三鷹通りに面した巨木の老樹が倒れないよう電柱ほどの太い支柱ががっちり支えています
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テレビ番組「ゲゲゲの女房」で一躍脚光を浴びる人気スポット、調布市と深大寺の人出は連日スゴい!
写真はソバ店が軒を連ねる深大寺参道
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生い立ち&
見どころ |
のっけから不躾な話で恐縮ですが、「名木古木」の題字を仰せつかるまで樹木にはまったく無頓着でした。久しぶりに実家(三鷹市)に帰り、まだ自然が残る調布には市の天然記念物のケヤキがあることを知り、十数年ぶりの深大寺ソバにもつられ、姉と二人で見に行きました。
深大寺表参道の深大寺小学校と並ぶ大ケヤキは、神社入口にあってひときわめだっています。高さ8メートルほどの個所で3本に枝分かれしたその枝が枯れ、大きな痕が残っています。この大木が三鷹通り沿いにあるため万一の事故に備え、電柱ほどのズ太い支柱でがっちり支えられている姿は、大きな空洞とともに、なんとも痛々しい光景です。
ケヤキの前にある説明板によると、文化・文政期(1804〜1829)に編集の武蔵国の地誌である『新編武蔵風土記稿』に「社ノ傍ニ囲一丈五尺アマリノ槻(ケヤキのこと)ノ老樹アリ」とあります。また、江戸時代後期の天保年間発行の地誌「江戸名所図会」にも「社前に槻の老樹あり。数百余霜を経たるものなり」と記され、さし絵には樹姿が描かれています。今から約200年前に、すでに巨木であり、老樹であったとは、大変な長寿の木であることがわかります
そのケヤキが太い支柱に支えられているとはいえ、いまなお、しっかり枝を伸ばし葉を茂らせているその健やかさに、私もパワーをたっぷりいただいた一日でした。
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