01.花バナナの花を見たことありますか?  サンジャクバナナ(三尺バナナ)の花
所在地 つくば市天久保4-1-1 筑波実験植物園内
科.属など バショウ科バショウ属 常緑多年草
見どころ  バナナはバショウ科の多年草。多年草とは初めて知りました。けれどバナナの花は初めて見ましたので、投稿しました。原産は熱帯アジア、マレーシアなど。生産地はインド、ブラジル、フィリピン、エクアドルなど。日本ではごく少数しか見かけませんが、沖縄地方では栽培しています。、熱帯地域では多くの種類が栽培されていて、品種は結構多いそうです。 
撮影者 石川佐智子 撮影日 2010.11.02
02.別名「迎春花」といわれます。 オウバイ(黄梅)の花 
所在地 横浜市港北区綱島西4丁目 民家の庭
科.属など モクセイ科 ソケイ属 落葉性半つる性低木
見どころ  中国北部原産です。縦横に伸ばした枝に、春早く花をつける落葉低木です。半つる性で垂れ下がり 明るい黄色の2aくらいの花が咲きます。
撮影者 北澤美代子 撮影日

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03.黄梅よりひと回り大きな花が咲きます。 ウンナンオウバイ(雲南黄梅)の花 
所在地 鎌倉市岡本1018番地 県立フラワーセンター大船植物園内
科.属など モクセイ科ソケイ属 常緑半蔓性低木
見どころ  中国雲南地方原産です。別名は「雲南素馨」.「黄梅素馨」などといわれます。黄梅と同じで枝垂れます。花は鮮やかな黄色です。
撮影者 北澤美代子 撮影日
04.斜面に目立たなく咲いていた、ウグイスカグラ(鶯神楽)の花
所在地 横浜市緑区寺山町291 四季の森公園内
科.属など スイカズラ科スイカズラ属 落葉低木
見どころ  樹高は1b〜3bで淡いピンク色で先端が5つに開いたラッパ状の小さな花を咲かせます。花後、長さ1aほどのだ円形の果実ができて6月ころに赤く熟し、甘くて食べられます。名の由来は鶯がこの花や実をついばむ姿が神楽を踊っているように見えるためだそうです。
撮影者 石川佐智子 撮影日 2010.03.05
05.赤い果実に「毒物」「嫁殺し」の別名もある、ヒョウタンボク(瓢箪木)
所在地 東京都千代田区皇居東御苑
科.属など スイカズラ科スイカズラ属 落葉低木  
見どころ

2010.06.24 つくば市 筑波実験植物園
石川佐智子撮影
 山地に自生する落葉低木。4 〜 6 月ころに枝の上部の葉腋に 2 つずつ花をつけます。初めは白く,後に黄色に変わるので,白と黄色の花が同時に見られるため「キンギンボク(金銀木)」とも呼ばれます。液果は球形で、2個がくっついて瓢箪のようになることから名が「瓢箪木」。美味しそうな真っ赤な実は猛毒で、別名「ドクブツ(毒物)」あるいは「ヨメゴロシ(嫁殺し)」と呼ぶ、恐ろしい名も持っています。 (配野美矢子)

 夏に球を二つ合わせてヒョウタンの形をした赤い実をつけます。グミの実に似て美味しそうですが、猛毒です。綺麗なものには毒があるのが多いですね。(石川佐智子)
撮影者 配野美矢子 撮影日 2010.04.25
06.花がリンゴやナシに似ている、ズミの実と花 
所在地 つくば市天久保4-1-1 筑波実験植物園内
科.属など バラ科リンゴ属 落葉小高木
見どころ

この赤いのは蕾で、開花すると白くなり、満開時は木全体が真っ白になります。
長野県諏訪郡富士見町 入笠山大阿原湿原

北澤美代子撮影
 「ズミ」の名前の由来は、染料にも使われるので染み(ズミ)、あるいは、実が酸っぱいことから酢実(スミ)だと言われます。果実は直径6〜10ミリくらい の球形で赤く熟します。名前からいうと、酸っぱいのでしょうか。樹皮を煮出して黄色の染料が取れます。(石川佐智子)

 別名「コナシ」「ヒメカイドウ」などと呼ばれます。蕾は濃い赤で、開き始めるとピンクに変わり、ほのかな甘い香りが漂います。花の形と大きさはリンゴやナシに似ていますが、蕾が濃い赤なのは違う点です。たくさんの蕾がつき、満開になると、木全体が真っ白になり、見事です。(北澤美代子)
撮影者 石川佐智子 撮影日 2010.11.02
07.この写真を夢中で撮っていて枝葉に触れ、カブレた、ツタウルシ(蔦漆)の葉
所在地 福島県磐梯町五色沼周辺
科.属など ウルシ科ウルシ属 落葉のツル植物
見どころ  この木は有毒植物だったのですね〜! 生まれつき皮膚の過敏症の私なのに、ウルシとは知らず、気根を出して木に這い上がり、たくさんの小さい実をつけた紅葉の枝葉を夢中で撮っていました。その後、なぜか眼の周りがチクチクするので、手持ちの塗り薬を塗って難を逃れました。3日も経って、「蔦漆」と知り、ホッとするやら、恐ろしいやら・・・。皆さん、気をつけてくださいね。
撮影者 尾嶋万里子 撮影日 2010.11.03
08.葉は外側に反り返り、花色は白色から黄色に変化する! トベラ(扉)の花と実
所在地 横浜市港北区日吉本町4丁目 民家の庭
科.属など トベラ科トベラ属 常緑低木
見どころ  
 葉は肉厚で光沢のある楕円形、外側に反り返っています。花と葉は枝先に集中し、葉は花を囲むように付きます。花の色は最初は白色、次第に黄色く変化していきます。(北澤美代子)
 
 実がビワのように大きくなっていました。これがもう少し熟すと、三つに割れて、中から赤い種子を出します。(臼井昭子)
 
 小さなビワのような実がさらに完熟すると様相が一変します。3つに裂けて真っ赤な種子を出しました。指先で触ると、ネバネバして納豆のような糸を引きます。(岩田忠利)

小さなビワのような淡黄色の実
横浜市中区本牧三之谷
臼井昭子撮影

左の実が完熟して割れ、中から真っ赤な種子を出します。
川崎市中原区木月住吉町 平和公園

2010.11.13 
岩田忠利撮影
撮影者 北澤美代子 撮影日 2010.05.06
09.紫色の実がはじけました! アケビの実
所在地 横浜市港北区綱島台 マンションの庭
科.属など アケビ科アケビ属 つる性落葉低木
見どころ

2010.03.16 綱島5丁目 民家の塀
 蔓を伸ばして他の樹木などに絡んで育ちます。実は熟すと縦一本に裂け、中からゼリー状の果肉に包まれた種子が見えます 。子供の頃よく山で、果肉ごとほうばった思い出があります。甘いのは白い部分で黒い種子は苦いのです。皮は炒め物やひき肉をつめて油で揚げてもおいしいそうです。もちろん、野鳥や動物の絶好のご馳走です。
撮影者 北澤美代子 撮影日
10.アケビに似ているが、熟しても実は裂けません、ムベの実と花 別名:トキワアケビ
所在地 横浜市港北区新吉田東5丁目 民家の入り口
科.属など アケビ科ムベ属  常緑蔓性
見どころ

綱島西5丁目 民家のフェンス
2010.03.16
 葉は複葉で、5〜7枚 の小葉に分かれている常緑つる性です。 4〜5月に淡黄色の花が咲き、実は楕円形で5〜8センチ位になり 暗紫に熟します。葛湯のようにプルプルしていて、ほんのり甘いそうです。フェンスなどに絡ませて庭木に利用されます。
撮影者 北澤美代子 撮影日
11.葉は複葉、小葉は3枚に分かれ長い茎がある、ミツバアケビ(三葉木通)の花
所在地 横浜市港北区綱島台 民家の庭
科.属など アケビ科アケビ属 つる性落葉低木
見どころ  一般に「アケビ」と言われているのは、小葉の5枚が、一箇所から出て 手のひらの形をしているものです。「ミツバアケビ」の花は、雄花は直径4〜5ミりで小さく、花房の先端に付き、大きいのが雌花で花房の付け根近くに 1〜3個咲きます。花色は黒紫、葉は波状になり、実は紫色に熟します。
撮影者 北澤美代子 撮影日 2010.03.21
12.路地植えも可能なバショウ(バナナの一種
所在地 川崎市中原区井田中ノ町商店街の四つ角で
科.属など バショウ科バショウ属 多年草
見どころ  

青いバナナらしきものが……
港北区高田西 佐野紀子撮影
 バナナは、日本には平安時代に渡来。歌人 松尾芭蕉は江戸深川に庵をかまえ、露地植えが可能なので庭に茂るバショウから号を「芭蕉」に。主に観賞用として用いられました。花序は夏から秋にかけてつくられます。実がなることはあまりありませんが、バナナ状になり、一見食べられそうにも見えますが食用にはなりません。 (石川佐智子)

 住宅地の中に一軒分の家屋のない草ぼうぼうの荒地。そこに家主に置いていかれてしまったのかバナナの木が一株ありました。高く大きく生長して青いバナナらしきものがギッシリ。その先端に黄色い蕾(?)花(?)をつけていました。果たして実は黄色く熟れるのでしょうか。(佐野紀子)
撮影者 石川佐智子 撮影日
13.早春若葉に先駆けて咲く黄色い花が魅力のトサミズキ(土佐水木)

根元から細い枝を何本も生やすのが
トサミズキの特徴です
所在地 東京都八王子市廿里(とどり)町 多摩森林科学園
科.属など マンサク科トサミズキ属 落葉低木
見どころ
 落葉低木で株分かれするのがこの木の特徴。その樹形です。江戸時代から観賞用に庭木に植えられてきたのは早春若葉が出る前に咲く黄色い花です。

トサミズキの花
配野美矢子撮影


石川佐智子撮影
 
撮影者 岩田忠利 撮影日
14.小さな鐘を吊り下げたような黄色い花穂、ヒュウガミズキ(日向水木)
所在地 横浜市鶴見区馬場2丁目20-1 「鶴見馬場花木園」
科.属など マンサク科トサミズキ属 落葉低木
見どころ

ヒュウガミズキの高木
中原区井田 矢上川淵

2010.03.14 岩田忠利撮影
 別名で「イヨ(伊予)ミズキ」とも呼ばれます。近縁種のトサミズキより、枝が細く、花も樹形も小ぶりで、樹高は2〜3bで、枝は折れそうなくらい細く多数分枝しています。花は目立たない黄色で、小さな鐘を吊り下げたように花穂が垂れています。
 
撮影者 石川佐智子 撮影日 2010.03.14
15.ササ(笹)のような細い葉が特徴! アカシア・フロリブンダ 別名:柳葉アカシア 
所在地 横浜市港北区綱島西3丁目  レストラン「いたり家」横
科.属など マメ科アカシア属 耐寒性常緑低木
見どころ  葉がヤナギのように細長いので別名が付いたようです。涼しげな雰囲気で、一般的なアカシアより柔らかな淡い黄色の花穂をたくさんつけます。昨年10月に小さな蕾を見つけたのですが、ようやく開花しました。
撮影者 北澤美代子 撮影日 2010.03.19
16.トゲの無い薔薇、モッコウバラ(木香薔薇)
所在地 横浜市港北区日吉本町6丁目 民家の垣根
科.属など バラ科バラ属 常緑蔓性低木
見どころ  棘が無く、丈夫で育て易いバラです。花は2センチほどで小さいですが、華やかな感じがします。垣根に多く利用され 花期 は4〜5月の1カ月間。黄色の花が多いですが、白い色の花の方が良い香りがします。
撮影者 石川佐智子 撮影日 2010.04.17
17.桜の花に似ている、サクラバラ(桜薔薇)の花
所在地 東京都文京区白山 3-7-1 小石川植物園内
科.属など バラ科バラ属 落葉低木
見どころ  桜の花に似るというのが名前の由来だそうです。園芸種のように見えますが、「ノイバラ」と「コウシンバラ」の自然交雑の自生種です。
撮影者 石川佐智子 撮影日 2010.05.15
18.ブルーベリーの仲間で黒く熟した実が食べられる! ナツハゼ(夏櫨)の花
所在地 鎌倉市長谷3-11-2 長谷寺近くの店の窓際
科.属など ツツジ科スノキ属 落葉低木
見どころ  葉は楕円形で縁と両面に粗い毛が生えています。秋には赤褐色に色づきます。花は6センチ程の穂に淡黄褐色の小さな釣鐘型の先端が5つに裂けた花をたくさん付けます。7〜10月に実が黒く熟し、食べられます。
撮影者 北澤美代子 撮影日 2010.05.17
20.昔から東横沿線で栽培されていたワタノキ(棉)、その実の綿毛

綱島の池谷光朗さんは毎年ワタノキを鉢植えで大事に育てています。
所在地 横浜市港北区綱島東1丁目 池谷光朗家の庭先
科.属など アオイ科ワタ属 約40種の多年草からなる
見どころ
 インドでは紀元前1500年も前から栽培され、その実の綿毛で布を織っていたそうです。日本には平安初期に渡来し、貴重な繊維作物として盛んに栽培されていました。東横沿線でもかなり古くから栽培され、とくにモノ不足の終戦直後、綿毛は木綿の紡績原料として、また布団や座布団の詰め綿や防寒用寝巻きや綿入れチャンチャンコに使われました。戦中生まれの私にとって、大変懐かしい棉の木です。(岩田忠利)

 ワタノキの花が咲くのは一日限りで、その日の夕方には萎んでしまうそうですが、その時には、花びらがクリーム色からピンク色に変わるのだそうです。不思議ですね。種類によって、クリーム色の他に、薄緑色や黄色の花が咲くものがあるそうです。
 最近寝具や冬物衣料には、羽毛やポリエステルや羊毛などの軽くて暖かい素材が使われるようになっていますが、昔は、自分の家でおばあちゃんや母が綿を入れ、手作りしたものです。綿を詰める時の手伝いをした思い出があります。ワタノキを見たのはごく最近のこと、葉が紅葉するのを見たのも初めてです。(北澤美代子)

オクラの花にそっくり! 一日花です
綱島西1丁目 綱島地区センター付近

2010.12.09 北澤美代子撮影

ワタノキの紅葉
港北区高田東3丁目 交差点付近
2010.11.30 北澤美代子撮影

撮影者 岩田忠利 撮影日 2009.10.28

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19.花がサンゴに似ている、サンゴアブラギリ(珊瑚油桐) 別名:トックリアブラギリ(徳利油桐)

珊瑚のような朱色、サンゴアブラギリの花
所在地 東京都町田市東玉川学園3-3165 昭和薬科大学薬用植物園内(温室)
科.属など トウダイグサ科ヤトロファ属 常緑小低木 多肉植物
見どころ  

茎葉
 原産地はアフリカ大陸や中南米。草丈は100〜150センチくらいで、葉は円心形。成長すると割れていきます。多肉植物で、幹が徳利のように膨らみます。開花時期は6月〜9月くらい。枝先に集散花序(最初の花が枝先につき、その下に次々と側枝を出して花がつく)を出し、珊瑚のような赤い花を咲かせます。花が海にあるサンゴに似ていることからサンゴアブラギリと名つけられました。別名のトックリアブラギリは、肥大した幹の形が徳利に似ていることから名付けられました。 中には塊根からデンプンのとれるものや医薬品となる成分が採れるものがあります。
撮影者 石川佐智子 撮影日 2012.9.8

2012.6.17〜 掲載20種