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犬が涙をボロボロ流して泣くのを見た人はいるだろうか。
まさか……犬が……人間じゃあるまいし……。そんな犬が実在するという情報が入った。
さっそく真偽のほどを確かめに行ってみた。
井田神社の西隣、石野さんのお宅にそのウワサのペットはいた。
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「ニャン」と鳴いたり、ハーモニカで歌ったりも・・・
名前は「ラッキー」オス・1歳半である。「ワンワン」と元気なお迎え。父プードルと母チワワのハーフ犬だ。石野家にはブリーダーをするお友だちを通じてやって来た。
実はこのラッキー君、石野さんが縁側で飼っている猫の「ノラ子」(メス・黒トラ・推定3歳)と大の仲良し。いつも追いかけっこをしたりして遊んでいる。そのうえ、キスまでする熱〜い仲。ノラ子を慕うあまり、猫みたいに「ニャン」と鳴くこともあるという。(本当だろうか……)
散歩は毎日20分。出かける前にはヒモをくわえ、「伏せ」をして待つ。ただし気に入らないコースだとテコでも歩こうとしない。なかなかこだわりの強いワンちゃんでもある。
石野家にいる3人のお子さんのうち、一番ラッキーを可愛がっているのは末っ子の寛喜くん(10歳)。彼の吹くハーモニカに合わせ一緒に歌うことも。そして夜にはお母さんの登喜子さんの布団で一緒にご就寝。
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石野家の当主・石野英夫さんは当編集室専属イラストレーター。私が打ち合わせにうかがうたび、大喜び!
私の足元をグルグル回わり大歓迎。ひと休みしてこの眼でじっと私の顔を凝視します。このときラッキーくんの眼には、うれし涙がポロポロと・・・ (岩田忠利)
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ホントに涙を流すラッキー君
ところで、涙を流すってホントですか?
「それが本当なんです。利口な犬だからめったに叱ったりしないんだけど、たまに叱ることがあるんですよ。最初はガックリうなだれているんだけど、そのうちにジワーッと涙が浮かんできて、ポロポロって泣くの。無言で……」と登喜子さん。
へぇ〜〜。参りました。そこまで感受性豊かな犬だったとは……。
ラッキーのそばで温かいコーヒーやおせんべいをいただいて、なんだかホンワカいい気分。
(ありがとうございました!)
しかし、不思議な犬、ラッキー君。ミステリアスな黒い瞳は、いつまでも脳裏に焼き付いて離れないのであった。
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