少雪だった札幌、今年の冬
今冬期の札幌はとても雪が少なかったです。北海道の中でも本来多雪の地域に2月以降まとまった降雪がなく、その代わりに普段はあまり降らないオホーツク海側や釧路方面で大雪になることが多い年でした。
出張の多い時は自宅の除雪が家族への負担になり敬遠されるのですが、少雪のおかげで家庭内の不和は最小限に抑えることができました。
振り返ってみると年末年始の頃がピークでした。あとは融ける一方で、せいぜい降っても一晩で数センチ程度と非常に楽な冬でした。おかげでまだ3月というのに家の周りの雪はすべて融け、地面が見えています。もう除雪のような面倒な作業に追われることなく、通勤や子供たちの送迎に自転車が使えるようになり、生活が機動的になってきました。
北国の者にとって、このような瞬間が春を感じる一つのきっかけなのです。今年はそれが半月以上も早く感じられます。
最近は通勤の通り道にある軒先にクロッカスの芽を見つけるなど、季節の移ろいを感じさせる光景が多く見られます。先日まで白一色に覆われた銀世界も今は土の温もりが感じられるまでになりました。
そんな春を目の前にした晴れた休日、4歳の息子を自転車の後ろに乗せ、よく行く近所の北大に出かけてみました。目的は花探しです。北大にある「恵迪の森」という原始林まで行ってきました。
真っ先に春を告げるフキノトウ
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北大の敷地に入ると、埃っぽい都心部とは打って変わって空気が澄んでいるように思えます。道端を注意深く見ていくと早速咲いていました、フキノトウが。久しぶりに見る自生の植物です。雪解けの真っ先に冷たい大地を突き破って直ぐさま花を咲かす力強い息吹に春を感じずにはいられません。何とも可愛らしいと思いつつ、摘もうかどうか悩んでしまいます。
私にとってはフキノトウを天ぷらにして蕎麦といただくのも春の代名詞。 |

フキノトウ
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でも、もう食べるには遅い株なので辞めにします。傘を被っているのが柔らかくて、ほどよい苦味があって日本酒に合うから旨いのですね。でもせいぜい1つか2つで良いのですね。フキノトウってそういう存在です。
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