2012.10.7~ 掲載20種

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05.角のように見える細長い果実、アカバナ(赤花)

アカバナの花
所在地 神奈川県箱根町仙石原 箱根湿生花園
科.属など アカバナ科アカバナ属 多年草
見どころ

アカバナの茎葉
 北海道~九州の山麓や野原の水湿地に生えています。茎は円柱形で高さ30~70センチ。葉は下部は対生、上部は互生します。葉は卵形~卵状楕円形で長さ2~6センチでギザギザがあります。茎の上部に長さ5~10ミリの紅紫色の花をつけます。花弁は4個で先端は浅く2裂します。雌しべの柱頭はこん棒状をしています。果実は細長く、長さは3~8センチです。花期は7~9月。秋になると葉や茎が赤く色づくことからアカバナと呼ばれます。
 ※アカバナユウゲショウの花が21ページNo.3に載っています。
撮影者 北澤美代子 撮影日 2012.10.4
19.薄い花びらが風にそよぎ、心地良さそう、 テンニンギク(天人菊) 別名:ガイラルディア

テンニンギク 一重の花
所在地 神奈川県下足柄郡箱根町 星の王子さまミュージアム
科.属など キク科テンニンギク属 1年草
見どころ

テンニンギク 八重の花
 北アメリカからメキシコが原産地。テンニンギクは、日本へは明治時代に渡来し帰化しています。初夏から秋にかけて朱赤の花弁で先端が黄色になります。複輪が直径6センチ~8センチの鮮やかな花を咲かせます。
 草原や道端などにも生え、高さは20センチ~40センチ。耐寒性で、冬季は地上部は枯れ落ちるものの根の部分のみで越冬、春に再び発芽します。また夏の暑さにも強いです。花期は 6~10月。
撮影者 大田孝子 撮影日 2012.10.11
15.小さい花で、果実がナスビ(茄子)に似ていることから、コナスビ(小茄子)

5ミリほどの小さなコナスビの花
所在地 横浜市港北区新吉田町の畑の畦道
科.属など サクラソウ科オカトラノオ属の多年草
見どころ

コナスビの茎葉
 日本各地の平地から山地の道端や畑に生え、茎には軟毛があり、地面を這うように密集して殖えます。葉腋に黄色い花を一つずつ付けます。花期は5~6月ですが、秋まで咲くものもあります。合弁花ですが花びらが五つに深く切れ込んでいる為、離弁花に見えます。
 花後、小さな丸い実をつけますが、この果実がナスビ(茄子)に似ていることからコナスビ(小茄子)の名が付きました。全草を日干しにして乾燥させたものを煎じて飲むと胃の痛みに効くとされ、外用としても用いるとされますが、効果のほどは定かでないようです。
撮影者 八城幸子 撮影日 2012.10.10
03.透明感のある淡い緑色で、みずみずしいことから、アオミズ(青水)

アオミズの花
所在地 横浜市港北区新吉田町 第3京浜入り口近くの空き地
科.属など イラクサ科ミズ属の1年草
見どころ

アオミズの茎葉
 日本各地から北東アジアに広く分布し、半日陰になる林床や林縁の湿性の強いところに生育します。 近縁ですが別属の有名な山菜にミズ(みず)があります。葉の葉脈は3本が目立ち、あらい鋸歯があり、葉先がやや尾状に伸びています。ミズの葉の葉先は尾状にならないことで区別できます。花期は7~10月で、葉のつけ根に細かな雌花と雄花をつけます。
撮影者 八城幸子 撮影日 2012.10.5
12.花の先がカールする、クサボタン(草牡丹)

クサボタンの蕾
所在地 つくば市天久保4-1-1 筑波実験植物園
科.属など キンポウゲ科 センニンソウ属  半低木 有毒植物
見どころ

クサボタンの茎葉
 つる性が多いセンニンソウ属の仲間ですが、茎は直立し、高さは1メートルくらいになります。葉は1回3出複葉で、長い葉柄をもち茎に対生します。小葉は長さ4~13センチの卵形で3浅裂し、先端は鋭くとがり、縁は不ぞろいなあらい鋸歯がつきます。
 花期は8~9月。茎の先端や葉腋から集散状の花序を出し、淡紫色の花を多数つけ、しばしば円錐状になります。細い鐘状になる4枚の花弁に見えるのは萼片で、花弁はありません。萼片は長さ1.2~2センチくらいで、基部は筒状になり、先端は反り返ります。萼片の外面は白い短毛が密生します。名の由来は葉がボタン(牡丹)に似ていることからつきました。
 
撮影者 石川佐智子 撮影日 2012.10.8
08.珍しいクワイの花、クワイ(慈姑)

豪華なクワイの花
所在地 つくば市天久保4-1-1 筑波実験植物園
科.属など オモダカ科クワイ属 水生多年草
見どころ

やじり形の大きな葉
 日本には奈良時代に中国から伝来したといわれています。葉は矢尻形をして大きいです。花は白色で花弁は3枚。食用のため品種改良されたので花が咲かない品種が多いそうです。日本と中国では塊茎を食用とし、特に日本では「芽が出る」縁起の良い食物として、煮物にしておせち料理で食べる習慣があります。くわいは漢字で「慈姑」と書き、一つの根にたくさんの子がつくその姿が、子供を慈しみつつ哺乳する母(姑)のように見えることから付けられたと言われています。
撮影者 石川佐智子 撮影日 2012.10.8
01.花が赤紫紺で牡丹のような、ノボタン・コートダジュール 

ノボタン・コートダジュールの花
所在地 横浜市港北区大曾根一丁目 民家の庭先
科.属など ノボタン科 ティボウキナ属 非耐寒性常緑低木
見どころ

茎葉
 ブラジルなど中南米原産の常緑低木です。赤紫色の花をたくさん咲かせる人気品種です。夏から秋にかけて、次々と大輪の花を咲かせます。紫色の長い雄しべが特徴で、スパイダーフラワーとも呼ばれています。ノボタン「シコンノボタン」よりも若干遅く開花し始めます。
 ノボタンコートダジュールは短い雄しべが淡い黄色で長い雄しべが紫色、葉がシコンノボタンより小さく、花弁は少し長いので見分けがつきます。一日花ですが次々に咲くので長期間楽しむ事ができます。花屋さんで野ぼたんとして売られているのはシコンノボタンであることが多いようです。開花時期8月~11月頃。
※ 同じノボタン科のシコンノボタンの花が36ページ NO 11 に掲載されています。
撮影者 大田孝子 撮影日 2012.9.27

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20.スイカそっくりの葉、ペペロミア・アルギレイア  別名:スイカペペロミア

ペペロミア・アルギレイア葉と花 先に伸びているのが花です
所在地 神奈川県下足柄郡箱根町 星の王子さまミュージアム
科.属など コショウ科ペペロミア属 常緑多年草
見どころ  原産地はブラジル。ペペロミア・アルギレイアは、開花期には茎が伸び、円心形の葉をつけ、頂部に円錐花序をつけます。丸みのある卵型の厚い葉がニョキニョキと生えた姿をしています。葉がスイカのように丸く、模様がスイカに似ているので、別名をスイカペペロミアともいいます。また、ペペロミアサンデルシー、スイカぺぺとも呼びます。
 アルギレイアの特徴は葉です。まず一つ目は、他のペペロミアに比べて葉の大きいことです。他のペペロミアの葉はほとんどがアルギレイアの半分ぐらいの大きさです。二つ目は、葉の縞模様です。この縞模様は、中心から外側に向かって、円を描くように出ています。葉を真上から見ると本当のスイカのように見えます。このようにアルギレイアはペペロミアの中でも変わった葉を持っています。
撮影者 大田孝子 撮影日 2012.10.11
18.杉林の日当たりの草むらに咲いていました、コメナモミ(小雌菜揉)

        コメナモミ花の拡大
花の周りにある緑の部分には、「総苞片」と小花を包む「鱗片」があり、腺毛がたくさんあります
 
所在地 秦野市寺山 道沿いの林
科.属など キク科メナモミ属 1年草
見どころ
 山野の荒れ地や道ばたなどに生え、高さ35~100センチになります。茎は茶褐色のものが多く短毛があります。葉は対生し、葉の長さは5~13センチ、幅4~11センチ位の、卵円形で先は尖り、縁には不規則な鋸歯があり、3本の葉脈が目立ちます。
 花期は9~10月で、花の直径は6~7ミリです。頭花の一番外側には小さな舌状花があり、その中心に筒状花があって、先端が3つに分かれています。花の周りにある緑の部分には、細長い5枚の「総苞片」と小花を包む「鱗片」があり、いずれも腺毛がたくさんあり粘ります。ヒトデのように見える特徴ある形をしています。種子は動物や衣類にくっついて散布されるひっつき虫です。

花の大きさは6~7ミリです

茎は茶褐色のものが多く、葉は対生します。縁には不規則な鋸歯があり、3本の葉脈が目立ちます
撮影者 北澤美代子 撮影日 2012.10.22
17.茎は全体に無毛で赤褐色を帯びる、ヤマミズ(山みず)

杉林のフサフサした落ち葉に群生していました。7ミリ位の薄黄緑色の地味な花です。茎が赤く花より目を引きます
所在地 秦野市寺山 道沿いの林
科.属など イラクサ科ミズ属 1年草
見どころ  山地の木陰で湿り気のある場所に生え、草丈10~20センチになります。下部の茎は横になり、途中の節から根を下ろして広がり、上部は立ち上がります。葉は対生して長さ1~3センチの広卵形、長い柄があり葉先は尖っています。片側2~4個の粗い鋸歯があり、葉表は緑色で微毛があります。葉裏は白緑色で葉脈に微毛が生えています。茎の先や上部の葉腋から長さ2~3センチの花柄を出し、雌雄混生の花序をつけます(他のミズ類は茎頂に花序を出すことはなく、茎の下の葉腋から花序を出す)。
 果実は4枚の花被片に包まれて、黒色の細かい種子が1個ずつきます。花期は9~10月です。
撮影者 北澤美代子 撮影日 2012.10.22
16.別名、流通名をヘリアンサスと呼ばれている、ヤナギバヒマワリ(柳葉向日葵)

ヤナギバヒマワリの花
所在地 横浜市港北区新吉田町 第三京浜入り口近くの山道
科.属など キク科ヒマワリ属(ヘリアンサス属)の多年草
見どころ

ヤナギバヒマワリの茎葉。葉は柳のように細い
 北米原産で、9月~10月に美しく映えた黄色い花を咲かせます。草丈は50~100センチで、花径は4~6センチ程です。葉が柳のように細く、名前の由来にもなっています。7月~8月頃大輪のヒマワリ(向日葵)が咲いていた後に、植えられていました。
※ヒマワリ(向日葵)の花が43ページ№8に載っています。
撮影者 八城幸子 撮影日 2012.10.10
10.猛毒です、オクトリカブト(奧鳥兜)

オクトリカブトの花
所在地 つくば市天久保4-1-1 筑波実験植物園
科.属など キンポウゲ科トリカブト属 多年草
見どころ

オクトリカブトの茎葉
 名は陸奥(みちのく)に多いことからつけられました。山野の渓流沿いや林内、沢筋など湿ったところに多い多年草。草丈は60~200センチくらい。林縁では斜上し、草原では直立します。葉は5~7裂しますが、他のように細長く分かれず丸みがあります。
 濃い青紫色の花を秋に咲かせます。北海道、本州の山地に分布するトリカブトの類は猛毒で知られ、本種は世界で2番目に毒性の強いトリカブトといわれています。花期は8~10月。名前の由来は、花の形が雅楽の舞でかぶる鳥兜に似ているからといわれています。ヤマトリカブトと比較すると、草丈は、やや大型で1メートルを上回る程度になります。葉も、一回り大きく、3~5裂しますが深く切れ込むことはなく、丸みを帯ています
 ※ヤマトリカブトは16ページNO.19に掲載されています。
撮影者 石川佐智子 撮影日 2012.10.8
09.池や沼に生える水草、ヒツジグサ(未草)

ヒツジグサの花
所在地 つくば市天久保4-1-1 筑波実験植物園
科.属など スイレン科スイレン属 水生多年草
見どころ

ヒツジグサの葉
 日本にはヒツジグサ(未草)と呼ばれる比較的小さな白い花を付ける一種のみが古来から生育しています。普段良く見る大柄のスイレンは明治時代以降に輸入された園芸種で、日本古来のヒツジグサを含め広くスイレンと呼んでいます。地下茎から茎を伸ばし、水面に葉と花を1つ浮かべます。根生葉は束生。長さ10~12センチで滑らかです。
 花の大きさは3~4センチ、萼片が4枚、花弁が10枚ほどの白い花を咲かせます。花期は6~11月。未の刻(午後2時)頃に花を咲かせることから、ヒツジグサと名付けられたといわれていますが、実際は朝から夕方まで咲いています。
 
撮影者 石川佐智子 撮影日 2012.10.8
06.オドリコソウに似た形の淡紅紫色の花が咲く、キセワタ(着せ綿、被綿)

キセワタの花
所在地 神奈川県箱根町仙石原 箱根湿生花園
科.属など シソ科メハジキ属 多年草  環境省の絶滅危惧II類(VU)、長野県の準絶滅危惧(NT)に指定
見どころ  山地の草原に生え、草丈は約80センチ。茎は四角、葉は楕円形で縁に粗い切れ込みがあります。葉は洋紙質で粗い毛があり、長さ5~9センチの狭卵形。上部の葉腋に淡紅紫色の花を数個ずつつけます。花冠は唇形で長さ2.5~3センチ。上唇は全縁、下唇は3裂し、中央裂片は下に曲がって紅紫色をしています。ガクは長さ15ミリ位で粗い毛があり、5浅裂して裂片はトゲ状にとがっています。花期は8~10月です。花の周りを覆っている白い毛を綿に見立てての名前です。
 ※常緑低木のカエンキセワタの花が35ページNo.3に載っています。
撮影者 北澤美代子 撮影日 2012.10.4
04.雑種とされる、アイノコセンダングサ(合の子栴檀草)

アイノコセンダングサの花

シロノセンダングサの花
白い舌状花が4~5個あります。 
新吉田町の山道2012.10.8

所在地 横浜市港北区新吉田町 第3京浜入り口近くの空き地
科.属など キク科センダングサ属の1年草
見どころ

茎葉
 シロノセンダングサ(白の栴檀草)とコセンダングサ(小栴檀草)の雑種と推定されており、最近になってよく見かけるようになりました。空き地や河原、埋め立て地など何所にでも生えます。草丈は50センチ~1メートルになり、茎や葉に細かい毛が生えています。葉は下部では対生、上部では互生しています。葉の形が樹木のセンダン(栴檀)によく似ることから付いた名前です。シロノセンダングサ(白の栴檀草)はコセンダングサの変種で、日本には幕末に渡来しました。全体の姿はコセンダングサにそっくりですが、頭花には白色の舌状花が4~7個あります。コセンダングサ(小栴檀草)は小型のセンダングサの意味です。コセンダングサは、黄色い筒状花だけで舌状花はつきません。アイノコセンダングサは、9~11月に枝先に長い花柄を出し、直径約1センチの両性の黄色い筒状花を1個つけ、外周の4~7個の筒状花が白色になります。総苞片はヘラ形で先が尖り、7個~8個が1列に並んでいます。
 ※センダングサ(栴檀草)の実が1ページ№29に載っています。
撮影者 八城幸子 撮影日 2012.10.5
13.海岸付近に咲く花、ハマツルボ(浜蔓穂)

ハマツルボの花
所在地 つくば市天久保4-1-1 筑波実験植物園
科.属など ユリ科ツルボ属 多年草
見どころ

ハマツルボの花と茎葉
 ツルボの海岸型変種で海岸付近に多く咲きます。草丈は20~30センチくらい。葉は線形で、長さ5~22センチ、幅5~13センチとツルボより広いです。茎先に総状花序を出し、淡い紅紫色の花をたくさんつけます。花びらは6枚で横に開きます。開花は9月~10月。
 ※ツルボは13ページNO.7に掲載されています。  
撮影者 石川佐智子 撮影日 2012.10.8
14.全体に軟毛が多く、名の由来となっている、ネコハギ(猫萩)

ネコハギの花
所在地 横浜市港北区新吉田町 第三京浜入り口近くの山道
科.属など マメ科 ハギ属の多年草
見どころ

茎は地面を這って、枝分かれせず直線的に伸びて1メートルに達することもあります
 北海道~九州の日当たりのよい、荒地・路傍などの草丈の低い、乾燥した場所に生育します。茎は長く地面をはって伸び、開出した軟毛があります。葉は3つの小葉からなる複葉で、頂小葉は長さ1~2センチほどです。両面とも開出毛がりますが、特に裏面脈上と葉縁には多くあります。
 花期は8~10月で、茎の先端から下がった場所の葉腋に7~8ミリの白色で中心部に紅紫色の紋がある蝶形の花をつけます。ネコハギの花は目立たず、たくさんは咲きません。
 
撮影者 八城幸子 撮影日 2012.10.10
02.春に咲くノゲシに似て秋に咲く、アキノノゲシ(秋の野芥子、秋の野罌粟)

アキノノゲシの花
花柄が伸びて淡黄色の花が咲きました

2012.10.17 同じ場所
所在地 横浜市港北区新吉田町 第3京浜入り口近くの道端
科.属など キク科アキノノゲシ属 1年草または2年草
見どころ
 日本全土の山野に生える雑草です。東南アジア原産で、日本全土、朝鮮、中国、台湾、東南アジアに分布し、稲作と共に日本へ渡って来た史前帰化植物です。
 初夏まではあまり高くならず、花を咲かせる頃から次第に草丈が高くなり、高さ1.5メートル以上に生長することもあります。花期は8~12月で、花は淡黄色、まれに白色で直径2センチほどで舌状花だけでできています。種子はタンポポの綿毛を小さくしたような形をしています。レタスの仲間で、葉や茎を切ると白い液が出ます。アキノノゲシには葉に切れ込みがありますが、切れ込みのない細い葉を持つものは、ホソバアキノノゲシとして分ける説もあります
 

アキノノゲシの茎葉
葉に切れ込みがあります

ホソバアキノノゲシ
の蕾
蕾はどちらも同じ付き方

切れ込みのない細い葉を持つホソバアキノノゲシ
の茎葉
 ※ハルノゲシ(春野芥子)の花が2ページ№39に載っています。
撮影者 八城幸子 撮影日 2012.10.5
11.晩秋まで花を咲かせる、シロヨメナ(白嫁菜) 別名:ヤマシロギク(山白菊)

シロヨメナの花
所在地 つくば市天久保4-1-1 筑波実験植物園
科.属など キク科シオン属 多年草
見どころ

シロヨメナの花と茎葉
 主として林縁などの半日陰になるような場所に自生する多年草です。
草丈は30~100センチくらい。葉は短かい柄があって互生し、長楕円状披針形で先は鋭くとがり、基部はくさび形で、縁には大きな鋸歯があります。白色の頭花は径1.5~2センチのやや小さい白色のキク形の花を咲かせます。花期は8~11月。ヨメナのようにヨメナ属ではなく、ノコンギクなどと同じシオン属。ヨメナを小さくした草姿で、花色が白いので「シロヨメナ」と名付けられました
 ※ペラペラヨメナが23ページNO.1に掲載されています。
撮影者 石川佐智子 撮影日 2012.10.8
07.浅間高原に多いことからの名前、アサマフウロ(浅間風露)

アサマフウロの花
所在地 神奈川県箱根町仙石原 箱根湿生花園
科.属など フウロソウ科フウロソウ属 多年草 環境省の準絶滅危惧(NT)に登録
見どころ  本州の中部地方に分布し、高原や亜高山の湿った草地などに生えます。草丈は50~80センチくらいで、全草に微毛があります。葉は手のひら状に深く細かく裂け互生しています。開花時期は8~9月。濃い紅紫色をしていて、花径は3~4センチくらいです。花びらは5枚、萼片も5枚で、萼片の先は刺針のように尖っています。花の真ん中には白い軟毛が生えています。フウロソウ属の仲間では最も花の色が濃く、草丈も大きいです。
 ※同じ仲間のタチフウロの花と茎葉が55ページNo.5に載っています。 
撮影者 北澤美代子 撮影日 2012.10.4