明るい大広間が大中小と4部屋と個室もあり、カラオケする人、三味線を弾くおじいちゃん、食べ物を囲むおばあちゃんたちがいた。
天然100%の鉱泉は41〜42℃に沸かしてある。「沸かす」といえば、北海道から出てきた少年がこの鉱泉を沸かしていた。ある日、大広間で歌う専属歌手が休み、その代役をその少年が務めた。それが大好評、お客さんの語り草に。少年はここ東京園の中村社長の支援で夜間高校に通い、歌手を志す。長じて天下一の美声歌手、そう、あの三橋美智也だ。
だいぶ脱線したが、湯は黒くて湯船の底が見えないが浅いのでご安心を。リューマチ、神経痛に効き、まろやかで肌にも良く、なんと言っても温まる。飲むと糖尿、胃腸に良いそうだ。創業昭和8年、東横線が開通した大正15年〜昭和19年までは「綱島温泉駅」という駅名で熱海のように旅館が建ち並んでいた。いま温泉はここ1軒だけ、地域の社交場にもなっている。(文 近藤睦子)
休日:年中無休
営業:10時〜夜8時30分(広間利用は午後5時まで)
入場券料金:大人900円 中人600円 同伴幼児無料(10時〜17時)
入浴料:大人450円 子供180円 同伴児童無料(1時間以内、午後4時〜8時45分)
☆港北・緑・都筑各区在住者60歳以上は1日450円
☆こどもの日小学生以下無料 ☆敬老の日 60歳以上無料
横浜市港北区綱島東(綱島駅1分) 045-531-0003
|