編集:岩田忠利/編集支援:阿部匡宏/ロゴ:配野美矢子
NO.564 2015.04.09 掲載
    第27号
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第27号「梓(あずさ)
号名 「梓」
サイズ B5判
紙数 76ページ
発行日 昭和60年(1985年)4月1日
頒布方法 定価200円
表紙 写真とイラストの合成
         「神奈川区・反町公園」
表紙作成者 写真:一色隆徳(学生 祐天寺)
イラスト・デザイン:石橋富士子
(イラストレーター 横浜)
デスクキャップ 一色隆徳(学生 祐天寺) 
           サブ:杉村みゆき・戸次政明
特集
1. 
特集 わが街シリーズ 反町・東神奈川編
  (全32頁)

2.  ひかり&地下鉄 新横浜駅停車記念特集

3.新連載 学生部誌面「え★なあに?」開始

   
      表紙の裏ばなし        一色隆徳

店頭で、この号を見たとき「おっ!」と思った方も多かったと思います。
  「味のある絵」として長い間皆さまに親しまれてきた、漫画家・井崎一夫先生の絵から、写真とイラストの合成に‥…。他ではあまり見られない手法で、新しい顔≠ノ生まれ変わりました。いかがでしょうか。
 
 
撮影にあたって、反町のあたりを7時間ほど歩いてみました。「さて、いい場所は‥‥‥」とあたりをキョロキョロ見回しながら、駅前から旭ヶ丘・松本町・高島台を経て反町公園へ。
  こうしてみると、反町は実に広く、奥深い街だと思いました。港を見渡せる丘があり、細く汚いながらも川があり、人情味豊かな商店街があるという具合です。住宅街では2階の窓越しに、「奥さぁん、今朝ねぇ…」なんて主婦の会話が飛交う温かい街です。

 さて、今回の表紙は反町公園です。起伏に富んだ街を歩いてクタクタに疲れたときに出合った公園の噴水はまさにオアシスでした(といっても、飲むわけではないのです)。流水は陽光を反射し、ベンチには親子やカップルがズラリ……。ここにはテニスコートやバッティングセンター、スケートリンクまであるのです。まさに市民の憩いの場と言えましょう。

  表紙の中で、右の建物は神奈川区役所です。次にイラストを見てください。この異人さんの名はピッチンガー。開国直後、黒船に乗って渡来した宣教師の一人で、政府や他の米国使節団にも無断で、神奈川宿から川崎大師近くまで闊歩したといいます。異人を見馴れぬ当時の人々は大層驚き、恐怖におののいたそうです。

 号名「梓」とは…   

特急の名前にも「あずさ」なんてありますね。

  いったい、どんな木なんだろう…と調べてみて、さて困った。「キササゲ」「アカメガシワ」「オノオレ」「ヨグソミネバリ」と4種類の木を指すようなのです。

  結局、“梓というのは古来、特定の木を指すことなしに用いられた言葉らしい。ただ「上梓」などという言葉にも見られるように、印刷用の版木として用いられるなど、本と関係の深い木であるようです。
           (桑原芳哉)





キササゲの実  撮影:守谷明子さん(新吉田町)



アカメガシワの若葉
 撮影:守谷明子さん(新吉田町)

 デスクキャップのタワゴト

 27号“梓”デスクキャップ

  一色隆徳(祐天寺・大学生)



左から一色隆徳、サブの杉村みゆき・戸次政明

          仕事を押し付け、ロクな働きもしない鬼の編集長

 「一色くん、ちょっとデスクキャップでもやってみてくれよ」という突然の編集長のお言葉……。ホイホイと軽く引受けてしまったのが運の尽き。
 これが1月のことで、以来編集室に現れては「わあ、終電がぁ〜」と慌てて帰ってゆく毎日が続きました。

 スタッフには容赦なく仕事を押し付け、矢の催促。「鬼だ!」と言われながらも自分ではロクな働きもせず、顰蹙(ひんしゅく)を買い続けてきたわけです。
 それでもなんとか発行にこぎつけたのも、
●サブの戸次くんや杉村さんを始め、若手全員のパワーがスタッフの活気不足を賦活させたこと
●専属になった末永氏他、特集斑の大活躍
●読者の皆さんから寄せられる情報やお便りの数々
●スポンサーの皆さんの御協力
 といった好条件に恵まれたためでしょうね。

『とうよこ沿線』も今年7月で創刊5同年。今号から表紙も変わり、また学生向きのページ『え★なあに?』の新連載などイメージチェンジを図ってみました。
 このちょっとした変化に、中には顔をしかめる方もいるかと思いますが、多くの住民の方々に親しまれ、また多くのニーズを満たすことによって、「沿線コミュニティの確立」という本会の主旨・目標に近づけたいと思っている次第です。

 今号の編集もどうやら何の困難もなく終わりそうです。昨年とうって変わり今年の冬は降雪も少なく、ただひたすら平和に過ぎてゆきました。

さてさて、季節はもう春! 冬眠から覚めて(?)どこかへ出かけてみませんか? ひねくれ者の私は、厳寒の北海道へ流氷を眺めに行ってきました。

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