前号でインターネットを始めるためのパソコンの準備について説明しました。
今回は、まずインターネットの窓口となる接続業者(プロバイダー)について説明しましょう。
インターネットに接続するためにはプロバイダーを決めて契約します。これはゴルフの会員権を買うことと似ています。
今や山のようにプロバイダーが増えているので選択が難しくなりました。絶対というものはありませんが、選択基準として次のようなことを念頭においてはいかがでしょうか?
★信頼できる業者を探す
個人情報を扱いますので安いというだけで選ぶことは危険です。組織力や評判も考慮しましょう。
★料金で選ぶ
毎日インターネットに接続すると気になるのが料金です。プロバイダーとの契約にはいろいろな契約形態があります。使った時間だけの従量制や、毎月固定、年間契約、専用線契約などその内容によって料金が変わってきます。
私の場合は会社では専用線、個人では年間契約にしています。
また、インターネットに電話を使う場合は当然電話料金がかかります。電話料金に関してはテレホーダイなどNTTの割引サービスをうまく利用することもできます。
★アクセスポイントで選ぶ
インターネットヘの入り口となるのがアクセスポイントです。これは電話の市内料金でかけられる所を選べば電話代が助かりますね。
幸い東横沿線では都内および川崎、横浜にたくさんのアクセスポイントがありますので、まず問題はありませんね。出張が多い方や海外旅行のとき近くにアクセスポイントがあると助かります。
★アクセス速度を選ぶ
インターネットは電話回線を通して情報という電気の信号を流しますから一度にたくさん情報を流せる方がいいですね。
★サービスで選ぶ
インターネットのサービスの内容がプロバイダーによって若干違います。
例えば電子メールの保存できる量や、ホームページのサービス内容、ネットニュースなど。また、わからないことに答えてくれるサポート体制も重要ですね。
★名前で選ぶ
些細なことですが、毎日使うメールやホームページの名前は重要です。一般的にはプロバイダーが決めた名前をずっと使うことになりますから、これも選択基準に入れておいた方がいいですね。
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「インターネットつて怖いよ」という話を聞きます。これも事実です。うまい話ばかりはありません。では、どんなところが怖いのでしょうか?
なんでも危険を知れば安心できることもあります。
●クレジットなどの盗用
一番怖いのは金銭的なトラブルでしょう。例としてクレジットカードのナンバーが盗用されてしまうことや他人になりすまして犯罪を犯すことです。
これは簡単にできることではありませんが、万が一といっても何千万人も利用している世界では可能性を否定できません。
●コンピューターヘ侵入
電話線でつながっている間は相手が自分のコンピューターへ入り込む可能性も否定できません。ただ入るだけなら心配ありませんが、悪意を持てば犯罪が起こります。
ただし、これは相当知識と技術がないとできないと思います。
●詐欺
前の二つは簡単なことではありませんが、一般の方が一番狙われやすいのが詐欺です。相手が見えないだけに事件が解決しないことが多いようです。
海外との取引きでは特に追跡できませんね。「おや?」と思ったら注意しましょう。
などなど怖い話をしましたが、交通事故が怖かったら道路を歩けないのと同じように、恐れていては何も始まりませんね。
パソコンが揃って、プロバイダーと契約したらいよいよインターネットの海に乗り出しましょう。
実際の接続方法に関してはプロバイダーによって異なりますのでプロバイダーからの案内を参照してください。
インターネットに接続してもそれだけでは何も始まりません。接続できたらインターネットのサービスを利用するソフトウェアが必要です。
○ブラウザ
インターネットの世界を楽しむソフトウェアがブラウザです。日本語では「閲覧ソフト」と呼んでいますが、インターネットの世界を覗くメガネの役割を果たします。信号で流れてきた情報を文字や絵、音に変換してくれるソフトです。
○メーラー
電子メールを読むソフトがメーラーです。毎日使うソフトなので使いやすいものを選ぶことも大切です。
(イラストH・長谷川)
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