関ケ原の合戦の慶長5年(1600)当時建てられた江川邸の母屋。右手がキササゲの木
|
|
|

北条早雲手植えのキササゲ。
推定樹齢500年 |
|
|
|
生い立ち&
見どころ |
江戸末期、鉄砲製造のために造られた韮山反射炉と、それを幕府に提案して造った江川英龍の江川邸見学に出かけました。
母屋正面右手にまだ若葉を芽吹く前の大木のキササゲが私たちを出迎えてくれました。4ページNO.23に掲載のようにマメ科の野菜「ささげ」に似た細長い莢(さや)をつけ、枝から垂れ下げています。室町後期の武将、北条早雲が植えたそうですから、少なくとも樹齢500年になっているでしょう。
屋敷の出口右手に上記「ビランジュ」の大木が立っています。
この木は別名を「博打(ばくち)の木」、「裸の木」「サルコカシ」「ゴイギ」と呼ばれ、どれが本名なのか・・・分からないほど変わった名前が付いています。
「ビランジュ」は、自然に樹皮が剥がれ落ち、赤い肌が丸見えのため、この名が付いたという。また「博打の木」は、賭け事に負けて身ぐるみ剥がされた様子を形容。「サルコカシ」は、ツルツルした樹皮には木登り上手な猿もコケて登れない様になぞらえたもののようですね。
多くの見学者がこの木肌を触ってみるようで、ワックスでも塗ったかのように蝶々も留まれないほどツルン、ツルンに・・・。
こんな変な比喩的ネーミングだけでなく、この木の葉を煎じて飲むと、咳止めや鎮静薬となる薬効があるそうです。
※「博打の木」の名で「木花9ページNO.29」に樹皮が赤褐色のビランジュが載っています。キササゲの花を「木花8ページNO.22に、実が連番のNO.23に掲載。 |