その6
題字 書家・新舟律子

写真をクリックし拡大してご覧ください。
写真を連続して見るには、左上の「戻る」をクリックしてください。


31.再登場!日本で一番長〜い松、善峯寺の遊龍松
樹齢&
大きさ
樹齢600年以上。樹高2.3m 横に長く52b 幹周り1.6b
所在地 京都府京都市西京区大原野小塩町1372  善峯寺境内
ひと言 この遊龍松は「その1 NO.2」にも登場しています。詳しくは、そちらをご覧ください。
写真提供 尾嶋万里子

横になが〜く、52b。クリックし拡大してご覧ください!

左側の枝

中央が幹

右側の枝


32. 篠原八幡神社樹齢670年のアカガシ雌雄2本

近年、宅地化などで地下水の減少や温暖化など環境の変化で古木は衰弱。手前の雌株は幹にカバーをして補強中です
名 称 横浜市指定名木古木
篠原八幡神社
雌雄2本アカガシ
樹種 ブナ科
常緑高木
樹齢&
大きさ
推定樹齢670年。樹高約20メートル 目通り幹周り約4メートル
所在地 横浜市港北区篠原町2735 篠原八幡神社境内
行き方 東横線またはJR横浜線「菊名駅」下車、西口側階段を下りて左に曲がり、なだらかな坂を上って道なりに行ったつきあたり。徒歩10分

雌雄一対の木。「夫婦和合」『親子親愛」の象徴として崇められてきました
生い立ち&
見どころ
 アカガシとは、その材の色が赤褐色に由来します。樹皮は灰黒色で若木だとスベスベですが、老木になると鱗片状になって剥げます。

  篠原八幡大神の水谷幸世宮司にお話を伺い、境内を案内していただきました。アカガシの古木は境内に7本あり、その中で親分格の雄株と雌株が対に なっている2本を紹介していただきました。
 社務所の裏庭に立つ2本のアカガシは雌雄一対の木とか親と子の木と呼ばれ「夫婦和合」・「親子親愛」のシンボルとして参詣者から崇められています。
 昔は元気が良かったのですが、最近は衰えてきたということで、雌株の方は幹にカバーがかけられていました。以前はご神木として注連縄も巻かれていたそうです。

 篠原八幡神社は平成4年に創建800年祭を行った由緒ある神社でアカガシ以外にも古木がたくさんあります。

 朝日が昇る時、 太陽が鳥居の真ん中に昇るよう造られた神社としてこの社は有名です。この光景を写した写真が写真コンクールでよく入選するとか。冬至の日には毎年、お粥などをふるまう行事が催されています。           
取材・撮影 杉本洋一 撮影年月 2009年8月23日


33. 白幡地区の鎮守の森、八幡神社ご神木のケヤキ

ケヤキの右手に立派な神楽殿。白幡の周囲は昔から神奈川、子安など神楽舞いの盛んな界隈です
名 称 横浜市指定名木古木
白幡八幡神社の
ケヤキ
樹種 ニレ科
ケヤキ属
樹齢&
大きさ
樹齢370年 樹高約20b 幹周り約5b
所在地 横浜市神奈川区白幡仲町13-25 八幡神社境内
行き方 東横線「白楽駅」下車、東口から徒歩約10分

中央の本殿左手にも大ケヤキが対であったようです。今は大きな切り株だけが残っています
生い立ち&
見どころ
 白楽駅東口駅前から続く白幡の丘陵地、その頂に建つ八幡神社は白幡地区各町内を氏子にもつ鎮守の森です。鳥居の前の通りの両側は樹齢100年以上もありそうなケヤキの古木、20本ほどが道幅いっぱいに覆うケヤキ並木・・・。その中ほどが八幡神社です。

 本殿右手にご神木のケヤキがそびえ、本殿と神楽殿の屋根よりはるか高く枝葉を伸ばしています。太陽と風をさえぎるものもなく、伸び伸び育っています。そのため、姿かたち、樹勢ともすこぶる結構なケヤキです。
取材・撮影 岩田忠利 撮影年月 2009年8月22日


34. 枝垂れ梅の2代目。日吉・下田町の真福寺


この梅の見ごろは2月下旬から3月上旬
名 称 横浜市指定名木古木
真福寺の
枝垂れ梅
樹種 バラ科
サクラ属
樹齢&
大きさ
樹齢約50年 樹高約8b 幹周り0.7b
所在地 横浜市港北区下田町3-11-5 真福寺境内
行き方 東横線「日吉駅」下車、サンバリエ日吉行き東急バスで「下田地蔵尊前」で降り、その前

                                 早春の陽だまりに咲くシダレウメ

生い立ち&
見どころ
 東急東横線日吉駅の西方約1.5キロの住宅地に囲まれている真福寺は宗派は曹洞宗。開基は慶長年間、約400年の歴史ある寺院と聞いています。本尊は子育延命地蔵菩薩で、昔は縁日には各地からも信者が参詣し、参道には玩具屋、饅頭屋、駄菓子屋などが並び、賑わいをみせていたようですが、今はその面影はありません。

 境内は狭いながら、横浜市の名木古木に指定された樹齢200年を超えたクスノキ、アカガシ、イチョウなど7本もあり、静かな佇まいを醸しだしています。
 近くに住む私も時折訪れていますが、指定されている名木・古木の中でも最も若いこの写真の「シダレウメ」が満開の早春には毎年欠かさず行くようにしています。ぜひ一度お出かけください。梅見でしたら2月下旬〜3月上旬が最適です。

※横浜市指定の「名木古木」登録基準は、1.幹周り1.5m以上 2.樹高15m以上 3.樹齢100年以上です。この枝垂れ梅はどの条件も満たしていません。しかし私が現物を見に行きましたら、すぐ近くに「シダレウメ」と書かれた古い表示板で根元の腐ったものが無造作に置かれていました。
 そこで、本来なら名木古木に該当しない若い枝垂れ梅ながら先代の名木古木を引き継き、2代目として多くの近隣住民に慕われている“名木”とみました。              (注釈 岩田忠利)
取材・撮影 塩田貞雄 撮影年月 2008年3月8日


35. 千葉県市原市天然記念物の熊野神社大イチョウ

3bほどから幹が5本に分かれる巨木

名 称 市原市指定天然記念物
熊野神社の
大イチョウ
樹種 イチョウ
樹齢&
大きさ
樹齢? 樹高20b余 幹周り8.87b
所在地 千葉県市原市金剛地208 熊野神社境内
行き方 車で千葉市内から千葉外房有料道路で板倉ICで下り、5分

幹の2bほどの右手に椿が
生えているのが見えるかな?

生い立ち&
見どころ
 
 板倉インターチェンジで下り、熊野神社へ行く道は道幅が狭く、スリルのある道中だが、駐車場は完備。
 熊野神社の環境は素晴らしい。周囲に人家が無く、静寂そのもの。境内は綺麗に清掃され、よく管理され、心が洗われるようだ。
 
 本殿左手に立つ大イチョウは幹の太さが8.8bもあり、その周りに何本ものしめ縄が巻かれ、いかにも御神木らしい。しめ縄の上、3bほどのところから幹が5本に分かれ、分岐した幹はすべて1b内外の太さである。樹勢は今なお、すこぶる盛んだ。
 イチョウの特徴の“気根(いわゆる乳)”は、全部で8本あり、最大は太さ70a、長さ1.7bだ。
 
 最近まで母乳不足の母親が、気根(乳)の下部を削り取って持ち帰り、煎じて飲む風習があった。

 地上2b付近の右側の幹からツバキの木が生えている宿り木現象はたいへん珍しい(写真参照)

 
取材 金坂忠利(千葉県茂原市在住) 撮影/金坂さんの友人 撮影年月 2009年9月


     TOPページへ戻る 「その7」へ
名木古木の索引へ戻る