編集:岩田忠利 / 編集支援:阿部匡宏
NO.777 2015.11.28 掲載 
戦争

 
きんたろう、現る!
  
1回
 
           文:高橋園子(都立富士高校2年 東京・野方
  
        ★昭和62年6月1日発行『とうよこ沿線』第38号から転載

  はじめまして。今、都立高校の2年生で、2年目にしてやっと学校のペ−スに慣れて、というトロい子が書くこのコラム、どうぞ最後まで付きあってぇ。


 

 最近気づいたこと

 いままで17年間の人生のうち約6割の10年間、私は中野区内の公立学校に通ってきました。学校が楽しくて仕方がなかったのは小学校の4年生くらいまでで、それからはどの学校にいるときも、「早く卒業したいよぉ」と思っていました。よくよく学校にツイていないと思っていたのですが、最近学校が悪いんじゃなくて、私の方が悪いんじゃないかということに気がつき、自分を磨き、明るい子になるよう努力しているところです。

 なんかすっごくクラい子だなぁと思われたでしょうが、そーんなことはないですよっ。(でもやっぱり根はクラいかな?)
 学校の教科では、家庭科が嫌いで、英語と現代文が好きです。そのせいもあってか、「日本語」に興味があって、将来はこれをもっと勉強したいと思っています。
 そこで今度こそは自分の希望する大学へ進学して思う存分勉強してみたいのです。
  そんな私にとって今一番関心があるのは、やはり昨今の大学入試改革、今のところ第一志望は国立なので‥…。





 国立が2校受験できる!?

 昨年、このことが正式に決まったとき、私は、「やったネ!」と思いました。我が家は、「私立は高くてもったいないから、大学に行くなら安い国立に」という考え方なので、国立が2校受けられるというのは、プラスにこそなれマイナスになる訳がないと信じて素直に喜んだのでした。

 しかし今年になってフタをあけてみたら、皆さんご存じの通り。ものすごい不評、批判の山。そこで、また少しずつ改正していこうか、という動きが出てきているようです。
 実は、私たちがいちばん心配なのはこの点なのです。

  確かに、今回の入試改革は不評でした。が、ちょっと試してみて、あぁダメだからまた変えよう、というのが私たちにとっては一番困るのです。
 悪いなら悪いなりに、何年か続ければデータなどもそろうし、それなりに対策も考えることができます。私たちのために行われる「改革」が、私たちを迷わせるのでは、どうしようもないのです。

 タイトル・イラスト:辻 英美(都立富士高校


 筆者 高橋園子(そのこ)

都立富士高校2年生。趣味に文通・歌うこと・スポーツテレビ観戦(とくに横浜大洋ファン)。特技に水泳・早口言葉・どこでも眠れること。別名「金太郎」。目下、無遅刻無欠勤で皆勤賞に挑戦中。

 ※本誌主催「『とうよこ沿線』ナイトウォーク」は第1回渋谷〜横浜・山下公園 参加者8名。第2回同コース 参加者168名。第3回渋谷〜野毛・伊勢山皇大神宮 参加者300名の全3回で、3回とも参加したの彼女だけで、いずれも完歩した記録は参加者476名中、彼女ただ一人です。さすが足柄山の金太郎、力持ち、強かった。(記:岩田忠利)

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