絶滅寸前、シダの保存に25年
――勝田町一最乗寺住職夫人・日野智恵子さん(70歳)
山菜のワラビやゼンマイが羊歯(しだ)植物であること、ご存知かな。知る人ぞ知る、シダの研究家・日野智恵子さんも、25年前、イヌシダくらいしか知らなかった。
シダは華麗な花を咲かせるでもなし、連行く人も気づかぬほどの地味な植物。それだけにいとおしさを覚えたのか、日野さんは図鑑片手に連日港北区内の野山を歩いた。そして45種類のシダを発見!
乱開発で絶滅寸前のシダたち、これを保存し残しておこう、と決意。
以来自宅の境内に移植し、わが子のように育てた。
それが今では、日本のシダ800種のうち、なんと300種が境内ですくすくと。「お寺さんへ行けばわかる」と、草花愛好家たちが訪れる。
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シダの苗床の前で日野智恵子さん
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砥部焼(とべやき)に魅せられて
――勝田町・クラフト登花の遠藤勝美さん
勝田団地バス停前の「クラフト登花」、店内には清楚な砥部焼の器がいっぱい。
白地に深みのある藍色、のびやかな筆づかいがとても素敵。
その砥部焼に魅せられ、商売はズブの素人の主婦、遠藤勝美さんが、「この素晴しさを地域の皆さんに……」と昭和59年の夏、始めたもの。
「とくに自分で気に入った器だけを並べているので、心からおすすめできます」と遠藤さん。
ご進物に買ってゆくお客様も多いとか。
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大好きな器たちに囲まれた遠藤さん |
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