編集:岩田忠利 / 編集支援:阿部匡宏
NO.770 2015.11.24 掲載 
戦争
     学生のページから
 ☆日米学校くらべ

  
☆名物先生
第2回
 
           編集:『とうよこ沿線』学生部
  
                  ★昭和60年8月1日発行『とうよこ沿線』第29号から転載
        日米学校くらべ

港の向こうの学校は、日本とどう違うんだうう。生徒の様子は? こんな疑問にステキなお姉さんが答えてくれました。
  米国留学の経験者、行方(なめかた)明美さんです。


いつごろアメリカへ留学したのですか?

 高校を卒業してすぐ、19歳ごろです。

   アメリカのどこの町にいたのですか?

 オクラホマ州ステイルウォーターです。この町は道が広くて、渋滞がまるでない。ロサンゼルスなどの大きな町では渋滞しますが、ふつうの所はガラガラ。

なぜ留学したいと思ったのですか?

 う−ん、ちょっと「つっぱった」気持ちからかしら。自分の気持ちを通したかった。両親の反対を、「日本の大学には絶対に行かない」と押し切った。今では親不孝したと思っています。



余裕の行方さんと、しきりにテレる
聞き手・吉谷博之くん


日本の大学とアメリカの大学との違いは?

アメリカの大学は、日本の大学に比べて大きくて広い。敷地の中に人がいる感じだけど、日本の方はキャンパスに人があふれてる。内容の面では、あちらでは職業を前提として大学に入るわけ。要するに、専門的な知識を身につけてそれをいかに職業に結びつけるかが問題なの。
  ところが日本では、漠然と、たとえば経済学部を選ぶ。ところが卒業するとふつうの会社員になって、経済学とは全く関係ない所で働いている。非常にもったいないと思います。

生徒の違いは感じますか?

日本の大学生は、親元からお金を送られて、それで遊べるんじゃないかという期待がありますよね。アメリカでも、それがないとは言えないけれど、それより「自分の将来を考えて職業につこう」と大学に入る人が多いですよ。

ほかにおもしろかったことなどは?

学期の最後に生徒が先生のことを評価するんです。「この先生はこうだった」なんてね。みんな、「仕返しだ」といって悪口を書いていたけれど。

     行方明美さん

アメリカ・オクラホマ州立大学ホテル・レストラン経営学科卒業。
 現在、ホテルオークラのフロントに勤務。

 ウチの学校の 名物先生だよ〜ん


 運動部の先生っていうのは、怖い先生が多いでしょ? 生徒の前で、ワンワン泣いちゃう先生なんて、めずらしい!

ところがこの泣き虫、治(はる)ちゃんは、3年前クラスを持ってから、職員室で泣いた経験、数知れず……。人間味のある、温かな心の持ち主です。
 だからってバカにしちゃあいけません。先生はサッカー部を神奈川県大会で優勝させた実力の持ち主! 本職で数学を教えるよりも、サッカーで生徒と青春するのがお似合いです。
  試合に負けた時は、生徒を慰めるつもりが、つい自分が泣いてしまって、結局は生徒に慰められてしまうとか。
 結婚は、まぁだ? と聞いたら、「ガハハッ」と豪快に笑った。気だての良い、経済観念のある人が好みとか。早く見つかるといーね。
 文:田中美奈子
(日吉・日吉台西中OG) 



川西治男先生(27歳)
横浜市立日吉台西中学校


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