19 春を代表する花! カンザキハナナ(寒咲き花菜) 別名:菜の花

所在地 横浜市港北区小机町3211 横浜労災病院内植え込み  
科・属など アブラナ科アブラナ属
見どころ

2012.2.9 三浦市観音崎公園
菜の花の群生 石川佐智子撮影
 普通ナノハナ(菜の花)と呼ばれ、何の疑問も持ちませんが、インターネットの先生のご回答によると今頃咲く菜の花(黄色い花が咲くアブラナ科の植物)を「寒咲き花菜」と呼ぶらしい。撮影した画像の縮れた葉の様子から、アブラナ系ではなく、縮緬白菜(チリメン白菜)系のものらしい。
撮影者 北澤美代子 撮影日 2011.11.30
15 真っ白な小さな花がボンボンのように集まって咲く、ニンジン(人参)の花
所在地 横浜市港北区綱島西6丁目 民家の畑
科・属など セリ科ニンジン属
見どころ  アフガニスタンが原産のセリ科ニンジン属の野菜です。日本への伝来は16世紀で、この頃は葉も根と同様に食用としていましたが明治以降では根のみを食べるようになったそうです。葉はセリに似ています。花が咲く前に収穫してしまうので、あまり花を見る機会がないのですが、結構かわいらしい花です。
撮影者 北澤美代子 撮影日 2011.11.29
07 本当の春の七草ではなかった! ホトケノザ(仏の座) 別名:サンガイグサ(三階草)


2012.2.28
港北区新羽町杉山神社近くの畑

八城幸子撮影
所在地 横浜市港北区新吉田東5丁目 空き地  
科・属など シソ科オドリコソウ属 一年草
見どころ

ホトケノザの群生
港北区新吉田町の空き地   撮影日2012.4.17
八城幸子撮影

 シソ科オドリコソウ属の越年草。花の下にある葉は茎を包み込むようになっているので、これを仏の蓮華座に見立てた名前。 別名のサンガイグサは、花と葉が数段につくことによる名前です。道ばたや畑、田んぼのあぜ道など、どこにでも生え、冬でも花をつけています。春の七草の1つである「ホトケノザ」はタンポポに似た黄色の花が、春先に咲くキク科の「コオニタビラコ(小鬼田平子)」という野草のことで、シソ科のホトケノザとは違うのだそうです。
 
撮影者 北澤美代子 撮影日 2011.11.25
34 2,3センチの実をたくさん付けた、リュウキュウスズメウリ(琉球雀瓜) 別名沖縄雀瓜
所在地 横浜市港北区日吉本町1丁目 民家の窓辺
科・属など ウリ科オキナワスズメウリ属 つる性の1年草
見どころ

港北区日吉本町 民家の庭
石川佐智子撮影
 通勤途中、毎朝見ている2,3センチのちいちゃくて可愛い緑の丸い実。縦に白い模様が手描きしたように入っています。赤い実もちらほら生っていて、それにも縦縞があり、いっそう可愛らしい。寒い師走だというに所々、葉の裏に黄色い花が……。家人の話では、鳥の好物のようで赤い実は、中身を食べられ壊されてしまうそうです。
 
撮影者 岩田忠利 撮影日 2011.12.7
26 真っ赤に色づいたアカザの仲間、ホソバハマアカザ(細葉浜藜)の花
所在地 茅ヶ崎市東海岸南 海岸サイクリングロード
科・属など アカザ科ハマアカザ属  一年草
見どころ  アカザ科ハマアカザ属。海岸の砂浜や河原に見られる1年草です。葉は長さ5センチ程度の長披針で北海道から九州に分布します。アカザの種類はたくさんあります。ハマアカザに似ていますが、葉が細いのが特徴で名前の由来になっています。
撮影者 八城幸子 撮影日 2011.12.5
 2 野草の花と実

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2011.11.27〜12.8 掲載40種

28 鮮やかな花が咲き、飛砂防止にもなる、ハマヒルガオ(浜昼顔)の葉と花
所在地 茅ヶ崎市東海岸南 海岸サイクリングロード
科・属など ヒルガオ科ヒルガオ属 多年草
見どころ  
 海岸の砂浜に生えるつる性の多年草です。白く強い地下茎は長く砂中を這い、群落を作っているのが見かけられます。葉は小さく丸く光沢があります。5月〜6月ごろに淡紅色の花を咲かせます。特に辻堂海岸にかけて咲くハマヒルガオは飛砂の発生を抑える役目を果たすとともに美しい浜辺の景観を創造して名所になっています。

ハマヒルガオの花
2012.5.5 茅ヶ崎市柳島海岸

茅ヶ崎市柳島海岸 2012.5.25
 
撮影者 八城幸子 撮影日 2011.12.5
16 花冠の先端はレンガ色、基部は白色、ベニバナボロギク( 紅花襤褸菊)の花と種子
所在地 横浜市港北区小机町3211 横浜労災病院内植え込み  
科・属など キク科 ベニバナボロギク属
見どころ

2011.12.13 八城幸子撮影
港北区新吉田町 道端
 アフリカ原産の第二次大戦後の帰化植物で、キク科ベニバナボロギク属の1年草です。森林伐採跡地や山火事の跡などに生育し、数年間群落を形成した後、次第に消えてしまいます。茎は太いがやわらかく、後下方の葉は不規則な羽状に分裂します。レンガ色の花序が頭を垂れているのが特徴です。花が咲くとすぐに白い冠毛がボロのように付くので命名されたそうです。シュンギクに似た香りがあり、食用になります。(北澤美代子)

 花が終わると、頭花は上を向いてきます。種子の綿毛の様子がぼろ布を散らかしたようなので、名前の由来とする説もあります。(八城幸子)
 
撮影者 北澤美代子 撮影日 2011.11.30
01 道端、空き地などに野生化している、メマツヨイグサ(雌待宵草)の花
所在地 横浜市都筑区 早淵川・勝田橋付近の畑のあぜ道
科・属など アカバナ科マツヨイグサ属
見どころ  メマツヨイグサから取られる月見草油はアレルギー体質の改善にも利用されています。姿形はオオマツヨイグサとよく似ていますが、オオマツヨイグサよりも花の大きさが小さいことから、メマツヨイグサの名前が付きました。このほか、荒れ地に生育する傾向が高いことから、アレチマツヨイグサの異名もあります。
 マツヨイグサとコマツヨイグサは花の終わった咲きがらが赤くなり、オオマツヨイグサとメマツヨイグサは多少赤味がかる事はあっても赤くはならない等、区別は可能です。北米原産ですが、道端、空き地、河原などに野生化しています。
撮影者 八城幸子 撮影日 2011.11.26
20 沼地に生える、ヨシ(葦)の穂
所在地 横浜市緑区寺山町291 県立四季の森公園
科・属など イネ科ヨシ属 多年草
見どころ  イネ科の多年草です。湖岸、沼沢地、河川の下流域、海岸塩沼地などに生育し、高さ3メートルに達することもあるそうです。軽くて丈夫な棒としてさまざまに用いられ、特に葦の茎で作ったすだれは葦簀(よしず)と呼ばれます。また、屋根材としても最適で茅葺民家の葺き替えに現在でも使われています。
 ※イネ科の仲間、ススキ(1ページNO.4)とよく似ていますのでその穂の違いを対比してご覧ください。
撮影者 石川佐智子 撮影日 2011.12.4
09 春の七草の一つ、若菜は香りが良くお浸しなどの食用に! セリ(芹 )の葉と花
所在地 横浜市港北区綱島西2丁目 鶴見川河川敷   
科・属など セリ科セリ属 多年生草本
見どころ

2012.4.2 セリの花
港北区日吉 松の川緑道のせせらぎ
岩田忠利撮影
 水辺・水田・湿地に群生する多年草、長い茎を四方にはりめぐらせて繁殖します。茎・葉には強い香りがあり、お浸しにするととてもおいしい。中国では2千年も前から食用として栽培されていたそうです。花期は7〜9月。
 
撮影者 北澤美代子 撮影日 2011.11.25
36 珍しい実それとも花? センボンヤリ(千本槍)の閉鎖花と花 別名:ムラサキタンポポ

冬の閉鎖花
所在地 横浜市鶴見区馬場2丁目20-1「鶴見馬場花木園」
科・属など キク科センボンヤリ属  多年草
見どころ  

2012.3..29 センボンヤリの花
鶴見馬場花木園 
北澤美代子撮影
 キク科の閉鎖花です。この植物は、春の花は直径約1.5センチで、高さ5〜15センチの花茎の先に1個白い花をつけますが、秋には高さ30〜60センチの花茎をのばしきてつぼみができます。花は咲かずに実だけが生ります。筒状の集合体は3センチくらいで自家受粉しているそうです。このような花を「閉鎖花」というそうです。面白い生態です。秋の花はすべて筒状からなる閉鎖花です。センボンヤリの名はこの様子を槍に見立てて名付けられたそうです。
撮影者 石川佐智子 撮影日 2011.12.7
08 ヒマラヤ原産、つる植物、シャクチリソバ(赤地利蕎麦)の花と実
所在地 横浜市港北区綱島西2丁目 鶴見川河川敷   
科・属など タデ科ソバ属 多年草
見どころ  

同じ場所で2011.12.14 撮影
 薬用植物として導入されたが、現在では道端や草原などに野生化しています。茎は枝分かれして伸び、放棄畑や小川の河原などに生育する場合は大きな群落を作ります。花は7月から10月にかけて次々と咲き、直径4〜8ミリの大きさで、白色であるが中心部は黄色、葯は桃色で8本あります。
 花も美しいですが、花後の果実もとても美しいです。日本でもこの実から薬用またはそば粉の原料として栽培されたことがあるが、今では食用にはされません。..おいしくないそうです。
撮影者 北澤美代子 撮影日 2011.11.25
35 サッカー日本代表「ナデシコジャパン」で有名になった、ナデシコ(撫子)の花
所在地 横浜市鶴見区馬場2丁目20-1「鶴見馬場花木園」
科・属など ナデシコ科ナデシコ属
見どころ  6月頃〜8月頃にかけて開花します。ピンク色の可憐な花で縁がこまかく切れ込んでいます。 我が子を撫(な)でるようにかわいい花で あるところから名付けられたそうです。秋の七草の一つ。サッカー日本代表「ナデシコジャパン」でナデシコの花も一躍有名になりました。
撮影者 石川佐智子 撮影日 2011.12.7
27 海岸にも餅草でお馴染みの、ヨモギ(蓬)が生えていました

      ヨモギの葉
所在地 茅ヶ崎市東海岸南 海岸サイクリングロード
科・属など キク科ヨモギ属 多年草
見どころ
 キク科多年草。海岸の砂地に生えていましたが、調べてみると川原や海岸の砂地に生えるカワラヨモギではなく 各地の山野で見られるふつうの種類でした。花粉は スギ や ブタクサと並び、花粉症の原因の一つですが、一方で葉は殺菌力や消炎作用が強く、切り傷や虫さされ、ヨモギ茶などはアレルギーの改善に役立つなど相反する性質を持っています。若葉は草餅を作るのに使われるので、モチグサの名や、灸の材料になるのでモグサと呼ばれたり、よく燃える草の良燃草から名前の由来とされています。

ヨモギの花(拡大)
県立秦野戸川公園近くの畑 2012.9.18   

花と茎葉
撮影者 八城幸子 撮影日 2011.12.5
11 ペンペングサとも呼ばれ食用になる春の七草の一つ、 ナズナ(なず菜)の花
所在地 横浜市港北区箕輪町2丁目 空き地
科・属など アブラナ科ナズナ属
見どころ  

2012.3.26 ナズナの群生
港北区日吉本町4丁目 日吉台中学校校庭
石川佐智子撮影
 畑や水田、道端、荒れ地などに普通に見られます。春の七草の一つです。果実の形が三味線のバチに似ていることから「ペンペングサ」の愛称で呼ばれています。アブラナ科の春の野草ですので、食べられます。
撮影者 石川佐智子 撮影日 2011.11.30
39 葉の先に触っても痛くない、ハルノゲシ(春野芥子)の花 別名:野芥子


2012.2.24 慶応日吉キャンパス
撮影:岩田忠利
所在地 横浜市港北区新吉田東5丁目 空き地 
科・属など キク科ノゲシ属 越年草
見どころ  キク科ノゲシ属の1年〜越年草です。ムギなどの畑作の伝来とともに渡来した帰化植物です。荒れ地や空き地などに生育し、ほぼ1年中咲いています。葉は柔らかで、花はタンポポに似ています。 
 ※同属の葉の縁に触れると痛いトゲがあるオニノゲシの花が1ページNO.25に掲載されています。
撮影者 北澤美代子 撮影日 2011.12.4
06 陽だまりに返り咲き、ノジスミレ(野路菫)の花
所在地 横浜市港北区新吉田東5丁目 空き地  
科・属など スミレ科スミレ属 多年草
見どころ  暖かな日でした。日当たりのよい空き地の草むらに3株ほどのノジスミレが咲いていました。春先3月ごろから花開くはずなのに、もう咲いていました。今年は暖かな日が続いていたので花たちもまちがえて咲いてしまったのでしょうね。スミレ科スミレ属の多年草です。花は淡紫色〜紅紫色。青紫色のものが多く、芳香があり花芯が見えにくいのが特徴です。
撮影者 北澤美代子 撮影日 2011.11.25
33 藪の中に咲く花で有名な、ヤブラン(藪蘭)の実と花
所在地 横浜市港北区日吉本町3丁目 店舗入り口
科・属など ユリ科ヤブラン属 多年草
見どころ  

ヤブランの花
2012.7.23 横浜市港北区日吉 民家の庭

 名前が示すとおり樹木の下などの薄暗い、いわゆる「ヤブ(藪)」に自生しています。夏にたくさんの小さな花で楽しませてくれたヤブラン(藪蘭)が黒色の実をつけていました。開花期は夏〜秋。花は紫色の小さいもので、穂状に咲きます。葉は細長く先は垂れています。
撮影者 石川佐智子 撮影日 2011.12.5
25 果実は牛も死んでしまう毒性の、モロヘイヤの実
所在地 横浜市港北区新吉田町 民家
科・属など シナノキ科ツナソ属
見どころ

モロヘイヤの花
港北区新吉田町の畑 2012.9.9
 シナノキ科ツナソ属の1年草。クレオパトラも好んで食べたといわれており古来、エジプトを中心とする中近東地域で栽培されました。高温で乾燥地帯でも育つ生命力の強さと、栄養価も高い、注目の野菜です。しかし、果実は円筒形で毒性があり、食用に適さず、摂取すると鬱血性心不全を起こし、死亡することもあります。
撮影者 八城幸子 撮影日 2011.11.26
04 帰化植物。次々に咲くので、ニチニチソウ(日々草)の花
所在地 横浜市港北区箕輪町 3丁目 民家の庭
科・属など キョウチクトウ科 一年草
見どころ  マダカスカル原産です。花径は3〜4センチ程度で花弁は5裂し、色は白、ピンク、赤、赤紫などがあります。葉は長楕円形で対生です。初夏から晩秋まで次々に咲くので「日々草」と名付けられました。
撮影者 石川佐智子 撮影日 2011.11.26
23 葉が「クワ」に似ていることから、クワクサ(桑草)の花
所在地 横浜市港北区新吉田町 民家
科・属など クワ科 クワクサ属 一年生の草本 
見どころ  クワ科クワクサ属の一年草。道端や畑などによく見られる雑草です。葉の脇に雌花と雄花が混生しています。 
高さは30〜60センチになります。茎や葉には毛があり、茎はときに暗紫色を帯びます。 
撮影者 八城幸子 撮影日 2011.11.26
14 薄紫の小さな花、ラッキョウ(辣韮)の花 別名:オオニラ(大韮)
所在地 横浜市港北区綱島西6丁目 民家の畑
科・属など ネギ科ネギ属 
見どころ  中国、ヒマラヤ地方が原産ユリ科(ネギ科とする場合もある)の多年草。白色の鱗茎を食用とします。特有な匂いと辛味があり、塩漬け、甘酢漬け、醤油漬けなどにされます。健康促進と疲労回復、血液サラサラ効果、花粉症やアレルギー対策としての抗アレルギー効果などがあるといわれているので毎日食べましょう。花は10月下旬ころ咲きます。
撮影者 北澤美代子 撮影日 2011.11.29

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02 花がみな同じ向きに咲く様が打ち寄せる波に見立てて、タツナミソウ(立浪草)の花
所在地 横浜市港北区新吉田町 民家
科・属など シソ科タツナミソウ属 多年生草本
見どころ

ピンクのタツナミソウの群生
2012.4.29 鶴見馬場花木園
石川佐智子撮影
 シソ科の多年草。 花が片側に向いて咲く様子は寄せてくる波を連想させ、それが 名前の由来となっています 色は青紫色、淡紅紫色もあり、変異が多く園芸用としても世界中に分布しており、約200種あります。かつては根が強壮剤として使用され、中国では喀血や打ち身などにも用いられたようです。
 
撮影者 八城幸子 撮影日 2011.11.26
29 日本料理の飾りなどの仕切りとして用いられた、ハラン(葉蘭)の葉
所在地 茅ヶ崎市東海岸南 なぎさ散歩道 ラチエン通り方面 
科・属など ユリ科ハラン属
見どころ  ユリ科。大きな葉が冬も青々としているので、庭に植えられたり生花に用いられることでおなじみです。3月頃、地面すれすれに、球根のような2センチほどの花芽ができて、そのあとで王冠のような、目立たない花が咲きます。 中国原産といわれ、日本には古くに渡来したと考えられますが、年代などは良くわかっていません。地方により、方言も、バラン、バラー、ヒロハ、ヒトツバなどがあります
撮影者 八城幸子 撮影日 2011.12.5
21 誰が命名したのでしょうか? ヘクソカズラ(屁糞葛)の実
所在地 横浜市緑区寺山町291 県立四季の森公園
科・属など アカネ科ヘクソカズラ属 つる性多年草
見どころ

名前に負けず可愛い花ですね!
ヘクソカズラの花
 2012.7.22
港北区日吉6丁目 矢上川の土手
 果実は、萼に包まれた直径約5ミリくらいの球形で、光沢のある黄褐色に熟します。花期は7〜9月。誰が名前をつけたのか知れませんが、小さな可憐な花を良く見かけました。実を乾燥したものは、しもやけやあかぎれの薬草としても用いられていました。細いツルは柔らかく強靭で、昔は薪などを束ねる紐の代用としても使われていたそうです。
 
撮影者 石川佐智子 撮影日 2011.12.4
17 春から秋まで、道端などで見かける小さな黄色花、イヌガラシ(犬芥子)の花
所在地 横浜市港北区小机町3211 横浜労災病院内植え込み  
科・属など
アブラナ科イヌガラシ属 多年草
見どころ  アブラナ科イヌガラシ属の多年草です。10〜50センチになる茎はよく分枝します。花期は4月〜秋まで。細長い実が十字型に広がります。花や果実がカラシナ(芥子菜)に似ているからの命名です。
撮影者 北澤美代子 撮影日 2011.11.30
18 春の七草の一つ。オギョウとも呼ばれる、ハハコグサ(母子草)の花
所在地 横浜市港北区小机町3211 横浜労災病院内植え込み  
科・属など キク科ハハコグサ属 一年草
見どころ

ハハコグサの大株
青葉区「寺家ふるさと村」里山の道端
 2012.5.8
キク科ハハコグサ属の多年草です。花は4月ころ〜秋まで咲いています。
 ※同属の父子草擬きの花が1ページNO.40に掲載されています。
  
撮影者 北澤美代子 撮影日 2011.11.30
12 空き地に生える、 オヒシバ(雄日芝)の穂 別名:チカラグサ
所在地 横浜市港北区箕輪町2丁目 空き地
科・属など イネ科オヒシバ属  
見どころ  イネ科の一年草。田畑や道ばたの日当たりのよい場所に生え、高さは20〜60センチになります。花期は6〜10月。茎や葉が丈夫なのでメヒシバに対してつけられたものです。別名をチカラグサと言い、茎が丈夫で引きちぎるのに力がいることから名づけられたそうです。
撮影者 石川佐智子 撮影日 2011.11.30
03 帰化植物。道端や庭に長く咲いている、オシロイバナ(白粉花)の花
所在地 横浜市港北区箕輪町 2丁目 民家の庭
科・属など オシロイバナ科 多年生草本
見どころ  南アメリカ原産で江戸時代始め頃に渡来し、一部は帰化しています。多年草または1年草です。花の色は赤、黄色、白や絞り模様(同じ株で複数の色のものもあります)。花は夕方開き、芳香があります。このため和名としてはユウゲショウ(夕化粧)とも呼ばれます。また、名前の由来は、熟した黒く固い種をつぶすと白粉(おしろい)のような「白い粉」が出てくるので名つけられたそうです。
撮影者 石川佐智子 撮影日 2011.11.26
30 果実も葉も薬効がある、エビヅル(海老蔓)の花
所在地 茅ヶ崎市東海岸南 なぎさ散歩道 ラチエン通り方面 
科・属など ブドウ科ブドウ属 落葉つる性木本
見どころ  ブドウ科ブドウ属 。花は小さく、2.5mmから3mm程度。花序は3cmから4cm程度。つる性の木本です。 茎や葉柄には軟毛が密生し、切れ込んだ3中裂で、縁は弱い鋸歯があります。雌雄異株で、雄株の雄花はオシベが長く3mmから4mm程度です。黒紫の小さなブドウのような果実の集合の「房」ができます。果実は果実酒として飲めば、不眠症、疲労回復等に、葉にはタンニンが含まれており、入浴剤に使用すれば、あせも、ただれに効果があるとされます。
撮影者 八城幸子 撮影日 2011.12.5
31 氷河期の生き残り植物(残存植物です)、ミツガシワ(三柏)の花と実

ミツガシワの花

ミツガシワの実
所在地 山形県鶴岡市 月山八合目 弥陀ヶ原湿原  
科・属など ミツガシワ科ミツガシワ属 多年草
見どころ
 

神代水生植物園  2012.4.14  
北澤美代子撮影
 北海道、本州、四国、九州、千島、サハリンほか北半球の平地や山地や亜高山の湿地に生育しています。4〜8月に、花径1〜1.5センチの白い小さな花が下からだんだん上へと咲き上がって行き、花びらの内側には白い毛が密生しています。花の終わるころには3枚に分かれた葉が、広がって水面をおおってしまいます。名前は、柏餅に使う柏(かしわ)のように大きな葉が 3枚集まっていることから。また「三ツ柏」の紋章に似ているからともいわれているようです。
 
撮影者 北澤美代子 撮影日 2010.8.2
22 よく見るとチチコグサモドキの仲間、ウラジロチチコグサ(裏白父子草)の花
所在地 横浜市港北区新吉田町 民家
科・属など キク科ハハコグサ属  多年草
見どころ  キク科。花期までは地をはうようにして茎を伸ばし、花が咲きだすと茎を立たせます。葉は濃緑色で、表面にはつやがあり、葉の裏面には細かい毛がたくさん生えていて、白く見えます。葉の裏の色がチチコグサモドキと見分けるときのポイントです。葉の縁が波打っていて、これも大きな特徴です。花は黒っぽく、くきの先に集まってつきます。
 ※チチコグサモドキ(1ページNO.40)の隣に仲良く生えていました。
撮影者 八城幸子 撮影日 2011.11.26
13 野菊を代表する花、 ノコンギク(野紺菊)の花
所在地 横浜市港北区箕輪町3丁目 民家の庭
科・属など キク科シオン属 多年草
見どころ  日当たりの良い山野に普通に見られる多年草です。葉の広いもの,狭いもの、舌状花の色の変化など、たくさんの変種があります。野に咲く紺色の菊という意味で「ノコンギク」と名付けられました。
撮影者 石川佐智子 撮影日 2011.11.30
40 湿り気のある畑や草地に生育し、花期は初春〜晩秋まで。トキワハゼ(常磐爆)の花
所在地 横浜市港北区新吉田東5丁目 空き地  
科・属など ゴマノハグサ科サギゴケ属  一年草
見どころ  ゴマノハグサ科サギゴケ属の1年草です。葉は倒卵形で、浅い鋸歯があります。茎の先に下唇が白色に淡紫色を帯びた小さな花をまばらにつけます。下唇上には黄色と赤褐色の斑点があり、上唇は浅く2裂し下唇は3裂します。よく似た花にムラサキゴケがありますが、トキワハゼは横に這う枝を出さないことが違う点です。
撮影者 北澤美代子 撮影日 2011.12.4
10 糸を通してネックレスや腕輪を作った! ジュズダマ(数珠玉)の実
所在地 横浜市港北区綱島西2丁目 鶴見川河川敷   
科・属など イネ科ジュズダマ属
見どころ

ちょっと触っただけで、花粉がこぼれました
港北区綱島西3丁目 早渕川土手 2012.7.21撮影
 背丈は1メートル程になる一年草です。熱帯アジア原産。稲とともに食用作物として渡来した水辺や荒地に生える帰化植物です。実を数珠として利用したことからの名前です。「ハトムギ」によく似ています。実の表面に縦に掘ったような線があるのがハトムギで、ジュズダマにはありません。
 
撮影者 北澤美代子 撮影日 2011.11.25
37 清楚な感じの白い花、 ハマギク(浜菊)の花
所在地 横浜市鶴見区馬場2丁目20-1「鶴見馬場花木園」
科・属など キク科属名は「日本の花」という意味で,ハマギクただ一種のみを含む属です。多年草
見どころ  キク科、常緑多年草、日本原産です。草丈は30〜80センチ、葉は互生し、長さ5〜9センチのへら形で厚く光沢があります。花期は9〜11月。花径は6センチほどで舌状花の白色です。関東以北の太平洋岸に自生しています。
撮影者 石川佐智子 撮影日 2011.12.7
38 研磨の用途として使われ、乾燥した茎は眼の生薬、トクサ(砥草)の茎と花



2011.9.10
港北区菊名1丁目 妙蓮寺境内

五十嵐道夫撮影
所在地 横浜市鶴見区馬場2丁目20-1「鶴見馬場花木園」
科・属など トクサ科トクサ属 多年草
見どころ  

左下の写真を拡大した花
 茎は煮て乾燥させたものを紙ヤスリのようにして研磨の用途に使います。また紙ヤスリが一般的な現代でも高級なつげぐしの歯や漆器の木地加工、木製品の作業工程などの磨き仕上げる工程に使用されていることや、クラリネットなどのリード楽器の竹製リードを磨いて調整するのにもトクサが用いられます。干した茎は木賊(もくぞく)と呼ばれる生薬で、その煎液を飲用すると目の充血や涙目に効果があるといわれてます。名前は「砥石になる草」という意味で「砥草」と名付けられました。(石川佐智子)

 トクサは地下茎があって横に伸び、竹と同じようにその茎がそのまま直立して地上に芽を出してきます。で、とんでもない所に顔を出してくるのでビックリすることがあります。地下茎が伸びて繁殖していくだけだと思っていたのですが、花(胞子)を飛ばすことでも仲間を増やすことを初めて知りました。(五十嵐道夫) 
撮影者 石川佐智子 撮影日 2011.12.7
05 繁殖力が強い外来種の、ヒマワリヒヨドリの花
所在地 横浜市港北区下田町4丁目 民家の庭
科・属など キク科ヒヨドリバナ属
見どころ  熱帯アメリカ原産で日本には沖縄県に帰化しています。ヒヨドリバナによく似ていますが、頭花の柱頭が長くよく目立ちます。農耕地雑草で、穀物、野菜、牧草、果樹に被害があり、皮膚病や喘息、アレルギーの原因になることもあります。
撮影者 石川佐智子 撮影日 2011.11.26
32 観葉植物として親しまれる、 オリヅルラン(折鶴蘭)の花
所在地 横浜市港北区日吉本町3丁目 店舗入り口
科・属など リュウゼツラン科オリヅルラン属 常緑多年草
見どころ  南アフリカ原産の毎年育つ多年草です。草丈は約20〜40センチ。細長い葉が優雅な曲線を描きながら放射状に茂り、細い茎が長く伸びて、その先端に子株を付けます。その様子が折り鶴をぶら下げているようなので、オリヅルラン(折鶴蘭)の名前が付けられました。
撮影者 石川佐智子 撮影日 2011.12.5
24 苗代に種まきする頃咲くタネツケバナの仲間、ミチタネツケバナ(路種浸け花)の花
所在地 横浜市港北区新吉田町 民家
科・属など アブラナ科タネツケバナ属
見どころ  アブラナ科。 タネツケバナは、苗代にモミを播く前に水に浸けておきますが、その時期花が咲くのでこの名前があります。こちらは、道端に生えているタネツケバナという意味で、ヨーロッパ原産の帰化植物です。今や日本だけではなく、世界的な広がりを見せているようです。果実は細い円筒形で、バンザイをしているようについているのが、タネツケバナと区別する特徴です。
撮影者 八城幸子 撮影日 2011.11.26