編集:岩田忠利 / 編集支援:阿部匡宏
NO.914 2016.07.21 掲載 
人物

今年も燃えるぞ!
その

 文:岩田忠利
 東海地方まで梅雨が明け、もうすぐ関東地方も真夏の青空が広がります。
 いよいよ夏の甲子園の地方予選が日ごとに進み、すでに沖縄と北北海道・青森・山形などの出場校が決まったと目の前のテレビが報じています。

 昨年夏の甲子園は燃えましたね。日頃高校野球には興味がないという私の知人の主婦の方が「今年は面白いですねぇ、毎日テレビにかじりついて観戦していますよ」と言うほどでした。
 早稲田実業の清宮幸太郎、関東一高のオコエ瑠偉(るい)らスター選手がいたことや東海大相模高と仙台育英高との決勝戦など手に汗を握る熱戦が繰り広げられたことが茶の間の人気を集めたのでしょう。

 灼熱の光線が注ぐグラウンド上は40度を超す暑さ。その中を若さはち切れんばかりに高校生が全力で投げる、打つ、走る……。



 そこはまさにワクワク、ドキドキさせる“熱闘甲子園”……。今年は果たしてどんなシーンやドラマが展開されるのだろうか。

 そこで今回は、熱闘甲子園をさらに楽しく、より興味深くする“見どころ”をチェックしてみましょう。



 
第1回大会の大正4年以来、戦時下の空白期間を挟み、昨年第97回大会が100周年
   第1回出場校は10校

 記念すべき第1回出場校は、秋田・早稲田実業・宇治山田・鳥羽・兵庫・桐蔭・鳥取西・広島国泰寺・高松・久留米商業でした。このときの優勝校は、京都二中(現在の鳥羽高校)でした。
 この10校は、いずれも現存しており、野球部も高校野球創世記から現在まで脈々と受け継がれています。

 100周年にあたる昨年の第97回大会の開会式では上記10校の野球部員1名が100年前の復刻ユニフォームを着用して入場行進しました。




昨年の第97回大会開会式


    今年の参加校は4,112校


   最多:神奈川県189校 最小:鳥取県25校

 
 多い順から    少ない順から

1.神奈川…189    鳥取…25
2.愛知……186    福井…31
3.大阪……180    高知…31
4.千葉……170    徳島…31
5.兵庫……162    山梨…37
6.埼玉……157    和歌山39 
7.東東京…137    島根…39
8.福岡……136    香川…40 
9.西東京…130    佐賀…41 
10.南北海道119    奈良…42

 甲子園出場校は、都道府県の予選決勝戦を勝ち抜いた47校にプラス2校、計49校。
この2校は東東京と西東京、と北海道の北北海道と南北海道の2ワクです。

 神奈川県大会は7戦勝ち抜かなければ甲子園へ行けません。横浜高・東海大相模・法政二高・慶応高・桐蔭学園などの強豪校ひしめく全国最難関です。


 人口40万以上の全国市町村45都市で甲子園未出場
は、横須賀市と八王子市だけだったが…


 7月28日西東京都大会決勝戦が神宮球場で行われ、あの注目の清宮幸太郎がいる早稲田実業を準々決勝で破った八王子学園が優勝、初の甲子園出場を決めました。これで残るは、神奈川県の横須賀市だけになりました。
   

   あなたのふるさと、優勝何回? 関東で優勝0回は埼玉県だけ!


    優勝回数ランキング

             出場数   優勝回数

1位   大阪      97回     12回
2位   愛知      94回     8回
3位   和歌山     82回     7回
3位   広島      80回      7回
3位   兵庫      98回     7回
3位   東京     138回      7回
3位   神奈川     76回     7回
8位   愛媛      71回     6回
9位   京都      92回     4回
9位   福岡      85回     4回

11位   千葉      74回    3回
12位   高知      59回    2回
12位   香川      66回    2回
12位   北海道    148回    2回
12位   群馬      68回    2回
12位   茨城      63回    2回
12位   佐賀      57回    2回
12位   奈良      56回    2回
13位  優勝1回:静岡・山口・岐阜・長野・沖縄・徳島・栃木・三重・大分

優勝0回は、熊本・宮城・青森・埼玉、岡山、鹿児島、秋田、★満州、宮崎、石川、滋賀、新潟、★台湾、福島、鳥取、福井、岩手、島根、長崎、山梨、山形、富山、★朝鮮

★は戦前の日本統治下時代
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