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献杯・返杯
私の郷里は九州・佐賀ですが、大ぜいで酒を飲むときに必ず「献杯・返杯」が行われたものです。これは、自分の盃の酒を飲み干して相手に渡し、それに酒を注いで相手にも飲み干してもらうわけですが、そうすると「ご返杯」といって相手も自分へ盃を渡してきて、飲み干さなくてはならないのです。この繰り返しで2人はベロンベロンに酔っていくのですが、私は関東地方でこれを見たことがありません。
どこに理由があるのかわかりませんが、私個人としては、献杯・返杯という風習は楽しくてよいと思います。
銭湯
ご存じの方も多いと思いますが、銭湯には、「タオルを浴槽の中に入れないでください」と書いてあります。
ところが大阪の銭湯にはこのような注意書きはないのです。つまり、タオルや手ぬぐいを湯船に入れてもかまわない。どうしてこのような違いが出るのでしょう?
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切符売りのおばさん
昔、大阪の地下鉄の運賃が
円均一だったころ、回数券を1枚1枚バラ売りするおばさんがいたそうです。11枚つづりで100円の回数券を1枚10円で売り、110円の売り上げと10円の利益を得るのです。
「よくそんな商売を思いつくなあ」と思いませんか?
ちろん東京には、私の記憶の限りではこのような商売はありません。それこそ浪花のド根性を物語る話ですね。
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イラスト:高田信治 |
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歩行スピード
私が初めて東京へ出てきたとき、通行く人が恐るべきスピードで歩いているのに仰天しました。新宿の地下道を歩いている人に、走らなければ追いつけないのです。
ところが、大阪の人は歩くのがもっと速い。ある調査によると、大阪の人の平均が分速84メートル、東京が81メートル、ちなみに不動産屋の広告で「徒歩何分」というのは、分速80メートルを基準にしてあります。東西とも、やはり大都会の人は少しせっかちなのかな?
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