編集:岩田忠利 / 編集支援:阿部匡宏
NO.786 2015.12.01 掲載 
戦争   昨日、今日、明日
     店を開いて3年目
 
NO.5
文:神山 真由美(川崎市中原区井田中ノ町 主婦
  
        ★平成11年10月25日発行『とうよこ沿線』第73号から転載

  わたしの家に
    遊びに来ない?


  幼稚園のバザーをきっかけに友人3人と始めた、手作り生活雑貨のハウスショップ「マチュア(M ature)」も3年目を迎えた。

そもそもインテリアをあれこれ考えたり、「ここにこんなものがあったらいいな」とばかりパッチワークをしたり、映画に触発されて壁にステンシルをしたりするのが大好き。
 だからショップといっても、自分用に一つ作るついでに店にも一つ、という感じの手作り小物や「私はこんなものが大好きだけど、あなたはどう?」というインテリア小物を揃えているので、自宅の一部屋のようなもの。
 
来てくれたお客さんが、商品を手にとって「私もこういう感じが好き」と気に入ってくれた時は、「でしょう! 良かった」と嬉しくて「部屋も見る?」と誘いたくなる。


  なんとかなるもんだ

 店を一緒に始めた友人は、下の息子の幼稚園友達だったので営業日には、店番と子供の世話を交代で受け持った。

週に1日とはいえ、営業日に店に立つ時間と、友人の子供も一緒に過ごす時間は、友人にとっても、上の息子が高校受験を控えていた私にとっても大切な切り替えの時間でもあり、店でお客さんと接する緊張感は、心地よい刺激だった。




元住吉の住宅地にある「マチュア」の店先で筆者(左)

 
その友人も引っ越したり、赤ちゃんが出来たりで、今は二人で切り盛りしているが、開店当初、慣れないことばかりで忙しい時期の楽しい思い出になっている。

  類は類を呼ぶ(?)


  あれからアメリカの雑貨会社とユーザー交渉したり(現在カントリー雑貨のテンダーハート社より直輸入)、カントリードールや、ドライフラワーアレンジメント、トールペイント、パッチワークのスタッフと出会い、教室も開いたりしている。

私も彼女らの作品のフアンで「どんなものを作ろうか?」「こんなもの作ったよ」などとワイワイ話しているのはすごく楽しい。きっと一人ではなかなか膨らまないイメージも、こんな刺激があると嬉しい広がりを見せる。店をやっていて良かつたと思う瞬間である。

利益とは縁遠い店ではあるが、続けていけば、何か見えてくるものもあるかと、マイペースを探しながらの日々である。


       神山 真由美

 1956年(昭和31年)横浜生まれ。家族は夫と高校3年、小学2年の男の子の中の紅一点、私の4人。以前からインテリアや手芸などに興味津々のほうだったが、3年前の自宅新築を機にハウスショップをオープン。
 営業は木曜
10時半〜午後5時のみ。
           
044-752-6390



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