヨウ(多羅葉)の雄花を見ました。葉はハガキの代わりに利用したとか。素的ですね。雌花より綺麗でした。
 ※ タラヨウの雌花は18ページNO.39に、タラヨウの実が12ページNO.09に、木と葉が9ページNO.10に掲載されています。
撮影者 石川佐智子 撮影日 2011.5.6
03 初めて見ました!  オニグルミ(鬼胡桃)の雌花と雄花

赤い花の雌花
所在地 横浜市港北区綱島上町  鶴見川の河川敷  
科・属など クルミ科クルミ属 落葉高木
見どころ

枝から尾を垂れ下げた雄花
 クルミが生っているのは、よく見ていましたが、花を見たのは初めてです。赤いのが花でその付け根の膨らみは、クルミの赤ちゃんが付いているのだと思われます。オニグルミは4月の終わりから5月にかけて葉が開くと同時に花を咲かせます。雌花は新しい枝の先端に直立し、花軸には腺毛が密生しています。雄花は前年の枝から尾状に垂れ下がります。雌雄同株で鮮やかな紅色で目立つのが雌花の柱頭です。
 ※オニグルミの実が3ページNO.39に掲載されています。
 
撮影者 北澤美代子 撮影日 2011.5.4
35 花火のようにきれいな花、サガリバナ
所在地 東京都江東区夢の島 3-2 夢の島熱帯植物館内
科・属など サガリバナ科サガリバナ属 常緑高木
見どころ 中高木です。6〜8月に30〜50センチの総状花序を下垂させて、夜の間だけ白やピンクの芳香の良い花が咲きます。私は昼間行きましたが、優しい感じの素的な花でした。
撮影者 石川佐智子 撮影日 .2011.7.18
10 白い花が泡を吹いたように見える 、アワブキ(泡吹)の花
所在地 つくば市天久保4-1-1 筑波実験植物園内
科・属など アワブキ科アワブキ属 落葉高木
見どころ  落葉高木です。樹高は10メートル位になります。この木を燃やすと切り口からさかんに泡を出すのでこの名が付けられたそうです。6月に枝先に長さ15〜25センチの円錐花序を出します。9〜10月ころ赤い実が熟します。
 ※フジノハアワブキの花は3ページNo.17に、紅葉は29ページNo.30に掲載されています。
撮影者 石川佐智子 撮影日 2011.6.5
14 熱帯を代表する樹木、ホウオウボク(鳳凰木)の花

「南洋桜」とも呼ばれる花
所在地 アメリカ合衆国自治領北マリアナ諸島のサイパン島
科・属など ジャケツイバラ科ホウオウボク属 高木
見どころ

自宅の庭にあった2本のホウオウボクの木が、幼い頃の“友だち”のようでした。
 サイパン島で生まれ育ったわたしは、自宅の庭にあった2本のホウオウボクの木が幼い頃の“友だち”のようでした。傘のように枝葉を広げた樹の形に自然と育ち、その姿は美しい。それが熱帯の強い太陽光線を遮る緑陰にもなってくれます。忘れられないのは、紅色の花です。この花の色は、わたしのサイパン時代の思い出とオーバーラップしています。その模様は、当時を綴った手記「ドキュメント 少年の戦争体験」に載っています。
 
撮影者 栗原茂夫 撮影日 2010.6.24
17 小笠原諸島、沖縄にも侵入した外来品種トクサバモクマオウ 別名トキワギョリュウ

サイパン島西海岸のトクサバモクマオウ。松の葉のように見えるのは葉ではなくトクサ状の幹です
所在地 アメリカ合衆国自治領北マリアナ諸島のサイパン島
科・属など モクマオウ科モクマオウ 属常緑樹 
見どころ

2センチほどの球果は表面が開いてたくさんの翼をもって種子を飛ばします
 荒地の緑化や砂浜の防潮対策にインドなどから輸入し植林したことが植生の始まりで熱帯や亜熱帯地域に多い繁殖力旺盛な常緑高木です。 松の葉に見えるのは葉ではなく、トクサ状の幹で花や実はその先端につきます。小笠原諸島の子どもたちはこの木を「アメリカマツ」とか「メリカンマツ」と呼んでいますが、この木が群生すると小笠原特有の植生が破壊されると心配されています。なにしろトクサバモクマオウが落葉すると樹木の周り一面を覆いつくし下草さえ生えない異常な景色となるからです。
 
撮影者 栗原茂夫 撮影日 2010.6.24
18 ウルシ(漆)といってもかぶれない、ニワウルシ(庭漆)の実  別名:シンジュ(神樹)
所在地 東京都立川市緑町2173 国営昭和記念公園
科・属など ニガキ科ニワウルシ属 落葉高木
見どころ  中国原産。日本には明治時代初期に渡来。落葉高木です。樹高25メートルくらいです。花期は6月(雌雄異株)で果実は10月ころだそうです。私が公園内を歩いて大木なので、目立ちました。果実は狭長楕円形の翼果で、中央に種子があります。翼を持った種子が風に乗って遠隔地に飛散させます。 生長が早く、庭木、街路樹、器具材などに用いられます。中国では根皮や樹皮を解熱・止瀉・止血・駆虫などに用いられています。
撮影者 石川佐智子 撮影日 2011.6.26
20 花がアセビ(馬酔木)に似ている、イワナンテン(岩南天)の花
所在地 東京都立川市緑町2173 国営昭和記念公園
科・属など ツツジ科イワナンテン属の常緑低木
見どころ  盆栽苑の中で見ました。咲いている花が少なく寂しい感じがしましたが…。花の形がアセビ(馬酔木)に似ていました。葉がナンテン(南天)に似ているので、イワナンテン(岩南天)と名付けられたそうです。
撮影者 石川佐智子 撮影日 2011.6.26
02 サクラの中で唯一黄色の花を咲かせる、ウコンサクラ(鬱金桜)の花
所在地 千代田区の皇居東側に附属、皇居東御苑(約21へクタールの庭園)
科・属など バラ科サクラ属 落葉高木
見どころ  数百品種あるサクラのうちで唯一、黄色の花を咲かせるサクラです。花弁数が15〜20枚程度の大輪の八重咲きです。また、ギョイコウザクラのように花弁は厚くありません。 
撮影者 石川佐智子 撮影日 2011.4.24
30 形がピーマンに似ている、 レンブ(蓮霧)の実
所在地 東京都江東区夢の島 3-2 夢の島熱帯植物館内
科・属など フトモモ科フトモモ属 常緑中高木
見どころ  原産地はマレー半島です。レンブの木は常緑小高木で4月〜5月ごろに白い花が開花します。レンブの果実は直径約3〜7センチでピーマンくらいの大きさです。赤や緑や黒など様々な色があり、特に黒色の物は高級とされていて、食感もよく、糖度も値段も高いそうです。
撮影者 石川佐智子 撮影日 .2011.7.18
24 花はボンボンのような形でクリーム色、ヘツカニガキ(辺塚苦木)の花
所在地 東京都文京区白山 3-7-1 小石川植物園内
科・属など アカネ科タニワタリノキ属 落葉小高木
見どころ  樹高は5〜7メートルになります。花は淡黄色で花冠は7ミリの筒形の小さな花が集まって球形になってます。私が撮影したときは茶色になっていました。日本では最初、鹿児島県の辺塚(へつか)で発見され、茎葉に苦味があったので「辺塚苦木」と名つけられたそうです。
撮影者 石川佐智子 撮影日 2011.7.18
09 日吉本町駅前でたわわに生っていたサクランボ、別名セイヨウミザクラ(西洋実桜)
所在地 横浜市港北区日吉本町3丁目 民家の玄関先
科・属など バラ科サクラ属 落葉高木
見どころ  東横沿線地域でこれほど鈴なりに生ったサクランボの木に出合ったのは、初めてのことでした。あまりに見事なので、昨日に続き、きょうはカメラを持って撮ってきました。サクランボは雨に弱く、大抵が温室で栽培するそうですが、この木は何の覆いも無く、自然のまま。歩道に突き出た枝から落ちたサクランボが通行人に踏みつけられ歩道にびっしり・・・。
 ※山梨県南アルプス市のサクランボが、4ページNO.35に載っています。
撮影者 岩田忠利 撮影日 2011.5.8
16 南太平洋の島々で主食になってきた「パンの木」の実
所在地 アメリカ合衆国自治領北マリアナ諸島のサイパン島
科・属など クワ科パンノキ属 常緑高木
見どころ  サイパン島にはパンの木やマンゴウの大樹が家庭の庭、道路脇の至る所で見られます。15メートル以上にも生長し、30メートル以上の大木もあります。写真の丸いのがパンの実です。子供の頭位の大きさがあります。
 太陽の恵みとして南太平洋の島々で主食とされていましたので『パンの木』と呼ばれています。 「パンの木」の名前の由来は、この木を英語で「 Bread fruit 」と呼ぶことからきています。パンの実は蒸し焼きにするとサツマイモトとパンの中間の味がし、美味しかった。ほったらかしの木が毎日食糧を提供してくれるのですから、本当に有難い木です。
 
撮影者 栗原茂夫 撮影日 2010.6.24

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21 子供時代のサイパン島を思い出す木、ソウシジュ(相思樹)
所在地 アメリカ合衆国自治領北マリアナ諸島のサイパン島
科・属など マメ科アカシア属 常緑高木
見どころ  サイパン島にいた子供の頃、サトウキビを運ぶ軽便鉄道の線路沿いにソウシジュの木がたくさんあり、当時を思い出す、とても懐かしい木です。「木花-World]とのご縁でこの木のことを調べるまでは、わたしはソウシジュといえば実を食べるものと思っていました。長さ5〜15センチ、幅1〜1.5センチの豆の実が入っていて、よくこれを食べました。名前が「ソウシジュ=相思樹」とは知りませんでした。
 この木の本来の葉は発芽するとすぐ落ちてしまうそうです。葉に見えるのは、じつは「葉柄」に当たる部分で、これが表と裏が同じ模様で、昔は恋文に添えて出したそうです。「私の思いは表裏がありません。あなた一筋です」という意味から、ロマンティックな名前がついたようです。花もこんなに綺麗な木とは全く知りませんでしたねぇ。

撮影者 栗原茂夫 撮影日 2010.6.24
以下の情報の中の“欠番”は、低木・小低木の一部、ツル性植物などで、「野草-World」へ移しました。 2011.4.25〜 掲載21種
39 イチジクの実に似ている、アコウ(赤榕)の実
所在地 東京都江東区夢の島 3-2 夢の島熱帯植物館内
科・属など  クワ科イチジク属 半常緑高木
見どころ  半常緑高木です。果実の大きさはイチジクくらいでイチジクより丸みがあります。5月ころ花が咲きます。私が撮影したときは、幹に直接、実がついていました。果実は熟すと食用になります。
撮影者 石川佐智子 撮影日 .2011.7.18