たくさんの気根が垂れ下がっているため枝が逆さに生えているように見えることが名前の由来ですが・・・
イチョウの枝葉が境内を覆う。左下は親鸞聖人の銅像。その左に福沢諭吉夫妻の墓、歌手越路吹雪の碑などがある
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生い立ち&
見どころ |
連日の猛暑。きょうも太陽がジリジリ照りつけるなか、日比谷線広尾駅を降りめざす元麻布・善福寺を探し通行人や交番で道を尋ね、ようやく参道入り口「麻布山前」に辿り着きました。「麻布山」は善福寺の山号、この名が現在の「麻布」の地名になったという名刹です。
参道右側には金蔵寺・真福寺・善正寺、左側には光善寺・善光寺・善通寺・専光寺・西福寺と、八つの寺を従えるように建つ、大きな名刹であるのには驚きました。杉並区の善福寺は当寺の奥の院だったとか。東の浅草浅草寺と並ぶ、西の善福寺と言われていたそうです。
山門をくぐってすぐ左の墓地の中に「逆さイチョウ」の巨樹。昭和20年の東京大空襲で本堂が全焼した際、このイチョウの木も被災と聞いていましたので、老樹の傷みを心配していましたが、眼にしみるような鮮やかな緑の枝葉を威勢よく青空に広げ、元気です。
この巨木をカメラに収めようとバックすると、足元に歌手・越路吹雪の碑。私の背後、逆さイチョウといつも対面しているかのような位置に慶応義塾の創設者・福澤諭吉夫妻の墓がありました。
2月3日の命日は慶應関係者の墓参で賑わったり、とくに受験シーズンは慶應受験の若者がたくさん訪れるそうです。
「名木古木」を訪ねて回る小さな旅は、行く先々で意外なものと出合い、今まで知らなかった新しいことを発見する、刺激的な旅であることが分かりました。
さ〜て次は、30分ほど歩いて日比谷線六本木駅に出て、日比谷公園の大木をめざします。
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