編集:岩田忠利 / 編集支援:阿部匡宏
NO.771 2015.11.26 掲載 
戦争
   学生のページから
 カレーの地獄

  
サバイバルゲーム
 No.3
 
           編集:『とうよこ沿線』学生部
  
                  ★昭和60年9月25日発行『とうよこ沿線』第30号から転載

        目黒銀座にカレーの地獄を見た

 中目黒駅から歩いて56分、目黒銀座の中ほどに、カレー専門店「チュウス」がある。
 この店には、中辛から20倍まで6段階の辛さをもつカレーライスがあり、20倍の大盛りを2杯食べたらビ−ル3本、3杯で焼酎を本、5杯たいらげると「店そのもの」をいただけるという。

 われわれ学生部取材班のY・HaHu3人は、さっそく偵察に出かけた。



 われわれは、中辛・7倍・20倍をそれぞれ注文した。中辛は、ごくふつうの辛さ、7倍が一般人の限界といわれているので、20倍がどの程度か読者も想像がつくのではないだろうか。

 私・Yは、7倍にチャレンジする。さすがに一般人にとっての限界といわれるだけあって、かなりの手ごたえだ。口の中がヒリヒリと痛む。20倍に挑戦しているHaを見ていると、なんと「うまいですね」などとニタニタしながら食っているではないか!  こいつの舌はどうなってるんだろう。Haは、あっさり一皿たいらげてしまった。私は、このままでは引き下がれない。さっそく20倍を食ってみることにした。

 運ばれてきたルーを見ても、他のカレーとなんら変わるところはない。
 ところが、ひとたびそれを口へ運んだとたん、このやさしげなカレールーは鷹の爪をむき出した、辛いなんてものじゃない。まるで口の中を熊手でひっかき回されているようだ。油汗が流れ、全身がふるえる。

 苦闘の末、残りが4分の1ほどになったとき、私はダウンした。

 それを待っていたかのようにHaは、「もらっちゃっていいですか?」と尋ねるやいなや、私の皿を取りあげ、ペロリと食ってしまった。




自分の皿だけでなく私の皿までたいらげ、
イバるHa

 マスターとその奥さんも、「こんなに余裕をもって食べる人は初めてですよ。ふつうは息もつかずにイッキに食べるのがコツなんですけどねえ」とビックリ。

aは、例によってニタニタ笑いつつ、「次は20倍の大盛りを5杯食べますよ」と宣言した。
 マスターの顔が青ざめたことは言うまでもない。

     文:山本裕二(妙蓮寺・大学生)

 

   トライ! サバイバルゲーム



  近頃、サバイバルゲームが流行ってるね。紅白ふた手に分かれて、相手チームの旗などを取り、味方の基地へ持ち帰るという、いわば戦争ゴッコだ。

 戦争ゴッコだから当然弾を撃つんだけど、安全性の面では大丈夫。防弾マスクにゴーグル、長袖長ズボン、手袋がないと参加できないし、銃は保安基準に達しているエアーソフトガンだけを使うんだ。

ふつうはチームをつくって対戦するけど、飛び入りも歓迎。ただその場合、チームワークが重要な戦略となるので、みんなと慣れるまでは不利だね。

ルールは、弾にあたったときは潔くスカーフやハンカチを上げ、戦死の合図をすることなど、ごく常識的なものばかり。



女の子にも人気があって、やってるよ

 大切なのは、これは遊びだということ。自分を撃ったことを根に持ち、その人だけを集中攻撃する、などもってのほか。
 戦場はだいたい富士の裾野やどこかの山の中。ルールを守ればとても楽しい、スポーツ性大のサバイバルゲーム。ぜひ一度トライしてほしい。
                                文:岸 知博(川崎・大学生) 

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