08 熱帯植物が野生化し大株に育っている、ゴクラクチョウカ(極楽鳥花)の花


20株以上の大株に育った根元
所在地 横浜市港北区日吉2丁目 小公園「日吉2丁目公園」
科・属など バショウ(芭蕉)科ゴクラクチョウカ(極楽鳥花)属 多年草
見どころ  別名はストレリチア。バショウ(芭蕉)科ゴクラクチョウカ(極楽鳥花)属。植物園の温室でよく見かけたこの花が編集室の町内で見られるとは……?! 熱帯植物がこの寒い中、育っていることに驚きました。しかも、根元を見ると、20株以上の大株に生長、立派に野生化し鳥の口ばしのようなオレンジ色の花を咲かせています。「極楽鳥」は ”風鳥(ふうちょう)”という鳥の別名で、 金色の美しい飾り羽を尾の部分にもつ野鳥。この鳥に似ている花、ということで「極楽鳥花」と命名されたそうです。「ストレリチア」はイギリスのジョージ3世の妃の名に因むようです。
撮影者 岩田忠利 撮影日 2012.1.1
29 真夏に芳香漂う花の王様、ヤマユリ(山百合)の花
所在地 埼玉県行田市古墳公園
科・属など ユリ科ユリ属の球根植物
見どころ  ヤマユリは、「ユリの王様」とも呼ばれ7月〜8 月頃 、大きな花をたくさんつけ、重そうに頭を垂れながら咲きます。甘く濃厚な強い香りがし、「立てば芍薬……歩く姿は百合の花」と、称えられるヤマユリ。日本の花の代表格でもあります。
撮影者 大田孝子 撮影日 2010.7.17
32 浅草寺で有名な「ほおずき市」、ホオズキ(酸漿・鬼灯)の実

所在地 横浜市港北区日吉6丁目 民家の庭
科・属など ナス科ホオズキ属 多年草
見どころ
 原産地は東南アジア。淡い黄色の花を6〜7月ころ咲かせます。7月初旬に開かれる東京浅草寺のものは江戸時代から続いており、花の咲いた後に六角状の萼(がく)の部分が発達して果実を包み袋状になり、熟すとオレンジ色になります。

ホウズキの花
下向きの花は撮影しにくかったです!

2012.6.10 鶴見馬場花木園
 

昔この実で遊んだことを思い出します!
2012.7.9 横浜市港北区日吉
 
撮影者 石川佐智子 撮影日 2010.9.21
05 収穫期は梅干を漬ける6月なのに元旦に撮った、シソ(紫蘇)
所在地 横浜市港北区日吉2丁目 当編集室から15メートル先の空き地
科・属など シソ科シソ属 1年草
見どころ
シソ科シソ属の1年草なのに、元旦の今頃、葉をつけて枯れる気配がありません。葉を採って香りを確かめましたが、シソ特有の匂いがしません。調べてみると、アメリカに自生しているシソは日本のとは違って香りも異なるそうです。日本のシソの香りはペリルアルデヒドという化学成分であるのに対し、アメリカのシソではペリラケトンという成分が主成分で、外見の見分けはつかないとか。ペリラケトンは肺気腫を起こす毒性があり、家畜が被害を受けることからアメリカでは毒草扱いだそうです。ともかく、日本のシソはヒマラヤやビルマ、中国などが原産。日本には中国から伝わったとされています。高さ1メートルほどになり、葉は対生につき、広卵形で先端は尖っています。

赤シソの花

青シソの花
    県立秦野戸川公園近くの畑 2012.9.18 八城幸子撮影
 
撮影者 岩田忠利 撮影日 2012.1.1
26 山地から亜高山帯の岩場に咲く! イワシモツケ(岩下野)の花
所在地 神奈川県箱根町仙石原 箱根湿生花園
科・属など バラ科シモツケ属
見どころ  バラ科の落葉低木で、北アルプスなどの山地で多く見られる山野草。5月〜7月に枝先に散房花序を出し、白い花が咲きます。葉は全縁または先端に3個の鈍鋸歯があります。
撮影者 北澤美代子 撮影日 2010.6.2
20 花の形が時計の文字盤に似ている、トケイソウ(時計草)の花

時計の文字盤の形、トケイソウの花
所在地 東京都江東区夢の島 夢の島熱帯植物園
科・属など トケイソウ科トケイソウ属
見どころ  

鈴なりのトケイソウの実
2012.9.28 日吉駅西隣の東急駐輪場
岩田忠利撮影
 ブラジル原産のつる性多年草。トケイソウ(時計草)は熱帯性の植物で寒さにはやや弱い性質があります。花の形が時計の文字盤に似ているところから「トケイソウ」と名前が付けられました。日本に渡来したのは江戸中期、1700年代の前半といわれています。トケイソウ(時計草)という名前もそのときに付けられたようです。
撮影者 石川佐智子 撮影日 2010.10.19
19 スイセンの仲間で夏に咲くから。ナツズイセン(夏水仙)の花
所在地 東京都立川市緑町3173 国営昭和記念公園内
科・属など ヒガンバナ科ヒガンバナ属 多年草
見どころ  中国原産の古くに渡来した帰化植物で、人里近くの山地や草地などで見られます。葉が早春に伸び出て、夏に葉が枯れた後、50〜70センチの花茎を伸ばして、径8センチ位の淡桃紫色の花を数個つけます。6枚の花被は少し反り返ります。花期は8〜9月です。
撮影者 北澤美代子 撮影日 2010.8.16

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10 夏の夜、ほんの数時間ひっそりと咲く、カラスウリ(烏瓜)の花と実

2011.8.6 山火典子撮影
所在地 横浜市港北区箕輪町3丁目 民家の生垣
科・属など ウリ科カラスウリ属 多年草
見どころ
 カラスウリは誰が見ていなくても山の中で夜、それは精巧なレースのような花を広げます。そして、すぐにしぼんでしまいます。神様がいるんじゃないかと、ちょっと思いました。(山火典子)
 
 蔓性多年草ですが、樹木に絡んで生育する植物です。よく見かける美しい実です。(北澤美代子)

2011.9.11
港北区新吉田町 民家裏山
北澤美代子撮影
 

カラスウリの若い実
2012.8.20 四季の森公園
八城幸子撮影
 
撮影者 山火典子 撮影日 2011.8.6
31 葉や枝はゴマ油の香りがする! ゴマギ(胡麻木)の花と実

2010..6.2 箱根湿生花園
北澤美代子撮影
所在地 神奈川県箱根町仙石原 箱根湿生花園
科・属など スイカズラ科 ガマズミ属の落葉低木
見どころ  

2010.6.24 筑波実験植物園
石川佐智子撮影
 落葉低木ですが、いわゆる山野草。質の厚い葉は対生してつき、葉先はギザギザがあり葉脈は、はっきりしています。茎頂にピラミッド形の散房花序がつき、白色の5枚花弁の花を多数咲かせます。花だけ見ていると ガマズミなどと区別がつきにくいですね。果実は楕円体で赤くなってから黒く熟します。まだ蕾でしたが、箱根湿生花園にもありました。(北澤美代子)
 葉をもむと胡麻の匂いがするのが名前の由来です。実の形は長さ1センチくらいの頭がちょぴり尖った楕円形をしています。秋に葉が落ちる頃には、実の色が赤から黒紫に変わっていきます。(石川佐智子)
撮影者 北澤美代子 撮影日 2010.6.2

04 クレマチスの仲間です。ハンショウヅル(半鐘蔓)の花
所在地 神奈川県鎌倉市長谷3-9-7 光則寺境内  
科・属など キンポウゲ科センニンソウ属のつる植物 日本固有種
見どころ  本州から九州にかけて分布し、平地や山地の林床、林縁などに生育します。つる性であることから、下向きにぶら下がるように咲く花の姿が、火の見櫓などにぶら下げられている半鐘に似ているところから「半鐘蔓」の名前がつきました。花期は5〜6月です。茎は暗い紫色を帯びています。花弁のように見えるのは萼片で、萼片は4枚あり、外側には毛が生えています。派手さはありませんが、控えめで風情がある山野草です。
撮影者 北澤美代子 撮影日 2010.5.17
25 鮮やかな朱色のゴーヤー、ご存じですか?
所在地 横浜市港北区箕輪町3丁目 民家の玄関先
科・属など ウリ科ツルレイシ属
見どころ  

電力不足が叫ばれて以来、にわかに脚光を浴びる緑のカーテン、ニガウリ
2012.7.13 横浜市港北区日吉 民家の庭
 ゴーヤーは緑色だけかと思っていましたが、散歩の途中で鮮やかな朱色のゴーヤーを見てその家のご主人に聞きました。ご主人は「このゴーヤーは甘くて美味しいよ!」と。ゴーヤーは「ニガウリ」の仲間で野菜類。原産地はインドでウリ科のつる性植物です。ゴーヤーは現代人に不足しがちなビタミンCを豊富に含み、しかも加熱してもほとんど破壊されない健康野菜ということで今、注目の野菜です。このゴーヤーは長さ約20センチ、ずんぐりしていて、縦に割れ目が入っていました。中には赤い種が入っていて甘くて美味しいそうです。
撮影者 石川佐智子 撮影日 2010.8.29
18 花色と実の色が何度も変化する、ランタナの花と実
所在地 横浜市港北区綱島西5丁目 元石川線沿いの畑
科・属など クマツヅラ科ランタナ属
見どころ

2010..10.16 筑波実験植物園
石川佐智子撮影
 クマツヅラ科、常緑低木。小花が集まって開き、花笠のようになります。花は咲いてから時間が経つにつれ黄色からだいだい色から赤色へと変わるので「七変化」ともいわれます。 6月から晩秋まで咲き続ける。病害虫がつかず大変丈夫です。(北澤美代子)

 花は咲いてから時間が経つにつれて黄色から橙色、赤へと色が変わります。このためシチヘンゲ「七変化」とも呼ばれます。 実も、緑→青→黒、と変化しておもしろいです。この実は毒性があるそうですが、鳥は丸呑みするので害はなく、糞と共に散布してくれるのだそうです。(石川佐智子) 
 
撮影者 北澤美代子 撮影日
40 2011年第1号投稿! この赤い実はサクライバラ(桜茨)の実
所在地 つくば市天久保4-1-1 筑波実験植物園内 
科・属など バラ科バラ属 冬季落葉低木 半蔓性
見どころ  私のこの投稿が、2011年の最初だそうです。今年も樹木の営みを追って皆様に喜んでいただける情報を、とがんばります。バラ(薔薇)の種類はいろいろあり、実は区別がつきません。
撮影者 石川佐智子 撮影日 2011.1.9
01 鮮紅色の実を連ねた姿が可愛いらしい、ジュズサンゴ(数珠珊瑚)の実と花


上が実。下が花
所在地 横浜市港北区綱島西4丁目 民家の玄関先
科・属など ヤマゴボウ科ジュズサンゴ属 多年草
見どころ

ジュズサンゴの花と実が玄関先を
飾る

港北区綱島西5丁目の民家
 北アメリカ南部原産。中央アメリカや南アメリカにも分布しています。観賞用に栽培されていたものが帰化し、アフリカやアジアの熱帯地方でも野生化しているようです。日本渡来は、大正はじめです。葉は互生し、長卵形で長さ6〜8センチ、質は薄く、長い柄があります。茎の上部葉腋から長さ10センチ以上の花茎を横向きに出し、総状花序をつけます。白い小さな花です。ジュズサンゴは花も実もいっしょの姿を見ることができ、開花後、数珠状の実が緑〜ピンク〜赤色へと変化していく過程が見られます。冬の間だけ家の中に取り込めば、一年中花も実も美しい状態で見ることができます。
 
撮影者 北澤美代子 撮影日 2011.12.26
21 葉が細く花の形が漢字の「丁」に似ている、ハナチョウジ(花丁字)の花
所在地 東京都江東区夢の島 夢の島熱帯植物園
科・属など ゴマノハグサ科ハナチョウジ属
見どころ  メキシコ原産のゴマノハグサ科常緑低木です。花は茎の先端に総状花序に長さ20〜25ミリの細い筒状の紅色の花を咲かせます。茎の先端に多数花をつけるので茎は大きく枝垂れます。葉は茎の基部に線形の細い長い葉をつけます。茎丈は1〜2メートル位になります。「ハナチョウジ」の名前はこの花の形が漢字の「丁」字に似ていることからつけられたようです。
撮影者 石川佐智子 撮影日 2010.10.19
15 小笠原諸島の固有種と言れていました、チクリンカの花
所在地 東京都江東区夢の島 夢の島熱帯植物園
科・属など ショウガ科ハナミョウガ属
見どころ  チクリンカは、生育地がはっきりしなかったため、「幻の花」と言われ、戦後しばらく発見されませんでした。ショウガ科の多年草ですが、人為的に持ち込まれたと推定されました。
撮影者 石川佐智子 撮影日 2011.7.18
37 若い茎や葉はお浸しに、ナンテンハギ(南天萩)の花 
所在地 東京都文京区白山 3-7-1 小石川植物園
科・属など マメ科ソラマメ属 多年草
見どころ  別名はフタバハギ草丈は1メートルほどになります。葉は2小葉の複葉。花は6〜10月に葉の脇から長さ2〜4センチの総状花序を出し、紅紫色の蝶形の花を多数つけます。若い葉や茎はくせがなく、ゆでて和え物や、おひたし、煮物に。名前の由来は小葉がナンテンの葉に似ているため。
撮影者 石川佐智子 撮影日 2011.10.6
06 冬枯れの土手で緑がひと際目立つ、メドハギ(目途萩)
所在地 横浜市港北区日吉2丁目 団地の前の土手
科・属など マメ科ハギ属 多年草
見どころ  マメ科ハギ属のメドハギは全国の日当たりの良い山野や道端などに自生する多年草。秋の七草の萩ではありません。和名は「めどぎはぎ」の略で、占いの一種である筮竹(ぜいちく)を「めどぎ」といい、これの代用に利用したためという。茎は固く木質化し真っ直ぐに伸びるため高級簾(すだれ)や箸に使用されたようです。薬草にもなり、利尿剤、解熱剤に用いられるそうです。 草丈は60センチ〜1メートル。花は写真で見る限り、小さくせいぜい1センチです。 
撮影者 岩田忠利 撮影日 2012.1.1
27 葉の裏が緑白色、花は白っぽい淡紅色! ウラジロヨウラク(裏白瓔珞)
所在地 神奈川県箱根町仙石原 箱根湿生花園
科・属など ツツジ科ヨウラクツツジ属 落葉低木
見どころ  別名はツリガネツツジ。関東地方、中部地方、東北地方に分布し、湿った草原、湿地、林縁に自生する山野草です。花期は5-7月、花は白っぽい淡紅色で釣鐘状で下垂してつきます。先端が浅く5裂して、外側へ反っています。和名の由来は、花の様子が仏像が身につけている装身具(瓔珞・ようらく)に似ていること、葉の裏が白いことから付けられたそうです。
撮影者 北澤美代子 撮影日 2010.6.2
11 赤い実がお馴染みですが黄色い、キカラスウリ(黄烏瓜)の実と花


2011.9.4
港北区新吉田東5丁目の空き地

北澤美代子撮影
所在地 東京都小平市中島町 都立薬用植物園
科・属など ウリ科カラスウリ属 多年草
見どころ  つる性の多年草です。雌花の咲く雌株にのみ果実をつけるそうです。果実は直径5〜7センチの卵型形状で、形状は楕円形や丸いものなどあります。カラスが好んで食べることから命名されたと言われています。 
撮影者 石川佐智子 撮影日 2011.8.28

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2011.12.28〜2012.01.04 掲載40種

14 クスノキの幹に着生させた、セッコク(石斛)ラン科の花
所在地 つくば市天久保 筑波実験植物園
科・属など ラン科セッコク属 多年草
見どころ  岩の上や大木に着生する着生植物です。暖地の森林の岩の上や老木に着生する常緑多年草です。クスノキに養生させたのを初めて見ました。
撮影者 石川佐智子 撮影日 2011.6.5
36 花穂が、あたかもイタチの尻尾のよう! イタチハギ(鼬萩)の花と実


イタチハギの実
所在地 横浜市緑区寺山町 県立四季の森公園
科・属など マメ科イタチハギ属
見どころ  北米、メキシコ原産の落葉低木で別名クロバナエンジュ(黒花槐)と呼ばれます。5〜6月に暗紫色の穂状花序に蝶形の花をたくさんつけます。大正初期に渡来し、山林の砂防用や護岸用、緑化に多く植えられましたが、今では、各地で野生化しています。現在は、「要注意外来生物指定」になっていて、網走や信州の霧が峰高原などでは、駆除活動なども始められているそうです。
撮影者 北澤美代子 撮影日 2010.5.28
02 白い穂と葉の紅葉は風情があります。「茅」この一字で、チガヤ(茅)


上は細く、しなやかな白い穂。下は茶褐色に色づいた葉と茎
所在地 東京都大田区田園調布1丁目 多摩川台公園
科・属など イネ科チガヤ属 多年草
見どころ  イネ科。ここ数日、寒波の到来で、野草たちはみな萎れて、見る影もありません。そんななか、西日に照らされ、白い穂を風にたなびかせ、その根元を茶褐色に染めたたチガヤが公園の片隅でひときわ目立っていました。この白い穂は花ではなく種につく綿毛です。チガヤの隣にススキも同じような穂を出していますが、チガヤの穂は一見して違います。細く、しなやかなデス。また、ススキには葉の中心を通る一本のはっきりした葉脈があります。チガヤにはそれがありません。なお、漢方ではチガヤの根と茎は「茅根(ぼうこん)」と言って、利尿・消炎・血止めの薬に使うそうです。

 群馬県前橋地方では毎年お盆には半畳ほどの盆棚を組み立てます。干したチガヤで縄をない、その縄を盆棚の四方に巻き、その縄に造花のハスの花などを刺して飾ります。チガヤと盆棚がどんな謂れがあるのか、私は未だに分かりませんが、この風習、他の地方でもあるのか、知りたいものです。 
撮影者 岩田忠利 撮影日 2011.12..28
22 山の半日陰の斜面で白い花を咲かせる、ヤマブキショウマ(山吹升麻)
所在地 東京都調布市深大寺元町 都立神代植物園
科・属など バラ科ヤマブキショウマ属
見どころ  バラ科ヤマブキショウマ属。葉がヤマブキの葉に似ていることからこの名があります。夏山で出合う白い房状の花は派手さは無いが、純白、清楚で、可愛い花です。写真の花は細い房状の白い花がすでに散り、萼と葯だけが残っています。
撮影者 岩田忠利 撮影日 2010.10.13
23 黄白色の小花が咲く、アオツヅラフジ(青葛藤)花と実


アオツヅラフジの実
所在地 横浜市都筑区中川中央1丁目31-1 モザイクモール港北付近
科・属など ツヅラフジ科アオツヅラフジ属
見どころ  

2011.12.5 八城幸子撮影
茅ヶ崎市東海岸南 なぎさ散歩道

 落葉つる性植物で、雄雌異株です。花期は7〜8月だそうですが、ちらほらと、まだ咲いていました。雄花のようです。残念ですが雌花は見つかりませんでした。   (北澤美代子)

 北海道から南西諸島、朝鮮・中国・フィリピンなどに分布します。木本性のツル植物とはいえ、低木にからむ程度のツル植物です。茎や根は木防己(モクボウイ)と呼ばれる漢方の薬に使われ、利尿、鎮痛、解熱に薬効がある有名な薬草です。カミエビとの異名もあり、アオツヅラフジの果実とエビヅルの果実が似ており、薬効あらたかなので「神のエビヅル」からカミエビと呼ばれた説と、白い粉を被った藍黒色の実が、カビの付着したブドウと言う説があるようです。(八城幸子) 
撮影者 北澤美代子 撮影日 2010.1101
16 ロブスターのハサミのような形の苞、ヘリコニア・ロストラータの花
所在地 東京都江東区夢の島 夢の島熱帯植物園
科・属など バショウ科ヘリコニア属
見どころ  ロブスターのハサミのような形をした苞(ほう)が魅力的な常緑多年性の熱帯植物です。苞は鮮やかな朱色で先が黄色をしています。花径5〜6センチの黄色い花が咲きます。 花穂は垂れ下がり変わった形の花です。
撮影者 石川佐智子 撮影日 2011.7.18
38 ヤツデの花に似ています! キヅタ(木蔦)の花と実
所在地 横浜市港北区綱島東1丁目 民家の庭木に巻きついています。
科・属など ウコギ科キヅタ属
見どころ

2010.5.28撮影
 横浜労災病院敷地内
 本州・四国・九州に林や崖に自生し、樹木等に気根で茎を固定しながら攀じ登るつる性の常緑低木です。 常緑つる性で、別名冬ヅタとも言われます。アイビー(西洋キヅタ)の仲間です。10〜12月ころ、枝先にヤツデ(八手)に似たような花を咲かせます。花弁、雄しべは5個ずつです。花にはスズメバチやミツバチなどが蜜をなめにやってきます。実は翌年の春に黒くなります。
 10月〜12月頃、花が咲き、実は翌年の春に黒く熟すとありますが、たまたま、今頃(2010.5.28)になっても残っている実を見つけました。
 
撮影者 北澤美代子 撮影日
07 花の色が変化する、ゲンペイコギク(源平小菊)エリゲロンの花
所在地 横浜市港北区日吉2丁目 小公園「日吉2丁目公園」
科・属など キク科エリゲロン属 多年草
見どころ  キク科エリゲロン属で高さ10〜30センチの耐寒性多年草です。エリゲロンの仲間の中で最も強健で暑さ・寒さにも強いものです。そのうえ、小さくかわいらしい花は、咲き始めは白で、次第にピンクに変化 し、最盛期には2色咲きのように見える様から、「ゲンペイコ ギク(源平小菊)」と呼ばれます。 花壇の植え込みやグラウンドカバー、ハンギングバスケットなどと、幅広く使われています。
撮影者 岩田忠利 撮影日 2012.1.1
28 実を小坊主に形容し、コボウズオトギリソウ(小坊主弟切草)の花と実
所在地 横浜市緑区寺山町 県立四季の森公園
科・属など オトギリソウ科オトギリイソウ属
見どころ  オトギリソウ科の野草です。葉は楕円形で柄はなく対生しています。6〜8月 頃に黄色い花が咲いたと同時に果実をつけその実の色が赤から黒色と変わっていきます。
 
撮影者 石川佐智子 撮影日 2010.6.19
12 地中でクワイ状の球茎ができる、オモダカ(面高)の花
所在地 神奈川県鎌倉市長谷3-9-7 光則寺境内
科・属など オモダカ科オモダカ属 多年草
見どころ

オモダカの花拡大 2012.8.15
青葉区寺家町「寺家ふるさと村」の田んぼで
 別名はハナグワイ。葉は、根もと近くにつき、若い株は線形で水中にあるが、成長すると長い柄が直立し水上に出ます。人の顔に似た葉を高く伸ばしている様子を指して「面高」とされたともいわれていますが、はっきりしないようです。葉は、基部が二つに分れた矢じり形で、先端はするどく尖っています。8〜10月ころ、地中の葉の間から直立した茎の上部の節ごとに白い花を輪生します。球根を改良したものが「クワイ」です。
 
撮影者 北澤美代子 撮影日 2010.5.17
33 開花すると花弁や雄しべは落ちる、ノブドウ(野葡萄)の花と実と紅葉

ノブドウの花

多彩な色のノブドウの実
2012.8.20 四季の森公園
八城幸子撮影
所在地 横浜市港北区綱島西6丁目 道路際
科・属など ブドウ科ノブドウ属 落葉低木
見どころ  
 6月頃集散花序を出し上向きで薄黄緑色の5弁の花、雄しべも5本の花を咲かせます。ハチや昆虫が集まります。花序が下向きにぶら下がるブドウとは異なり、上に伸びて、平らに枝を広げます。
 果実は、熟すと青や紫などに色付き、光沢もあってとても美しいのですが、食べられません。園芸用に栽培されることが多いようです。

色づいた実は宝石のよう美しい
 

青く美しい実が一つ残り、葉は控えめに紅葉しています。絵になりそうな風情……。
2010.11.30 新吉田町 早淵川の中里橋付近
 
撮影者 北澤美代子 撮影日 2010.6.20
03 テッセンは蔓が細く硬いことから“鉄線” 別名:クレマチス


八重テッセン 
三島市クレマチスの丘で

2009.5.16 大田孝子撮影
所在地 島根県隠岐郡隠岐の島町仲村
科・属名など キンボウゲ科クレマチス属
見どころ  ふるさと「隠岐の島」へ4年ぶりに帰った時、親戚の家の玄関先に立派なテッセンが咲いていました。 テッセンは中国原産で古くから日本に伝来。花店ではクレマチスとして売られ、白また紫の八重咲きもあります。花期は5月。
撮影者 池田はるみ 撮影日 2008.5..28
24 世界最大の花、ショクダイオオコンニャク(燭台大蒟蒻)
所在地 東京都文京区白山 小石川植物園
科・属など サトイモ科コンニャク属の新種
見どころ 「小石川植物園で16年ぶりに咲いた」と新聞、テレビで連日報道していました。私もさっそく見物に。200メートルもの長蛇の列・・・。2時間以上も待ち、やっとご対面。一般公開のため温室から屋外陳列です。「2日間しか咲かない花」というので、皆さん、一目見ようと必死です。
 ショクダイオオコンニャク」はインドネシア・スマトラ島だけに産する種類だそうです。花といわれるものは、太い軸のまわりに小さな雄花と雌花が集まっています。その花を囲むようにして、上向きに開いた大きな肉質の仏炎苞(葉が変形したもの)がとり囲んでいます。その花序は、開いた仏炎苞の直径が1.3メートル、全体の高さが3.3メートルにもなり、その組み合わせがローソクを立てた燭台のように見えるので「ショクダイオオコンニャク」と名付けられています。
撮影者 石川佐智子 撮影日 2010.7.23
17 リラクゼーションに使用されるポピュラーなハーブ、ラベンダーの花
所在地 横浜市港北区日吉本町5丁目 民家の入口
科・属など シソ科ラバンジュラ属
見どころ  ラベンダーは地中海沿岸地方原産のシソ科の高さ約60センチになる野草です。 リラクゼーションに使用されるポピュラーなハーブで、ローマ時代、入浴のときの香水として用いられたため、ラテン語のLAVO「洗う」という意味の学名がつきました。ラベンダーの香りには、精神を和らげる効果があります。
撮影者 岩田忠利 撮影日 2010.10.18
39 ガクアジサイやヤブデマリに似ている! カンボク(肝木)の花
所在地 神奈川県箱根町仙石原 箱根湿生花園
科・属など スイカズラ科ガマズミ属の落葉低木
見どころ  北日本の山地によく見られます。葉が深く3つに裂けていること、3本の葉脈がはっきりしていることで見分けることができます。5〜7月に花が咲き、秋には実が赤く熟します。
撮影者 北澤美代子 撮影日 2010.6.2
09 茎頂の葉腋に美しいルリ色の花をつける、ホタルカズラ(蛍蔓)の花 
所在地 神奈川県鎌倉市長谷3-9-7 光則寺境内
科・属など ムラサキ科ムラサキ属 常緑多年草
見どころ  

花の中の白い星形をホタルの光にたとえ
ホタルカズラ(蛍蔓)
板橋区立赤塚植物園  2012.4.29
 別名はホタルソウ。名前は、中央の白い星形から蛍の光にたとえ、カズラはつる植物のことです。 日当たりのよい山野の斜面に生え、草丈は15〜20センチ位になり全体に粗い毛があります。葉は互生で倒披針形、長さ3〜6センチです。花後、茎は針金のようになって長く地面をはい、新しい株を作ります。花期は4〜5月です。
撮影者 北澤美代子 撮影日 2010.5.17
30 大輪の美しい濃赤色の花姿が魅力的な、ユリ(百合)の花「マンボ」
所在地 北海道帯広市幕別町 十勝ヒルズ
科・属など ユリ科.ユリ属、 耐寒性
見どころ

同じ場所で咲くユリ「エロディ」
 優雅に咲く大輪の花. 真っ赤で大きい花がたくさん咲く品種でゆりの中で一番人気のある品種です。ビロードのような濃赤色が上品な印象の巨大輪のオリエンタルユリです。 比較的多花性品種でもあります。
 
撮影者 大田孝子 撮影日 2011.8.28
13 紫色をしたインゲンマメに似ています、フジマメ(藤豆)の実と花

フジマメ赤花

赤花の実
所在地 東京都小平市中島町 都立薬用植物園
科・属など マメ科フジマメ属
見どころ
 つる性の多年草でアフリカ、アジアを原産地とします。熱帯、亜熱帯の地域で、江戸時代には各地で食用や家畜の餌として栽培されています。種子は熟したもの、若いもの、双方食べられます。食欲不振、下痢、胃腸炎や利尿作用、疲労回復に効用があります。名前の由来は藤の花に似ていることから。

フジマメ白い花

フジマメ白花の実
        東京都薬用植物園 2012.8.23 八城幸子撮影
 
撮影者 石川佐智子 撮影日 2011.8.28
34 柳のような葉、涼しげな薄紫色! ルリヤナギ(瑠璃柳)の花 別名琉球柳
所在地 横浜市港北区新吉田東3丁目 民家の庭
科・属など ナス科ナス属(ソラヌム属)
見どころ  花を良く見たら納得しましたが、ナス科の南米原産。常緑低木の里山の野草です。房状に下向きに咲き、蕾もかわいらしく庭植えや鉢植えにされます。7〜9月頃まで長い期間楽しめます。
撮影者 北澤美代子 撮影日 2010.6.20
35 登山道沿いなどでよく見られる、ゴゼンタチバナ(御前橘)の花
所在地 山形県鶴岡市 月山八合目 弥陀ヶ原湿原 
科・属など ミズキ科ゴゼンタチバナ属 常緑多年草
見どころ  茎の高さは通常は5センチを少し越える程度です。花の咲かない茎は4枚の葉が輪生しているようにみえ、花を咲かせる茎は6枚の葉があるように見えます。花期は6〜7月で花弁のような総苞片は白色、花は緑白色で小さく中央に多数つきます。秋には、赤い実が生ります。
撮影者 北澤美代子 撮影日 2010.8.2