05 子どもたちが若い茎を瞼にあてがって遊んだ、メハジキ (目弾き)の茎葉
所在地 東京都品川区荏原2丁目 星薬科大学薬用植物園
科.属など シソ科、メハジキ属 2年草
見どころ

メハジキの花
2012.7.25 調布市野草園
石川佐智子撮影
別名は「益母草」。本州~沖縄の陽の当る野原や道ばたに自生します。草丈50~150センチで、シソ科には珍しく葉が細く裂けているのが特徴です。まだ花を見たことがありませんが上部の葉のわきに淡紅色で唇形の花が輪生状につくそうです。名前は子どもたちが若い茎を瞼にあてがい、目を見開いて遊んだことから“目弾き”と……。別名の「ヤクモソウ(益母草)」は、漢方で特に産後の悪露(おりもの)を止める効果があることからの命名だそうです。
  
撮影者 岩田忠利 撮影日 2012.5.25

 02ノハラアザミ(野原薊)に似ていますが、ノアザミ(野薊)の花   
所在地 横浜市緑区寺山町 県立四季の森公園
科.属など キク科アザミ属 多年草
見どころ  タンポポと同じように冬にはロゼットを形成し、地面に葉を広げています。草丈は約50~100センチ。葉にはトゲがあり、花は栗のイガのような形をしており、小さな花が無数に集まった構造で花径約4センチ。薄紫色やピンク色が多いです。ノアザミ(野薊)は春に咲き、散歩道の土手で良く目立ちます。ノハラアザミ(野原薊)は夏から秋にかけて咲きます。
 ※ノハラアザミの花は3ページNO.15に、オオアザミの花は4ページNO.20に掲載されています。
撮影者 石川佐智子 撮影日 2012.5.25
07 葉を本に挿むと紙魚(しみ)がつかない、ヘンルータの花
所在地 東京都品川区荏原2丁目 星薬科大学薬用植物園
科.属など ミカン科ヘンルーダ属  常緑多年草(または常緑小低木)
見どころ  別名は猫寄らず。野草はそれぞれに強烈な特性があり、意外な用途や愉快な名前があったりで、じつに楽しいものです。ヘンルータの原産は地中海沿岸。 草丈50~100センチ。葉は羽状複葉または羽状に深く裂けています。花弁4~5枚の花が茎の先端に房状になって咲き、さほど観賞価値はありませんが、全体に強い香りがあり、古くから神聖な力を持ったハーブとされ、教会のミサで聖水をかけるときに使われたそうです。その強い香りがあることから葉っぱを本に挿んでおくと、紙魚(しみ)の害を防ぐことに使われます。また、この臭いを猫が嫌うことから「猫寄らず」の別名も。名前の由来は、英名が「ルー(rue)」で、ヘンルーダはオランダ語(wijnruit)が訛ったものだそうです。
撮影者 岩田忠利 撮影日 2012.5.25
03 砂丘防御、薬用・料理に有益な、ハマボウフウ(浜防風)の花 
所在地 東京都品川区荏原2丁目 星薬科大学薬用植物園
科.属など セリ科/属名:ボウフウ属 多年草
見どころ  別名は八百屋防風。生薬名は浜防風。日本全土の海岸の砂丘地に自生。黄色の根茎と根は砂中に深く真っ直ぐに伸び、砂上に広がっていて、砂浜の流失を守ります。 葉は厚く少し光沢があり、小葉の縁には、不整の鋸歯があります。 花は6~7月ころ、写真のように茎項に複散形花序を1個出して、白い小さな花を多数密生させます。 生薬「浜防風」は、解熱、鎮痛作用があり、かぜの発汗、発熱、頭痛、関節痛などに効きます。
 ハマボウフウは、美味しい食材としても利用されます。癖がなく生のままでも食べられ、刺身のつまやサラダなどに。 さっと茹でて酢の物、あえもの、おひたし、炒め物、煮物に、生の根、根茎は味噌漬けに……。明治時代から栽培され、八百屋の店頭に高級野菜として並べられたことから八百屋防風の別名もあります。
撮影者 岩田忠利 撮影日 2012.5.25
08 花径約4センチ、釣り鐘状の純白の花、モモバキキョウ(桃葉桔梗)の花

雨のなか花開くモモバキキョウ
所在地 東京都品川区荏原2丁目 星薬科大学薬用植物園
科.属など キキョウ科ホタルブクロ(カンパニュラ)属 耐寒性多年草
見どころ  ここ星薬科大学薬用植物園にある植物は、看板どおりほとんどが薬用や食用で人間生活に有益なものですが、にわか雨のなか咲く純白の花、いわゆる観賞用のモモバキキョウが目に留まりました。花径は約4センチ。原産地は黒海とカスピ海に挟まれたコーカサス地方。キキョウ科カンパニュラ(ホタルブクロ)属の植物はほとんど北半球、とくにヨーロッパや地中海沿岸に分布しています。花の形が釣り鐘状になっているものが多く、「カンパニュラ」の名は「小さい鐘」という意味のラテン語に由来しているそうです。名前の由来は 葉っぱが桃のようで花がキキョウのようだから。
撮影者 岩田忠利 撮影日 2012.5.25
13 造花の材料などに使う通草紙をつくる、ホッカイトウキ(北海当帰)の花 

高さ1.5メートルほどの1株がいま満開
所在地 東京都品川区荏原2丁目 星薬科大学薬用植物園
科.属など セリ科シシウド属の多年草
見どころ  本州中部以北の山地に自生。寒さに強く、草丈60~90センチ。茎は赤く、葉は複葉で縁にギザギザがあります。花期は夏から秋と言われますが、今回訪ねたときがちょうど満開で、白い小花を散形につけた姿は見事でした。また、全草に強いセロリに似た芳香を放っていました。
 根が「トウキ」と言われ、血液循環を高める作用があり、充血によって生じる痛みの緩和に有効です。膿を出し、肉芽形成作用があるとされています。
撮影者 岩田忠利 撮影日 2012.5.25
14 「タイム」といえば料理用のこのハーブ、タチジャコウソウ(立ち麝香草)の花
所在地 東京都品川区荏原2丁目 星薬科大学薬用植物園
科.属など シソ科イブキジャコウソウ属 多年生
見どころ  ハーブのタイム (thyme) はシソ科イブキジャコウソウ属の植物の総称で、およそ350種あるそうです。芳香を持つ多年生植物で、丈が低く野草にみえるが、茎が木化する低木です。このページNO.5のイブキジャコウソウもこの仲間ですが、日本に分布する唯一のタイムです。日本では「タイム」といえば、タチジャコウソウのことを指します。地中海沿岸原産だけに、水はけが良く日光の多い場所が好みます。
撮影者 岩田忠利 撮影日 2012.5.25

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2012.5.25~5.27 掲載20種

16 イタリア料理で香味野菜として使われることが多い、イタリアンパセリの花
所在地 藤沢市辻堂太平台2-13-35 藤沢市長久保公園 ハーブ園
科.属など セリ科の野菜
見どころ

茎葉
南イタリアやアルジェリアを原産地とし、紀元前から薬用や香辛料として用いられてきました。わが国へは18世紀末、オランダ船が長崎に持ち込んだのがはじまりといわれています。パセリは、当初はオランダゼリと呼ばれ、食用というよりは、おもに洋食の飾りつけに使われていました。葉が縮(ちぢ)れた縮葉種と広がっている平葉種があります。わが国では縮葉種が主流ですが、ヨーロッパではイタリアンパセリとも呼ばれる平葉種が主流となっています
 。
撮影者 八城幸子 撮影日 2012.5.25
17 「インディアンのハーブ」と呼ばれた、ムラサキバレンギク(紫馬簾菊)の花
所在地 藤沢市辻堂太平台2-13-35 藤沢市長久保公園 ハーブ園
科.属など キク科ムラサキバレンギク属の多年草
見どころ
 別名はエキナセアまたはエキナケアとも呼ばれ、免疫機能を高める成分を含み、最新の研究で、動物実験などで抗ウイルス性,抗菌性,免疫強化性などが実証済みです。ヨーロッパではエキナセアは医薬品として認められている国もあります。北米草原地帯に自生し、花期は7〜10月頃で、筒状花(花の中央に見える部分)は盛り上がり、舌状花(花弁に見える部分)はやや下向きに咲きます。欧米ではハーブティとして飲まれるほか、炎症や傷の治療にも用いられていました。北アメリカの先住民には虫刺されの手当てに使用され、「インディアンのハーブ」と呼ばれて高い薬効が注目されるハーブの一つです。
 下のムラサキバレンギク(紫馬簾菊)の白色、紫色の花は上記の場所で2012.7.27撮影
 
撮影者 八城幸子 撮影日 2012.5.25
19 鮮やかな色で目を奪われる、キンレンカ(金蓮花)の花
所在地 茅ヶ崎市平和町 民家の塀
科.属など ノウゼンハレン科 キンレンカ属の蔓性の多年草
見どころ

民家の塀伝いに伸びるキンレンカの花
 ペルーからブラジルの南米原産で、日本には江戸時代に渡来しました。別名:ナスターチウム、黄色や橙色の花がノウゼンカズラに似て、葉はハスに似ることから、ノウゼンハレン(凌霄葉蓮)ともいいます。美しい花を観賞するためや茎葉や花をハーブとして食用にするために栽培されています。花期は5月から11月頃と長く、花色はオレンジ、黄、赤、ピンク色など暖色系が中心で、花や若葉はサラダなどに入れて食用にでき、わずかにクレソンを思わせる辛味があります。また未熟の種子を塩漬けにしてケッパーの代りに使うこともあります。 
 
撮影者 八城幸子 撮影日 2012.5.25
01 動物のキリンとは異なり背が低い、キリンソウ(黄輪草・麒麟草)の花
所在地 東京都品川区荏原2丁目 星薬科大学薬用植物園
科.属など ベンケイソウ科キリンソウ属 多年草
見どころ
 キリンソウを1月に初めて見たとき、肉厚の葉を地べたに張りけるように広げていました。こんな背が低くても、キリンと名がつくからには花が咲くころは草丈が相当高くなるだろうと想像していました。が、花が咲き、初夏が近づいたでも20~30センチとあまり高くありません。どうやら名前の由来は、花序を上から見ると黄色の輪のように見えることから「黄輪」となったようですね。でも、その由来にやはり古代の中国に伝わる想像 上の生き物、「麒麟」という説もあるそうです。
 また、別の品種でキク科のアキノキリンソウ(秋の麒麟草)があります。秋に咲くそれは、上記のキリンソウの花が美しいのでキク科なのにベンケイソウ科のキリンソウにあやかってその名をつけたそうです。 
撮影者 岩田忠利 撮影日 2012.5.25
20 葉、茎、花、全てに利用価値のある、ローズゼラニュームの花
所在地 藤沢市辻堂太平台2-13-35 藤沢市長久保公園 ハーブ園
科.属など フウロソウ(風露草)科テンジクアオイ属の半耐寒性多年草
見どころ  南アフリカの原産ですが、19世紀になってフランスでバラの香りの芳香性の価値が認められ、長く香水や化粧品の原料とされていました。葉に強いバラの花に似た芳香を持つことからローズゼラニュームと言われ、和名はニオイテンジクアオイ(匂天竺葵)と呼ばれています。葉やその精油には美容効果も高く、フェイシャル・スチームや浸出液のローションは、肌を白くなめらかにすると言われて芳香療法や化粧品に、また花は食用として、ジャムやドリンクの風味づけに使われます。
撮影者 八城幸子 撮影日 2012.5.25

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18 別名はワタチョロギ(綿草石蚕)とも呼ばれる、ラムズイヤー
所在地 藤沢市辻堂太平台2-13-35 藤沢市長久保公園 ハーブ園
科.属など シソ科イヌゴマ属の多年草
見どころ

銀白色の綿毛で覆われた茎と葉
 アジア西部、コーカサス~イラクにかけて分布します。日本には大正初期に入ってきました。葉や茎は銀白色の綿毛で覆われ、草姿全体が白っぽく見えます。特に葉の毛並みはなめらかで、花の美しさや香り、グリーンの鮮やかさとはまた異なる、触感でも癒やしてくれるユニークな植物です。ラムズイヤーの名前はこの葉の形と毛並みから来ています。春に銀色の花茎を伸ばし、小さな赤紫色の花を咲かせます。乾燥させた花や生葉をクラフトに利用できるので、ハーブとして扱うこともあります。
 
撮影者 八城幸子 撮影日 2012.5.25
10 造花の材料などに使う通草紙をつくる、カミヤツデ(紙八手)
所在地 東京都品川区荏原2丁目 星薬科大学薬用植物園
科.属など ウコギ科カミヤツデ属 多年生
見どころ  別名はツウソウ(通草)。原産は中国、台湾。常緑低木ですが、日本では落葉することが多い。別名を ツウソウ(通草)あるいはツウダツボク(通脱木)。薄い膜質の大きな葉は掌状で深く裂けています。花は球状の散形花序を円錐状に付けます。名前の由来は造花の材料などに使う通草紙(つうそうし)を造ることから。花期はヤツデと同じく寒くなった11月~2月。(岩田忠利)
 
 ヤツデ(八手)に似ていますが,葉が大型で裏面に白い綿毛があります。茎の中心部に,発泡スチロールのような純白の髄があり,昔はその髄を桂剥き(かつらむき)にして紙を作っていたそうです。その紙は昔、通草紙と呼ばれ,短冊・色紙などの書画用紙に利用されていたそうです。(石川佐智子)
撮影者 岩田忠利 撮影日 2012.5.25
06 こちらは一重の白い花の除虫菊、シロバナムシヨケギク(白花虫除け菊)の花
所在地 東京都品川区荏原2丁目 星薬科大学薬用植物園
科.属など キク科ヨモギギク属
見どころ  アカバナムシヨケギクの花が23ページNO.15に載っていますが、八重のピンクの綺麗な花に対し、こちらは一重の白い、清楚な感じの花です。どちらも花だけを乾燥したものを、除虫菊花といい、花と茎葉を乾燥したものを、除虫菊といいます。明治20年ころから和歌山県などで栽培され、戦前戦中の日本でシラミ・ノミが大繁殖し、殺虫剤の需要が増え、昭和16年には世界一の生産国になり、7割を海外に輸出しました。戦後はDDT、BHCなどの化学合成殺虫剤に押されて生産量は激減しました。また近年は、残留農薬問題で、安全なシロバナムシヨケギクが見直されています。
撮影者 岩田忠利 撮影日 2012.5.25
12 夕方から咲きだし、陽が高くなる頃に萎む、マツヨイセンノウ(待宵仙翁)
所在地 東京都品川区荏原2丁目 星薬科大学薬用植物園
科.属など ナデシコ科マンテマ属
見どころ

花の芳香に誘われ、蜜蜂が……
 明治時代、ヨーロッパから渡来した帰化植物です。桜草やナデシコに似た花です。雌雄異株ですが、同じ株にピンクと白い花が仲良く咲いていました。花には芳香があり、写真に写っているように蝶や蜂が香りに誘われ集まります。名前の由来は、夕方から咲き出して陽が高くなる頃に萎むことから、宵を待って咲く、「待つ宵=マツヨイ」と呼ばれ、漢字の「仙翁」とを組み合わせたようです。
 
撮影者 岩田忠利 撮影日 2012.5.25
11 食べると長生きすると言われ、長命草と呼ぶ、ボタンボウフウ(牡丹防風)
所在地 東京都品川区荏原2丁目 星薬科大学薬用植物園
科.属など セリ科カワラボウフウ属の多年草
見どころ  関東地方から沖縄にかけて分布し、海岸の砂地や岩の隙間などに自生しています。若葉や根を食用にするので別名が「食用防風」。名前の由来は葉の形がボタン「牡丹」に似ていること、ボウフウと同じ海岸の砂地に自生すること、ボウフウ同様に食用になることから「ボウフウ」の名を組み合わせたようです。草丈は50~100センチほど、株は枝分かれをして大株となります。葉は厚く、白みを帯びた緑色。花は茎先に複数の散形花序を出し、白い小さな花をたくさんつけます。 沖縄では食べると長生きするといわれ、長命草と呼ばれていました。葉には滋養強壮の薬効があり、根には鎮咳、鎮静、利尿、強壮などの薬効があるそうで、健康茶、健康酒などにも利用されています。
撮影者 岩田忠利 撮影日 2012.5.25
04 花柄の長さが1メートル以上もある、ヤマタバコ(山煙草)

1枚の葉の長さが20~30センチも
所在地 東京都品川区荏原2丁目 星薬科大学薬用植物園
科.属など キク科メタカラコウ属 多年草(星薬科大学表示板による)
見どころ

花柄が長く、道に飛び出している花
 ヤマタバコをインターネットで調べると、別名をイワタバコ(8ページNO.20掲載)と記されていますが、科・属とも異なり、まったく別の種であることが分かりました。葉の色・形、花の色、花柄などが違います。星薬科大学表示板には「 分布は関東~中部地方 多年草 総状花序 花は黄色 根出葉は直立し両面緑白色」と記されています。
 ※イワタバコの葉と花が8ページNO.20に載っています。見比べてください。
 
撮影者 岩田忠利 撮影日 2012.5.25
09 真夏に花穂が褐色に変わる、ウツボグサ(空穂草/靱草)の花
所在地 東京都品川区荏原2丁目 星薬科大学薬用植物園
科.属など シソ科ウツボグサ属 多年草
見どころ

ウツボグサの群生
 別名は夏枯草(かごそう)。「ウツボ」とは、矢を背負って入れる靱(うつぼ)という道具で、これに似ていることから。夏枯草はタイトルのとおり、8月ころの真夏に花穂(かすい)だけが急に変色して褐色になり、まさに枯れたようになるために夏枯草(かごそう)の名前がついたようです。東アジアかの寒帯から温帯にかけて広く分布し、日本では全国の日当たりのよい山野の草地、路傍に多く自生しています。茎は四角で高さ30センチ位になり、基部から枝が出て増えるます。葉は対生し、全株に白く粗い毛が密生しています。
 
撮影者 岩田忠利 撮影日 2012.5.25
15 ヨーロッパでは食用花である、キンセンカ(金盞花)の花
所在地 藤沢市辻堂太平台2-13-35 藤沢市長久保公園 ハーブ園
科.属など キク科 キンセンカ属
見どころ
 南ヨーロッパ原産で、冬から春にかけ数ヶ月も花をさかせることから、別名:チョウシュンカ(長春花)、カレンデュラとも呼ばれています。日本では観賞用として花壇などに植えられ、古くから仏花として利用されています。名前の由来は、黄色い花の色と形から「黄金の杯」という意味からで、トウキンセン(唐金盞)とも呼ばれています。ヨーロッパでは原種はハーブの1つに数えられ、キンセンカの軟膏は火傷からにきびまで幅広い皮膚のトラブルの治療薬になると考えられています。花径は7~12センチくらいで、一重咲きのものと八重咲きのものがあります。日の出とともに開き夜には花を閉じます。
  ※同じカレンデュラと呼ばれているフユシラズ(冬知らず)の花が、21ページNO14に載っています。
撮影者 八城幸子 撮影日 2012.5.25