編集:岩田忠利 / 編集支援:タイトルロゴ:阿部匡宏
NO.799 2015.12.05 掲載 
故郷
NO.2
 お客様とのふれあい
 日頃見慣れた仕事をされている人たちに仕事の内幕を語ってもらうページです
 ★昭和59年12月1日発行『とうよこ沿線』第25号から転載

文:大川 実子(会社員 日吉在住
  
松見電話局第1営業課勤務
 大川実子さん

 お客様との会話を楽しみに

 「電話局の営業って、どんな仕事しているの?」‥‥‥私は以前よく友だちにそう聞かれていました。「電話局の窓口」、皆様もあまりご縁ないのでは‥‥‥。

 電話の新規申し込み、移転、新しい商品のご紹介、それに名義変更などの手続き。最近では、電話展示会、アフタ−サービス、訪問販売などと多種多様です。私もそういった業務携わって4年になります。

 毎日忙しく一日がすぐに終わってしまいますが、仕事で一番楽しいのは、訪問先でのお客様との会話です。
 今や電話というのは生活必需品。その必需品をどのように使うかは、お客様と営業マンのアイデア次第だと思うのです。そうなると当然、家族がいる方でしたら、誰が長電話して困るとか、息子が今度結婚するから親子電話が必要かしら……という話になってきます。学生さんは親に料金を払ってもらっているから、プッシュホンは使えない。独り暮らしのご老人では、「最近、耳が遠くなってねえ……」と。こんな感じでさまざまな生活が見えてくるのです。

 「ああ、みんなそれぞれの生活を送っているのだな」なんて考えたりもして、結構楽しみながら社会勉強にもなります。

 人とのふれあいが“いい感じ”

 嬉しいことに、ときには私が以前窓口で応対したことを覚えていてくださって、毎月の電話料金のお支払いの際、必ず声をかけていただいたり、挨拶くださるお客様もいらっしゃるのです。そんなとき、私の未熟な応対でお勧めした電話機を上手に使っていただいているのだなと安心し、喜んでおります。

 このような仕事をしていると、毎日いろいろな人との出逢いがあります。ときにはイヤな思いをすることもありますが、それも勉強。ほんのひとときの時間の中でふれあいがあります。それが何とも言えず今の私にとって、とても“いい感じ”なのです。

 皆様もぜひ一度、お近くの電話局をのぞいてみてください。いろいろな電話機をご覧になるだけでも‥…。そして2度目には、窓口の係員にお気軽に声をかけていただきたいと思っております。


  大川実子(おおかわみつこ)さん

茨城県竜ケ崎市出身。現在日吉に在住。昭和53年横浜市外電話局に交換手として入社、同55年松見電話局第1営業課へ移る。「お客様の身になったサービスを!」が彼女のモットー。独身、只今お婿さん募集中。25

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