07.岩や木に絡んで這い登る、イワガラミ(岩絡み )の花 
所在地 東京都文京区白山 3-7-1 小石川植物園内
科.属など ユキノシタ科イワガラミ属 落葉ツル植物
見どころ  名前のとおり、幹や枝から気根を出して高木や岩崖に付着し、絡みながら這い登っていきます。蔓植物は他の木によりかかりながら、さっさと光の当たるところまで出て、葉を広げ、太陽の光を独り占めしてしまいます。
撮影者 石川佐智子 撮影日 2010.06.16

05.酸味のある実がなる! スノキ(酢の木)の花
所在地 神奈川県箱根町仙石原817 箱根湿生花園 内
科.属など ツツジ科スノキ属 落葉低木
見どころ  葉の縁には、細かいギザギザがあり秋には紅葉が美しい。5〜6月に釣鐘型の緑白色の花が咲き、8月頃黒紫色の丸い実が熟します。
撮影者 北澤美代子 撮影日 2010.06.02
18.葉を揉むと香ばしい香りがする、 ヤマコウバシ(山香ばし)の紅葉
所在地 東京都立川市緑町3173 国営昭和記念公園
科.属など クスノキ科クロモジ属 落葉低木
見どころ  ヤマコウバシの特徴は、なんといっても冬になっても葉を落とさないことです。黄褐色に紅葉し、葉の一部は落とすものの、かなりの葉は枝に付いたままで冬越します。葉は端正で、やや堅く、クスノキ科の特徴である3行脈ではないのですが、葉を揉んだり枝を折ると香気が漂うのが名前の由来で、木から良い香りがするクスノキ科特有のものです。花期は4〜5月、淡黄色の小さな花をつけます。
撮影者 石川佐智子 撮影日 2010.11.16

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2012.6.17〜 掲載20種

01.花も実も大きくて見事! セイヨウヒイラギナンテン(西洋柊南天)の花と実 
所在地 横浜市港北区日吉本町4丁目  コンフォール南日吉団地内
科.属など メギ科ヒイラギナンテン属 常緑広葉低木
見どころ

セイヨウヒイラギナンテンの実
 ヒイラギナンテンとは違い、大きな花穂が上向きに咲いていたので、実はどのように付くのかと思っていたら、やはり上向きは無理なようで、ヒイラギナンテンと同じように平たく葉に寄りかかるように付いていました。
 
撮影者 北澤美代子 撮影日 2010.04.30
15.実が熟すと赤黒くなる、テリババンジロウ(照り葉バンジロウ)  
所在地 横浜市港北区高田東3丁目 民家の庭
科.属など フトモモ科バンジロウ属 常緑低木
見どころ  テリババンジロウはブラジル原産の常緑低木です。別名「ストロベリーグァバ」と呼ばれています。ストロベリーグァバと普通のグァバの違いは、葉をみれば一目瞭然で光沢があるのが「ストロベリーグァバ」で「グアバ」の葉にはツヤはありません。「テリババンジロウ(照り葉バンジロウ)」の名前の由来はこのためです。果実はイチゴに似た強い芳香があり美味しいそうです。しかし、果肉の中に細かい固い種子を多く含むこと、果実が小さいこと、完熟したものは棚持ちが悪いこと、などの理由から沖縄では、この「ストロベリーグァバ」は あまり栽培はされていないようです。花の時期には、白く小さな花がたくさんついて美しく、果実も赤色に熟したものは鑑賞価値が高いので、庭木にするには良い果樹です。ストロベリーグァバの変種で黄色に熟す 「イエローストロベリー」もあります。 
撮影者 北澤美代子 撮影日 2010.10.23
09.葉は掌状複葉、枝に平たいトゲがある。ヤマウコギ(山五加)の花
所在地 山梨県山梨市牧丘町北原 乙女高原へ行く途中
科.属など ウコギ科ウコギ属 落葉低木
見どころ  落葉低木で高さ2メートル程度、よく枝垂れ、茎には長楕円で目立つ目が大量にあり、また節ごとに太くまっすぐなトゲがあります。雄雌異株で、5月に短枝から花序を伸ばして多数の花を咲かせ、実は黒色に熟します。新芽は山菜として食べられ、似たものに、丈の低い「オカウコギ」という木もあります。
撮影者 北澤美代子 撮影日 2010.06.21
08.甘く濃厚な香りを漂わす、クチナシ(梔子)の花と実
所在地 横浜市港北区日吉本町2丁目13番地 中央通り沿いの民家
科.属など アカネ科クチナシ属 常緑低木
見どころ
 早春のチンチョウゲ、初夏のクチナシ、秋のキンモクセイは日本の芳香花木の代表格です。晩秋に熟したオレンジ色の果実は昔から“黄色の染料”でタクワン漬けやキントンの色付けに使われます。この実は熟しても“口を割らない”ことから「クチナシ」と呼ばれます。そういえば、渡哲也の歌に「くちなしの花」 って、ありましたね。(岩田忠利)

 クチナシの実は、栗キントンなどを作るときの着色材として非常に重宝します。また、消炎・利尿の漢方薬として乾燥果実を利用しています。(石川佐智子)

八重のクチノナシの花
日吉本町1丁目 民家の花壇

クチナシの実
日吉本町3丁目 民家の庭
石川佐智子撮影
撮影者 岩田忠利 撮影日 2010.06.05

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20.光沢のある八重咲きの花、キンカチャ(金花茶)
所在地 横浜市青葉区奈良町 こどもの国温室内
科.属など ツバ科ツバキ属 常緑低木 
見どころ 中国の広西省地方原産。椿としては珍しい黄色花で、直径8センチ位の八重の花が下向きに咲きます。花期は、2月〜3月です。約30年前に中国から贈られた枝を接ぎ木して育て、園内に植えた物だそうです。 
撮影者 北澤美代子 撮影日 2011.2.14
14.秋には真っ赤な実と紅葉が美しい! 葉や茎を煎じて洗眼薬としたメギ(目木)  
所在地 神奈川県箱根町仙石原817 箱根湿生花園内
科.属など メギ科メギ属 常緑低木
見どころ

樹高2メートルほどのメギの木
八王子市 森林科学園
岩田忠利撮影
 茎に大きなトゲがあり、別名「コトリトマラズ」という名がおもしろい。葉は1〜3センチの小さめでヘラのような形をしています。葉が紅葉し、艶のある先が少しとがった真っ赤な実が生っていました。庭木に利用されます。(北澤美代子)

 2bほどの低木でよく生垣として見かけます。枝に鋭いトゲがあり、小鳥も恐れてこの木に留まらないことから別名「コトリトマラズ」。4月に若葉と同時に小さなカップのような黄色い花を下向きに咲かせます。また秋は真っ赤な実をつり下げ、葉の紅葉も見事です。年間を通して楽しめ、防御用にもなる木として生垣や庭木に多く使われます。(岩田忠利)
 
撮影者 北澤美代子 撮影日 2010.10.14
03. 紅葉も素晴らしい、カイナンサラサドウダン(海南更紗灯台)の花

たくさんの花をつけた花序が垂れ下がっている姿は、サラサドウダンの咲き方とは全然違いますね。
所在地 つくば市天久保4-1-1 筑波実験植物園内
科.属など ツツジ科ドウダンツツジ属 落葉低木 日本固有種
見どころ  サラサドウダンの花序は短い総状で、10個内外の花を散房状につけますが、本種は1センチくらいの釣鐘形で紅色の筋が入って、下垂状で8〜20個と多くの花をつけます。サラサドウダンと同じで紅葉も素晴らしいそうです。
撮影者 石川佐智子 撮影日 2010.05.21
11.優美な枝垂れ性のツバキの園芸品種  エリナ・カスケードの実と花
所在地 東京都立川市緑町3173 国営昭和記念公園 原っぱ南売店近く 
科.属など ツバキ科ツバキ属の 耐寒性常緑低木
見どころ

直径1センチ〜1.5センチの淡い桃色の花が枝垂れた枝に、鈴なりに咲きます。
2011.4.11 目黒川沿いの民家塀際
 別名は「ヒメサザンカ(姫山茶花)」 。ヒメサザンカと中国原産のツバキを交配して品種改良した園芸品種です。1.5センチほどの先が少し尖った褐色の実が生っていました。9月頃から赤色の花芽がつき始め、冬中蕾のままで過ごします。花は3月頃から開花、直径1センチほどの淡い桃色の花が鈴なりにつき見事だそうです。枝垂れるツバキとは、初めて聞きました。これからの庭造りにお薦めの樹木だそうです。
 
撮影者 北澤美代子 撮影日 2010.10.07
06.ピンク色の新芽が花のように美しい、ハクロニシキ(白露錦)
所在地 川崎市中原区下小田中  江川せせらぎ遊歩道
科.属など ヤナギ科ヤナギ属 広葉樹落葉性、低木性
見どころ  樹高は2〜3メートルくらいになります。ヤナギ科で、新葉の芽出しがピンクからクリーム色へと変化し、とても美しく人目を引きます。
撮影者 石川佐智子 撮影日 2010.05.04
19.フジ(藤)の花と野性味は魅力ですが、鮮やかな黄葉も綺麗ですね  
所在地 横浜市港北区下田町1丁目 下田町東公園
科.属など マメ科フジ属 つる性落葉木本
見どころ
 フジは薄紫色に染める花、木に左巻きに巻きついてグングン這い登る逞しい野性味が魅力ですが、わが家の近くの公園で鮮やかな黄色に葉を染めた姿を見て、また新たなフジの魅力を発見しました。(配野美矢子)

 隠岐の島に里帰りして田舎道を歩いていたら、民家の庭に素晴らしいフジの花を見つけ、思わずシャッターを切りました。しばらく眺めているうちに疲れが取れました。(池田はるみ)

 たくさんぶら下がっています! 長いものは50センチ程はあるのでは! 藤の実をもぎ取ってみると、見た目は、まさに大型のエンドウ豆ですね! この実を炒めて食べると……美味なのです。 まるで……銀杏みたいに……。藤の実を「不死身」とかけてお守りにでもいかが? 実際、そんなお守りがあるらしいです。(山田紀子)

フジの花
島根県隠岐郡隠岐の島町有木
池田はるみ撮影

フジの実は「不死身」に通じ、お守りに
横須賀菖蒲園 山田紀子撮影

撮影者 配野美矢子 撮影日 2010.11.20
13.実を縞模様や地球に見立てて、シマダイダイ(縞橙)またはチキュウカン(地球柑)
所在地 横浜市緑区寺山町291 四季の森公園へ行く途中の民家の庭
科.属など ミカン科ミカン属 常緑低木
見どころ  果実に緑、黄の縦縞模様が入るダイダイの斑入り品種で、観賞用として出回っています。果実は直径約7センチくらい、ほぼ球形で光沢があって美しい。ダイダイはジャムの原料として、あるいは食酢として果汁を利用し、また正月の飾り付けにも使用します。ダイダイは、三世代もの果実が同時に実ることから昔から縁起の良い植物として庭に植えられていました。  
撮影者 石川佐智子 撮影日 2010.10.17
02.良い香りがするオーストラリア産の花木、ボロニアの花 
所在地 東京都港区白金台 目黒通り 商店の入り口(鉢植え)
科.属など ミカン科ボロニア属 常緑小低木
見どころ  半耐寒性常緑低木で開花時期は3月〜5月です。 ミカン科の植物なのでとて良い香りがします。スズランのような花が咲き乱れ、華やかな感じです。
撮影者 石川佐智子 撮影日 2010.04.06
16.真っ赤な紅葉を錦に例えたとおりの美しさ、ニシキギ(錦木)  
所在地 東京都千代田区皇居東御苑
科.属など ニシキギ科ニシキギ属 落葉低木
見どころ
 「まぁ〜、きれ〜い!」「この赤い色、何という木なの〜?」。ニシキギの前に人だかりが……。葉の赤の美しさは、まさにスターでも現れたかのようにこの日の主役でした。(岩田忠利)

 カエデ.スズランノキと並び「世界三大紅葉」の一つだそうです。落葉広葉低木で、葉は2〜7aで先端が鋭く尖っています。実は長さ8ミリほどのラグビーボール状で熟すと皮が裂けて中から赤い種子が現れます。葉は紅葉しているのに、まだ実が熟していないのが残念です。枝にコルク質のヒレのような突起があるのが特徴的です。5〜6月に黄緑の花が、葉の付け根に咲きます。
 紅葉は非常に美しいのですが、カエデ類と比べると落葉が早く、観賞期間の短いのが難点です。生垣などに植えられます。姪の結婚式があり8月半ば過ぎに撮影したものです。(北澤美代子) 

軽井沢・塩沢湖 ニシキギの紅葉
北澤美代子撮影

弓矢の矢の“羽根”のような樹皮に赤い実が生りました。
コンフォール南日吉団地内
石川佐智子撮影
撮影者 岩田忠利 撮影日 2010.11.06
10.夏から秋にかけて白い小花を株一面に咲かせる! ナツユキカズラ(夏雪葛)の花

花の拡大
所在地 東京都立川市緑町3173 国営昭和記念公園 ハーブ園内 
科.属など タデ科タデ属 落葉つる性低木
見どころ  

 株全体を花で覆い、周囲に甘い香りを漂わせています

 剪定しないと、10メートル以上に 伸びてしまう生育旺盛な落葉つる性低木です。夏から秋にかけて、白い小花を、ぎっしりと咲かせ、甘い香りが漂います。耐寒性に優れた丈夫な植物です。花は清楚な優しい感じです。
撮影者 北澤美代子 撮影日 2010.10.07
04.ネズミモチの花に似ている  セイヨウイボタノキ(西洋水蝋の木)の花
所在地 横浜市港北区箕輪町1丁目 箕輪諏訪下公園内
科.属など モクセイ科イボタノキ属 半常緑広葉樹
見どころ   樹高は3〜4メートルになります。花冠の先は4裂し、長い2個の雄しべが突きだしています。9月ごろには果実が黒く熟します。別名で「プリペット」とも呼ばれ、大気汚染に強いので、公園樹などに使われています。
撮影者 石川佐智子 撮影日 2010.05.28
17.高野山で茎を束ねて箒を作ったことに由来する、コウヤボウキ(高野箒)の花
所在地 横浜市緑区寺山町291 県立四季の森公園内
科.属など キク科コウヤボウキ属 落葉小低木 
見どころ  1年目の茎には葉が互生するが、2年目の茎には1年目の葉がついていた場所に数枚の葉が出るので、印象が随分異なります。コウヤボウキの葉は両面有毛で1年目の葉は広い卵形で、周辺には突起状の鋸歯が数個あり、2年目の葉は3〜5枚が束状に付き、卵形で鋸歯はほとんどありません。10月頃、花は1年目の枝の先に1個ずつ咲き、白〜淡紅色で13個前後の小花が集まって咲き、花弁はリボン状で美しい。種子は長さ5.5ミリ前後で毛が密生しています。上部には長い冠毛があり、風で散布されます。たまに冠毛が淡紅色になるものもあり、美しい。
撮影者 北澤美代子 撮影日 2010.11.08
12.実が赤と黒。ウメモドキ(梅擬)2種、イヌウメモドキとクロウメモドキの実 

赤い実のイヌウメモドキの実
所在地 神奈川県箱根町仙石原817 箱根湿生花園内
科.属など モチノキ科モチノキ属 落葉低木/ クロウメモドキ科クロウメモドキ属 落葉低木
見どころ  

黒い実のクロウメモドキの実
 ウメモドキ(梅擬)に似ているが、若枝や葉に毛がないのがイヌウメモドキです。6月頃淡紫色の花が咲き、 秋に小さなかわいい真っ赤な実をつけます。西日本に多く分布しているようです。
 
 クロウメモドキはモチノキ科ではなく、 ナツメ やケンポナシなどと同じ クロウメモドキ科。 雌雄異株で4〜5月に葉腋に黄緑色の小さな花が集まるように咲きます。クロウメモドキは黒い実。 ウメモドキ 、 イヌウメモドキ 、ツルウメモドキ の実は赤色です。10月頃から熟します。
撮影者 北澤美代子 撮影日 2010.10.14