01 小さな花なのであまり目立たないが美しい、 マンテマの花

萼には長い毛と短い腺毛が多い
所在地 横浜市港北区小机町 鳥山川の鳥山大橋付近 
科.属など ナデシコ科マンテマ属 1年〜2年草
見どころ  
 ヨーロッパ原産の帰化植物。堤防や河原、路傍などに生育します。春から6月の中ごろにかけて花を咲かせます。高さ20〜30センチで、全体に毛が多く、萼には長い毛と短い腺毛が多くあります。花は直径約1センチ、花弁は白色で、中央に紅紫色の大きな斑点があります。萼筒には赤褐色を帯びた筋が10本あり、花のあと卵形に膨らみます。花期は5〜6月。牧野新日本植物図鑑によると、マンテマは弘文年間(1844〜1847)に渡来した植物であり、もともとは観賞用。名前は、渡来したときの名称のマンテマンが省略されたものだそうです。
撮影者 北澤美代子 撮影日 2012.5.30
09 マーガレットの花に似ていますが、オックスアイ・デージーの花と茎葉
所在地 東京都町田市東玉川学園3-3165 昭和薬科大学薬用植物園内
科.属など キク科レウンカンテムム属 多年草
見どころ
 ヨーロッパ原産の帰化植物で、和名「フランス菊」という名で江戸時代末期に観賞用に渡来。茎は直立し葉は互生、長楕円形で深い歯状です。花期5〜9月ころ花径は、5センチくらいで白い花を咲かせます。マーガレットに似ています。花は美容・薬、新芽はサラダに、また観賞用として(花壇)などに利用されています。 
 
撮影者 石川佐智子 撮影日 2012.6.2
05 古代エジプト時代から栽培される、ルピナス 別名:花姿からノボリフジ(昇り藤)の花
所在地 横浜市港北区新吉田町の空き地
科.属など マメ科ハウチワマメ属(ルピヌス属)
見どころ
 北アメリカ西部を中心に、南アメリカ、南アフリカ、地中海沿岸に200種以上が分布します。古代エジプト時代から栽培され、食用、飼料用、石鹸の材料として利用されました。日本では、明治期に緑肥用作物として導入されました。園芸植物としての栽培が始まったのは近世になってからで、基本的に高温多湿に弱く、園芸では多年草タイプのものも一年草として扱うことが多いです。葉っぱは掌状複葉であることから和名の属名はハウチワマメ属(葉団扇豆属)と付けられました。春から初夏にかけて、雄大な総状花序をなし、フジの花を逆に立てたような雄大な花穂が美しい植物です。花色も、紅、桃、青、紫、黄、橙など多彩です。

食用、飼料用、石鹸の材料として利用された実
 

ルピナスの群生
栃木県那須町那須フラワーワールド 

2012.6.13 
大田孝子撮影
  
撮影者 八城幸子 撮影日 2012.6.1
14 宝石ヒスイのような幻想的な美しい花は温室の“スター”、ヒスイカズラ(翡翠蔓)の花

垂れ下がるヒスイカズラの花序
所在地 調布市深大寺元町 都立神代植物公園
科.属など マメ科 熱帯植物
見どころ

ヒスイカズラの花
 温室を訪れた人たちがこの青いエキゾチックな花を見たとたん、口々に驚嘆の声を発します。「何これ?」「まぁ〜、きれえ!」「こんな綺麗な大きな花、見たことない!」・・・。標示板に「ヒスイカズラ マメ科 原産フィリピン ルソン島の熱帯雨林に自生するツル植物。花は早春から夏の間に見られる」と記されています。日本では沖縄市東南植物楽園でヒスイカズラが棚から垂れ下げる多くの花序を屋外で見られるそうです。 
 
撮影者 岩田忠利 撮影日 2010.04.30
03 冬に咲く、フユザキクレマチス (テッセン)の花
所在地 横浜市港北区新吉田東5丁目 民家のフェンス
科.属など キンポウゲ科クレマチス属 つる性植物
見どころ  夏場に落葉して休眠し冬場に3a程の可憐な白い花を咲かせます。綿毛のような種が付きます。
撮影者 北澤美代子 撮影日 2010.03.10
11 花の先端が白っぽく、蝶に似た花 ポリガラ
所在地 横浜市港北区日吉本町1丁目 民家の庭
科.属など ヒメハギ科ヒメハギ属 常緑小低木
見どころ  常緑低木です。美しい緑色の葉に、紅紫色の花がよく映えます。花の先端が白っぽく糸状になっているのが特徴です。
撮影者 石川佐智子 撮影日 2010.04.06

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07 ヨーロッパでは伝統的なハーブの仲間、ナツシロギク(夏白菊)の花と葉
所在地 東京都町田市東玉川学園3-3165 昭和薬科大学薬用植物園内
科.属など キク科ヨモギ属 多年草
見どころ
伝統的な薬用ハーブであり、ヨーロッパなどで古くから庭に植えられてきた植物です。草丈は30〜80センチほどで、初夏にデイジーに似た花を咲かせます。薬草として解熱剤、頭痛や関節炎や消化器異常の薬として用いられてきました。激しい痛みを和らげる目的で、葉を煎じたり、生の葉を噛んで食べる等の方法で、愛用されてきたとても長い歴史を持つハーブです。
 
撮影者 石川佐智子 撮影日 2012.6.2
16 花がいっぱい咲き、葉や茎にミントの香りが! ミントブッシュの花
所在地 横浜市港北区新吉田東2丁目 民家の庭
科.属など シソ科プロスタンテラ属 常緑低木
見どころ  ミントの香りがして、ブッシュ状に茂るので、その名が付いたそうです。最近鉢物で見かけますが、皆この写真のように花がたくさん付いています。
撮影者 北澤美代子 撮影日 2010.04.27
17 夏椿に似た清楚で豪華な花、ナニワイバラ(難波茨)
所在地 川崎市中原区今井南町 渡辺家
科.属など バラ科 耐寒性のつる性低木
見どころ  玄関先の大きな鉢の中に咲くこの豪華な花を初めて見ました。思わずインターフォンを押してしまい、ご主人から花の名前をうかがいました。「ナニワのイバラです。どうぞ家に上がって図鑑を見てください」と親切です。葉に光沢があり、常緑。九州、四国、和歌山南部では野生化しているとか。 
撮影者 岩田忠利 撮影日 2010.04.06

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19.日本に自生するブルーベリーの一つ!  クロマメノキ(黒豆の木) 
所在地 山形県鶴岡市 月山八合目 弥陀ヶ原湿原
科.属など ツツジ科スノキ属 落葉低木
見どころ  別名はアサマブドウ.。ツツジ科スノキ属で、クロマメノキは亜高山から高山にかけての砂礫地や火山性の山に多く見られます。初夏にピンクを帯びた白い壷型の花をつけます。7〜10ミリほどの実が生り,黒紫色に熟します。ブルーベリーにくらべると果実の大きさは半分くらいですが、味は最高、栄養満点です。
クロマメノキの実に似た実が生る、ブルーベリーの花が16ページNO.14に、ブルーベリーの熟す前の青い実が4ページNO.08に載っています。
撮影者 北澤美代子 撮影日 2010.08.02

2012.06.02〜06.03 掲載20種

02 マンテマの母種だそうです、シロバナマンテマ(白花マンテマ)の花

花弁がマンテマより細身です
所在地 横浜市港北区綱島上町 早渕川河川敷 
科.属など ナデシコ科マンテマ属 1年〜2年草
見どころ
 ヨーロッパ原産の帰化植物。日本全土の荒れ地、草地などに生育しています。観賞用に移入されたものが、現在では広く野生化しています。草丈は20〜50センチ。シロバナマンテマは「マンテマ」の基本種で、花の色がちがうので一目瞭然だが、花弁がマンテマより細身という特徴があります。枝先に6〜8ミリの白〜淡紅色のかわいらしい花を咲かせます。茎や萼筒に腺毛が多いのでベタベタします。シロバナマンテマの和名は初めて見つかったのが白花だったからで、その後淡紅色のものが見つかったが和名はシロバナマンテマのままで、植物学者はいつになったら和名を変えるのかという人たちもいるそうです。雌雄同株で花期は5〜6月です。
 
撮影者 北澤美代子 撮影日 2012.5.28
10 赤いぼかしの花弁を頬紅に見立てて、ホオベニエニシダ(頬紅金雀枝)の花
所在地 横浜市港北区日吉本町3丁目 民家の庭
科.属など マメ科エニシダ属 落葉低木
見どころ  「エニシダ」の園芸品種で、私はホオベニエニシダ (頬紅金雀枝) は初めて見ました。花の翼弁は赤いぼかしの入った鮮やかな色合いが頬紅のようであることから名づけられたそうです。
撮影者 石川佐智子 撮影日 2010.05.03
06 鮮やかな深紅色の花、マツモトセンノウ(松本仙翁)の花と葉
所在地 東京都町田市東玉川学園3-3165 昭和薬科大学薬用植物園内
科.属など ナデシコ科センノウ属 多年草
見どころ

草丈は50〜70センチ
 草原などに自生する山野草。江戸時代からの名花です。草丈は50〜70センチくらいあり、葉は対生し無柄で長卵形〜広卵形で長さ5〜8センチ、幅は2.5〜4.5センチ、茎や葉は暗紫褐色です。花期は6〜8月鮮やかな深紅色の大きな花を咲かせます。花色は赤、白、橙、桃色などがあります。 花の形が歌舞伎役者の松本幸四郎の紋所に似ていることからマツモトセンノウと名付けられたそうです。
 
撮影者 石川佐智子 撮影日 2012.6.2
15 淡いピンク色の小花 コレオネマ ・ ピンクファウンテンの花
所在地 横浜市港北区日吉本町2丁目 民家の玄関口
科.属など ミカン科コレオネマ属
見どころ  オーストラリア原産のミカン科の常緑低木です。淡いピンクの小花をたくさん咲かせ花の印象はユキヤナギに似ています。
撮影者 石川佐智子 撮影日 2010.5.5
04 北国向きの、ペンステモン.ディギタリス.フスカーレッドの花  
所在地 横浜市港北区新吉田町の空き地
科.属など ゴマノハグサ科 ペンステモン(イワブクロ)属
見どころ
 別名は「ツリガネヤナギ(釣り鐘柳)」。カナダ〜アメリカ合衆国(東部,中部)に広く分布する多年草で、ネブラスカ大学で作出されたものだそうです。花が白いのに「レッド」という名がついているのはちょっと奇妙ですが、花茎が濃い赤紫色をしているし,花の基部が少し赤味がかっているので、おそらくそのことを指すのではないかと思われます。ペンステモンとは5本の雄しべという意味です。園芸品種も多く、高さは30〜70センチになり、5月から9月ごろ、さまざまな花色の筒状花を咲かせます。高温に弱いため、日本では馴染みの薄い植物ですが、多くの種や交雑種が出回っており、花形、花色、大きさなど様々です。和名にあるように、基本的には釣り鐘型の花を下垂して円錐状の花序で咲きます。
 
撮影者 八城幸子 撮影日 2012.5.31
12 ジャスミンもいろいろ、ハゴロモジャスミン(羽衣ジャスミン)の花
所在地 横浜市港北区日吉本町3丁目  マンションのフェンス
科.属など モクセイ科 つる性低木
見どころ  つるを長く伸ばしその先端に30〜40輪の花をまとめて咲かせます。つぼみはピンク色をしていますが、開いた花は白色です。花径は1センチほどで白い花をたくさんつけ強い芳香がありますので、鉢植えとして育てられるのが一般的です。最近では庭のフェンスにからませたりと庭木としての利用も多いです。遠くからも花が目立ち、緑、赤、白色と、とても綺麗でした。 
撮影者 石川佐智子 撮影日 2010.04.27
13 オオデマリと名前は似ていても全く異質の、コデマリ(小手毬)の花 別名:スズカケ
所在地 横浜市港北区日吉2丁目 居酒屋の前
科.属など バラ科シモツケ属 落葉低木
見どころ  今を盛りと咲き誇り、近場で3ヵ所咲いています。誰かが投稿するだろう、と待っていましたが・・・。去年オオデマリ(大手毬)の花が載っていて、コデマリ(小手毬)は花の大小で区別するのかと思ったら、丸っきり違うものでした。オオデマリはスイカズラ科、コデマリはバラ科なのですね。
撮影者 岩田忠利 撮影日 2010.04.29
08 トウキ(当帰)より葉の幅が広い、ミヤマトウキ(深山当帰)の花と葉
所在地 東京都町田市東玉川学園3-3165 昭和薬科大学薬用植物園内
科.属など セリ科シシウド属 多年草
見どころ

ミヤマトウキの茎葉
 別名を「イワテトウキ」または「ナンブトウキ」と言います。草丈は20〜50センチくらいです。葉は表面に光沢があり、2〜3回3出複葉で、小葉は2〜3裂し裂片の先端はとがり、縁には鋸歯があります。基本種のトウキより小葉や裂片が広いです。花期は7〜8月。茎頂か、分枝した先端に花径10センチの複散形花序をつけます。花は径3ミリの白色の5弁花。漢方の生薬でおなじみの「トウキ」より標高の高い所に生育することから、ミヤマ(深山)の名がつきました。
  ※トウキの花と葉は4ページNO.13に、ホッカイトウキの花が25ページNO.16に掲載されています。
撮影者 石川佐智子 撮影日 2012.6.2
18 高山の岩上に咲く、絶滅危惧種の花 ギンロバイ(銀露梅) 別名ハクロバイ(白露梅)
所在地 東京都文京区白山 3-7-1 小石川植物園内
科.属など バラ科バラ科キジムシロ属 落葉小低木
見どころ  ギンロバイ「銀露梅」は、ごく限られた高山の岩場に生えます。盗掘され、絶滅寸前のようです。後世のため大切にしたいものです。
撮影者 石川佐智子 撮影日 2010.05.15
20 花が咲くのは珍しい?  アオドラセナ・ストリクタの花
所在地 横浜市港北区綱島東1丁目 民家の庭
科.属など リュウゼツラン科コルディリネ属(センネンボク属)の常緑低木
見どころ  ドラセナは「観葉植物」というイメージがあり、木陰に植えられて、葉の付け根から長い花茎を伸ばし、その先にたくさんの小さな花を付けている見事な花に驚きました。6枚の花弁は淡い紫色で、花径は5〜8ミリあり、黄色の葯が目立っていました。
撮影者 北澤美代子 撮影日 2010.06.10

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