編集:岩田忠利 / 編集支援:阿部匡宏
NO.779 2015.11.29 掲載 
戦争

 
   制服と私服
  
3回
 
           文:高橋園子(都立富士高校2年 東京・野方
  
        ★昭和62年11月10日発行『とうよこ沿線』第40号から転載

  天高く馬肥ゆる秋。食べ物のおいしい季節ですね。秋はまた、おしゃれをしたくなる季節でもあります。食べ過ぎて太んないようにね。

さて、今回は、おしゃれの季節でもあるし、私服と制服について書いてみます。女子校の制服が近ごろ注目されてるし……。

 


 

  制服――中学校時代

 小学生の私にとって、セーラー服はすなわち中学校そのものでした。もし、私が入学する前に廃止になったらどうしようと、本気で心配したりしました。結局、(当然)私はセーラー服が着られたわけですが…。まず、下の表をご覧ください。



制服・私服、ここが違う

しばらくして思ったのは、制服はすごく不潔だということ。一週間以上同じものですからね。あと衣替えの期間がぴったり決まっていて、気候にあった服装ができないこと。
 私など、修学旅行が5月下旬の冬服期間だったため、気温26度の京都を長袖・ウールのセーラー服で歩いたんですよ!



  今、私服派です

 それでも、高校へ入る前は制服派でした。毎日何を着ていくかで悩んだり気をつかったりするのはイヤだったんです。でも、誰が何を着ているのか、なんてことを気にしていたのは初めのうちだけで、慣れてくれば私服が最高ですよ。

 第一に、10月になっても半袖が着られます。私の高校入学後1年半にわたる研究(?)の結果、気温23度で長袖と半袖が分かれることがわかりました。5月や10月も、私服なら快適です。
  第二に、一人ひとり色とりどりの違う服装をしている、というのはなんとなく安心できます。
 先日クラスでお葬式に行った時、もちろん全員が標準服だったんですが、もう本当に真っ黒で、なんかうすら寒い気がしました。中学時代はよくこんな光景に耐えていたなぁと思いました。

 逆に制服の方がポイントが高いのは、表のとおり便利さ。というのは一目で学生だということがわかるし、式服のかわりになったりするから。

まぁ、こんな利点もあることはありますが、私自身は自分に似合う色が選べて温度調節のうまくいく私服に軍配をあげたいと思います。もっとも、※印は、自分の落ちた学校の制服をきた子が駅などをさっそうと歩いてるのを見ると……、ということなんですが。
 あなたはどちらに軍配をあげますか?

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