編集:岩田忠利/編集支援:阿部匡宏/ロゴ:配野美矢子
NO.561 2015.04.08 掲載 
    第24号
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第24号「椎(しい)
号名 「椎」
サイズ B5判
紙数 76ページ
発行日 昭和59年(1984年)10月1日
頒布方法 定価200円
表紙 イラスト「都立大学駅前通り」
撮影者 漫画家・井崎一夫(都立大学)
デスクキャップ 西野裕久(会社員・奥沢)/菅間映二(会社員・妙蓮寺
特集
1. 
特集 わが街シリーズ 都立大学編(全30頁)
  
2.  新連載「不思議の国のアルメル」第1回

3. 新連載「仕事人」第1回

   
      表紙のことば     漫画家・井崎一夫

今回は「都立大学」です。
  30年ほどのこの街の住人だから、表紙絵などカンタン、と甘くみていたのはいけなかった。

代表的風景といえば、ズバリ都立大校舎ということになろうが、塀にかこまれた校舎のグルリをいくどか歩いてみたが、一向に面白ぐない。夏休み中で学生の姿も見えず、学校そのものの息づかいがまるで伝わってこない。駒沢公園、私の住む碑文谷の重要文化財「円融寺」「サレジオ教会」などいずれも絵にはなるが、都立大の代表風景とは言いがたい。
  連日猛暑の中イライラしていたら、地元の.ホワイト・メンバー小菅さんが、「都立大プラットホーム、面白いじゃないですか」と、意外なヒントを与えてくれた。

なるほど、電車のある風景はいくどか描いたが、ズバリ東横線、というのがない。実際に都立大のホームに立って電車を見送るうち、「よし、これでいこう」と当方ノッテきた。
 スケッチをまとめ、いざ本描きというある朝、朝刊紙からヒラリと落ちたマンション販売のチラシ一枚。なんと私が立ってスケッチしたその場所から撮った電車の写真がデーンと載ってるじゃありませんか。
 不動産屋に構図を先取りをされたわけです。急ぎご覧の表紙絵にかえました。

田園調布駅や自由が丘駅ほどの派手さはないが、私にとっても想い出多い、かわいい駅。スケッチしながら、高架以前の駅の姿を想い浮かべようとしたが、なかなか想い出せない。
 私の記憶力などタカが知れたものだと思いました。あの頃の様子は、こんどの「アルバム拝借」の中に出てくるにちがいない。私はあのページの大ファンの一人なのです。











 号名「椎」とは…   

本号は特集「都立大学」ということで「目黒区の木」として選定された椎の木です。

昭和52年の調査では幹の直径20a以上の椎の木が区内に6419本と最も多く生えている木だそうです。
 常緑の椎は、防風・防火に役立ち、実は食用、材は建築・家具・器具材、そしてシイタケ栽培の原木、皮からはタンニンがとれます。
  私たちの生活に役立つ椎の木、みんなで大切にしましょう! (西野裕久)



    樹齢300年、天然記念物のスダジイ

     
三重県鈴鹿市・川俣神社境内
                 撮影:篠山文子さん(日吉)


 篠山さんはご主人と東海道を日本橋から京都・三条大橋まで歩きました。道中出合った椎の木。詳しくは「平成の東海道53次」をご覧ください。
 皆様へキャップからひと言

24号“椎”本文担当・デスクキャップ
 
西野裕久(上野毛・会社員)

24号“椎”特集担当・デスクキャップ
  菅間映二(妙蓮寺・会社員)



左:西野裕久 右:菅間映二

 読者のみなさん、お元気ですか。私は、本文関係のデスクをしました、西野です。2度目のデスクになりますが、今号「椎」は、いかがなものでしょうか。

 本文関係で、特筆すべきこととして、まず「アルメルの艶腺漫遊記」が「不思議の国のアルメル」になったことです。アルメルさんの豊富な体験とフランス人としての感性で綴るシリーズです。それから19回、3年の長きにわたって続いた、「とうよこ沿線物語」が今回で最終回、次号からは「沿線風土記」が再び前川先生の手で始まります。お楽しみに!

 最後に皆さまにお願いを。最近、読者の皆さんからのお便りが減っております。とくに「ホットライン」「縁線で愛コーナー」などがそうです。皆さんのチョットした情報がこの雑誌を支えているのですから。では!!
 PS.ぼくの新連載「仕事人」も読んでみて!?

 特集担当のデスクキャップ、菅間です。デスクをまかされ、どうなることかと思いましたが……。
 地域特集も8回目となり、「私の街のBEST店」には、今回110軒もの商店、学校、医院、寺院など幅広いご協賛をいただきました。本当にありがとうございました。

「都立大学」編は、他の号同様、苦労の連続でした。しかし、優秀な新人スタッフ3人が活躍。地元の中学生・吉野君は、もう会議を始める前からやる気満々。これは大変と、スタッフは仕事が終わると、すっ飛んで都立大へ。
 しかし、われわれの力が至らず、この第24号“椎”の発行が1カ月も遅れてしまいました。読者の皆さま、協賛店の皆さまに、たいへんご迷惑をおかけしました。お詫びいたします。
 この24号“椎をお読みの方、編集室の「ドアをあけて」、仲間に加わってみませんか。

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