新吉田町に樹海を見た!
新田地区センターから勝田方面に向かい、ガソリンスタンド脇の信号を右へまがり急坂をのぼると、丘の上に綱島地区では随一の高級住宅地が広がる。
遠望もきく整然とした町並の隣、車がやっと通れるような道を下りていくと、東横沿線とは思えないような深い森の中へ入る。
この辺りに明治の頃まで、天然氷をつくる氷場があったというのもうなづける。ぜひとも残してほしい貴重な緑である。
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緑濃い山の中に昔ながらの農家が点在。ぶらり歩きもまた楽しい
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開山千百余年の名刹
天台宗興禅寺は、平安時代開山という近辺きっての名刹。
横浜七福神のひとつ・福禄寿が奉られていることから、訪れる人も多い。ご利益は「人望が得られる!」ということなので一度足を運んではいかが?
他にもご住職手彫りの観音像・不動明王像(お見事!)、昭和14年の毎日新聞に「猟奇の天狗の茶釜」として記事にもなったところの伝説の茶釜(昔、客人に茶を入れようと茶釜のフタをあけると、中に砂利がたくさん入っていて閉口したという、何ともトボケタお話)など見る物に事欠かない。
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季節の花咲く静かなお寺、興禅寺
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こんな所に! キウイ農園
綱島近辺にはキウイ栽培の農園が点在している。何故こんなところに、と思われるのだが、これは新吉田町の加藤清明さんが8年前に栽培を始めたのがきっかけとか。
気軽に栽培を思いたった加藤さんも、初めは栽培法が分からず、伊豆の農園へ出かけるなど苦労したそう。
しかし現在では、町の八百屋さんにはわかりにくい「食べ頃」などもバッチリわかるほどに…。販売は11月〜4月頃で、直売の他、地方発送もしてくれる。
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キロあたり(9〜10個)400円は、とても甘い。п@045(592)4114 加藤農園 |
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不動滝の水口を守って
――高田西・荏原 渡さん(68歳) ――
「自分が子供の頃の高田町を描いてみたい」と語る荏原さん。水墨画を習い、昔話集めに余念がない。
庭には不動滝の水口があり、大切に保存している。昔は高さ3間もあり、どんな干ばつにも枯れず、延命水として多くの人に崇められた。池には不動様が奉られていて、洗い場ではダイコン・カブ・ニンジンなどを洗い、東京へ出荷したそうだ。今では、遠いその姿を偲ぶだけ……。
「地域文化は地元の人が語り継がなければ」と荏原さん。高田町の歴史が絵でわかるなんて素敵です。
半円形住居のナゾ?
どこから見ても不思議なカタチ。前から見るとまん丸で、裏に回るとベタンコ、上から見れば半月型。つまり半円形の家(敷地面積53平米)。
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ご主人は鈴木明夫さん(55)。10年前改築の際、思いきってこんな形に。建築デザインは、京都の“顔の家≠竕ォ縄海洋博でおなじみの山下和正さんによる。総ブロック造りの2階建て、約1年かかつて完成。
「畳も丸型? 部屋も丸?」好奇心で中を拝見すれば、隅を棚などで仕切ってあり、畳も四角。
「主婦にとって住みやすい家」とは奥様のご感想。夏は涼しく何よりも丈夫だとか。
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「美容院ですか?」と尋ねる人も。木造住宅の中、ひときわ目立ちます
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若いパワーで活躍してます!
――横浜北農協新田支所青壮年部――
新羽・新吉田・高田町に、なんと合わせて500軒の農家があるとは、オドロキ。
その中心的存在・農協の活動も多彩。13の生産部、婦人、青壮年、野菜、植木、果樹、花卉部があり、中でも青壮年部は大活躍。平均年齢30歳、25人の青年(?)は、「地球の人との農業のふれあい」をめざし、年1回“イモ掘り交流会≠行い、コミュニケーションに努める。
毎年恒例の支所祭りも大盛況。新鮮な野菜、植木、花の即売は初夏の風物詩。今年も5月13・14日開催。
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支所祭り。「サルビア・ペチュニア・マリーゴールド、みんなキレイで、迷っちゃうわ!」
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この辺りの名産は、キウイと浜梨。春一面の白い花は、秋豊かな“ハマ梨”の実を結ぶ。完熟の状態で収穫のため、鮮度と甘さはピカイチ。傷みやすいので宅配便と直売のみ、まさに地元ならでは味わえぬ旬の味覚と評判が良い。
新吉田町に影の軍団?
影の軍団ならぬ「影絵劇団かかし座」の本部がある。創立36周年、日本初の影絵専門劇団の名は、NHK番組でご存じの方も。
現在22人の団員は、平均年齢27歳、体力勝負の生舞台は、バイタリティそのもの。シルエットの醸し出す夢の魔法にあなたも一度ふれてみては?
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「山んべ山っ子」のシーン |
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