編集:岩田忠利 / 編集支援:阿部匡宏
NO.773 2015.11.26 掲載 
戦争
   学生のページから
闘い…雑誌が世に出るまで
☆渋いバイト 
☆名物先生
 
No.5
 
           編集:『とうよこ沿線』学生部
  
        ★昭和61年2月20日発行『とうよこ沿線』第32号から転載
     

    スタッフの闘い

    ――この雑誌が世に出るまで――

  


 『とうよこ沿線』って、どんな人たちが作ってるの〜?」 「どうやって作るの?」こんな質問をよく耳にします。

そこで、この雑誌が世に出るまでを簡単にご説明しましょう。



右から2番目の人物画は“実物”に即していません。念のため

 

この雑誌は、大きく分けると「特集ページ」と「一般ページ」という2種類の誌面からできています。

 「特集ページ」の取材

まず、沿線のどの街を特集でとりあげるかを編集会議で決め、特集スタッフに選ばれた人たちが、さっそく取材活動を始めます。
  古い写真を探し出したり、昔の街の様子をよく知っている人のお話を聞いたり、ユニークな人物に登場をお願いしたり、『とうよこ沿線』を応援してくれるお店を探したり、それこそ大忙しです。
 なかでも、「協賛店探し」は、この本が発行できるかどうかの資金面のカギを握る重要な仕事です。印刷費がないと、本を作ることができないからです。

   「一般ページ」の取材

一般ページも特集と並行して進みます。取材、原稿依頼、執筆、イラスト、写真撮影、レイアウトと、こちらも仕事は盛りだくさん。
 各界で活躍する大学教授・社長・有名人らと取材交渉に行っても、応じてもらえなかったり、原稿をお願いしても、なかなか書いてもらえなかったり、最初に立てた計画通りに進まないことがよくあります。そのたびに、私たちは途方に暮れたり、あせったり、企画の変更を考えたりして、頭を痛めます。

執筆とレイアウト

  取材が終わって、さぁ、いよいよ碁盤の目の原稿用紙に向かって原稿書き。その途中で曖昧な情報や不備に気がつくと、取材先に電話したり訪ねたりして情報収集。四苦八苦して原稿ができあがると、次はレイアウト。いかに読みやすく文章・写真・イラストを配置するか、私たちの腕の見せどころです。


できあがったものから順に、印刷会社に送るのですが、締切日までに原稿を提出しないと予定日に発行できません。それで、締切前日は徹夜になることもしばしば。

校正、とくに広告誌面は要注意

 そうして原稿を出し終えると、こんどは校正。
 印刷原版(版下)のコピーを見て、ミスがないかチェックします。広告にはカラーが多く、指定した色に刷り上がっているかをチェックするのが“色校正”。
 とくに広告は電話番号・住所・人名などを間違えると、広告料が貰えないどころか、ミスした電話番号先に大変な迷惑をかけてしまいます。広告担当者は、この段階で広告主を一軒一軒回って広告誌面の確認をとり、刷り上がりに万全を期します。
 これを初校、再校と何度かくり返し、やがて本が納品されます。しかし、これで終わりではありません。

配本とチラシ配り

駅売店や書店など本を売ってくださるお店へ本を持って行き、売れ残った本を持って帰る仕事(配本)や、発行を知らせるチラシを各家庭に配る仕事が待っています。
 このように、当編集室は年中無休で動き続けています。あなたも手伝ってください。文や絵ができなくても、仕事はたくさんあります。

文:山本裕二(妙蓮寺・大学生)  
 イラスト:月岡和郎








         渋いバイトやってます!

自他共に認めるミーハーの私。いったいどんなバイトやってると思う? マクドナルド? ウェイトレス? そんなのってもう古い。これからの女子高生のバイトは八百屋さんに限ります。

 日吉駅西口から離れた八百忠下田店、そこが私のバイト先。若い独身の店長とパート2人、そしてかわいいバイトの女の子2人、計5人でやってます。

仕事は野菜や果物の袋詰めやレジ打ち。バイトを始めてから値段に敏感になっちゃって、ニンジンが20円上がると高く見えたり、ピーマンが10円下がるだけで安く見えたり……友達からは「主婦してるよ」って言われてます。

若いのにいやだなあって思うけど、このバイト、気に入ってるのだ。ちなみに時給は600円、まずまずでしょ?
 さて、これからはイチゴがおいしい季節ですね。イチゴにはビタミンCがいっぱい含まれてて美容にはいいのです。女の子はいっぱい食べてくださいネ。 文:田中美奈子(日吉・高校生

  ウチの学校の 名物先生だよ〜ん

  我が都立大学附属高校(都大附)のマイケル先生は1939年のイギリス生まれ。若い頃16年間も柔道に青春していたというから、立派である。今は趣味としてダンスをしている。日本には24年間も住んでいて、今は奥さんと二人で暮らしているそうだ。
都大附では「マイケル先生!」などと気軽に話せる点に人気があり、先生にとっても青春まっさかりの若い人たちが大好きだそうだ。



マイケル・ウッド・ヘッド先生(英語)
  そんなマイケル先生、伝統的な日本の風俗・習慣も好きで、夏には麦わら帽子をさりげなくかぶって来たりして、大衆的なセンス(?)もなかなかいい!
 
また授業中は、生徒全員に新鮮な英語で徹底して教えてくれて、時々、たどたどしいながらも日本語を話したりして、英語の授業を楽しく、わかりやすくしてくれる。
  こんなにいい先生、君の学校にはいる? 

(マイケル先生取材にご協力頂いた山崎先生、ありがとうございました。)

                 文:神蔵雅之(目黒・都立大附属高校生)

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