編集:岩田忠利 / 編集支援:阿部匡宏 / ロゴ:配野美矢子
NO.697 2015.06.23 掲載

 
『とうよこ沿線』No.68…平成9年(1996)8月20日

 B5判 紙数:60ページ
 頒布:有料  定価300円
   
 読者と編集室との架け橋

      赤ちゃんが皆様にご挨拶

 はじめまして。私はよしのあすか(明日香)といいます。7月9日の午前7時2分に初めて明るいところに出ました。
  急に明るいところに出て最初は泣いてしまいましたが、何だか素敵な音楽が流れていました。後でお父さんに聞いたらチャイコスキーの「ピアノ協奏曲一番」という曲だそうです。
 「明日香」という名前は、いつでも前向きに明日を考え未来にはばたいて欲しいという願いが込められているそうです。吉野という姓にも合って、母さんが好きな奈良県の地名がヒントになったそうです。
 あと3カ月もしたら、長い間飛行機に乗ってドイツというところに行くので、パスポート用の写真を撮りました。今は、寝ているか、泣いているか、おっぱいを飲んでいるか、おしっこやうんちするかのどれかしかできないので、目を開いている写真を撮るのにお父さんとお母さんはずいぶん苦労したみたいです。でも、できあがったパスポートは5歳まで使えるので、いろんなところを旅したいと思っています。

   〈母の近況報告〉

 77日の朝に入院したにもかかわらず丸2日ウンウンとうなったあげく割腹(?)と相成りました。でも無事我が子と対面できて、とても嬉しいです。ウンウンうなっている間、主人も夜中までよく頑張ってくれました。深夜から早朝にかけて病院のスタッフも手薄になっていたので主人が居てくれて、とても心強かったです。
 今回の出来事を通して、まあ「案ずるより産むが易し」ということばもありますが、古来より安産祈願や「ころころもち」のように出産の安寧を祈る習慣があるということは、出産はやってみなければわからない、それもそれなりに危険が伴うものだということがわかりました。人によって大きく違いがあるということも。
 (南区永田北3丁目・主婦親子・吉野奈奈・明日香)
         















前号まで保育園特集、お医者さん特集などの中心スタッフとして活躍の吉野奈奈さんに赤ちゃん誕生……。心からおめでとう! と叫びたい嬉しさです。編集に追われる日々の中で「まだかね」は私が編集長とたびたび口にした言葉。79日誕生のベビー「明日香ちゃん」からのお便り(?)にはびっくり、そして笑いが止まりませんでした。あなたにはまだお会いしていないけれど、パパとママに半々似らしいから、私なりに想像の似顔を描きました。優れた才能と精神力のパパ・ママから生を受けた幸せな明日香ちゃんに心からエールを送ります。(編集室・鈴木善子)


      綱島花火大会というホームぺ−ジ

  お世話様です。ちょっと時期的に遅いご連絡で恐縮ですが、綱島花火大会の情報を紹介いたします。他に綱島の花火のホームページが見当たらなかったものですから自分で作ってしまいました。東横線沿線情報や全国の花火大会情報もあります。(未承諾のまま「とうよこ沿線」ホームページのリンク情報を載せてしまいましたが…)
 ホームページ関係で何か調査など必要でしたら、出来る範囲でお手伝いさせていただきます。今後ともよろしくお願いします。
  (港北区綱島西2丁目・岡部俊彦)






















昨夜(7月25日)編集室で仕事をしていると、「ズドン、ズドン」と地響き……。一瞬、どんな大事故でも、と心配していたら、外で「音ばっかりで、全然見えないよ!」と話し声。綱島の鶴見川花火大会だったのですね。隣り街、日吉の平地ではビルが建ち並び、夜空にひらく絢爛豪華な花火が見えなくなっています。



イラスト:石野英夫
  先のE−メール拝読。岡部さんの「綱島花火大会」というホームページ、素晴らしいですね。地元の花火大会情報だけでなく、全国の花火大会の情報が盛り沢山、よくこれだけ集めましたね。本誌にも滑り込みセーフで、本号13ページに載せることができました。(岩田忠利)

   レイアウト用紙・原稿用紙よ、さようなら!

   メカ・オンチがパソコン、パの字の序の口に入門

                     本誌編集長 岩田忠利

 レイアウト用紙に向かい、文字数と行数と格闘する作業が続く2月。横浜アリーナの近くの会社・ウエストンを訪ねた時のことです。

             小学1年生以来のカルチャーショック!

座席の前にパソコンがあり、社長の小林富夫さんが私にカメラを向けてバチリとやると同時、私の顔がパソコン画面にニューと……。写真は現像し紙焼きしなければ見られないものと思っていたのに、魔法のようです。続いて、ネズミの格好のマウスというものを使って画面を操作、まだ発売前の夕刊各紙を見させていただく。新聞がタダで読めてしまうとは……これまた、すごい! これこそ、耳にたこができるほど聞いていた「インターネット」という代物。   私が小学校1年生のころ、テレビジョンなるものを初めて見た時と同じカルチャーショックでした。

「よしっ、これからはパソコンだ。パソコンで雑誌作りだ!」。その場でこう決心。すると、闇の中から急に広々とした所に出たような解放感と、苦しみを和らげる一筋の希望が自分の身体に沸いてくる。でもその半面、自分の能力と六十路に手の届く年齢からくる不安も…。
 帰宅後、家族にその決意のほどを話すと、「それ、お父さんには絶対ムリよ。だって、停電になってもヒューズも取り換えられないメカ・オンチだもん」と家内。その一言は、胸にグサッと……。
  でもパソコンが電気で起動するからと言って感電死することはないし、回転している機械ではないから指を挟まれて切断することもない。パソコンは怖くない! 以来、私は安心してパソコンに連日一心に取り組みました。
  その後2カ月、小林さんに横浜西口まで同道してもらい、パソコンやプリンタなどを揃えることができました。

      次号69号の原稿、パソコン編集が実現!

  さあ、これからがお勉強の本番……。パソコン操作にウインドウズ95、文字を書くワード97、表を作って文字や数字を入れるエクセル97、と同時にインターネットへのアクセス操作ができなければ情報は得られないし、電子メールも周囲に相手がいなければ宝の持ちぐされ。さらにプリンタと、画像を取り込むスキャナ操作も覚えなければ原稿はできない。
  これらソフトのごくさわりだけを青色吐息で覚えたところで、今度は本来の目的、編集ソフトのページメーカーとフォトショップ……。次々と頭と指先で覚えることばかり……。もう私の頭の中は満杯、爆発寸前、パニック状態です。
 類いまれなメカオンチが試行錯誤の果て、パソコンのパの字の序の口に入門できました。それも親切にご指導くださった小林富夫さんらこの道の先輩諸兄の温情によるものです。
  おかげさまで、創刊以来18年間の原稿用紙とレイアウト用紙との苦闘とも、おさらば!
 なんとかNO.69の“椰の木”号の表紙も本文もパソコンで編集、それをMOフロッピーに収め、印刷所に届けることができました。念願の「原稿用紙、レイアウト用紙よ、さようなら!」がついに、実現したのでした。

 

        情報の“送り手”、延べ2333名の声

  編集の音(抜粋)
  は本号から参加の会員です






「ああ、いいですよ」と何でもすぐ引き受けてしまったのがウンのツキ。5本も6本もの原稿、とうとう1本ずつ編集室に届けるハメになって、まるで新聞記者現役の頃に逆戻りしたような今号の忙しさでした。
(菊名・大崎春哉)









私の喜寿を祝って長男がハワイ旅行をプレゼントしてくれたのが2月。娘の出したクイズが当選、18年ぶりの香港が4月。そしてまたまた娘の出したハワイ旅行の懸賞当選が6月。嬉しいより気味が悪くなり、迷った挙げ句、やっぱりハワイへ行ってきました。
(編集室・鈴木善子)







先日、多摩川堤マラソン大会に初参加! 2週間前から練習を始めたのでリタイア覚悟で出場したけど8キロを歩くことなく、無事完走できました。何でもやってみないとわからいねぇ……。
(武蔵中原・俵 賢一)








雨の日、ランドマークタワーがおすすめ。下からは最上階が見えずまるで空へ突き抜けているよう。展望エレベーターもすぐ乗れる。遠くは見えないけれど雲の上に乗った気分になれるかも。
(日吉・主婦・近藤睦子)















「♪夏がく〜れば思い出す〜」 の尾瀬へ水芭蕉を見に、夜行日帰りで行ってきました。至仏山にはまだ残雪があり、川の水に手をやると手を切るように冷たい。木々はようやく芽を吹きはじめ、新緑が目にまぶしい。貴婦人のような清楚な水芭蕉は真っ盛り。自然は身も心も洗ってくれるようで、本当にすばらしいですね。
(綱島・自営 加藤弘年)







「『とうよこ沿線』って、すばらしい雑誌ですね」。誰に見せても、こんな感想が返ってくる。今回初めて参加した私ですら、我が子を誉められたようにうれしい。新たな人との出会いを求めてこれからも頑張ります。
(鴨居・フリーライター・高津利恵)








コツコツ型の編集室の空気が一変した。ウエストン社・小林社長のご支援で仕事が機械化(?)したのです。そのため編集長は昼夜兼行でパソコン操作やらインターネットやらの勉強中です。根気と努力に今更ながら敬服しています。
(大倉山・歳を忘れた・山室まさ)







初めての参加です。岩田編集長の大きなお人柄と、善子ママの美しい笑顔に一目惚れしてしまいました。自分の中の使っていない『胡桃の部屋』達も騒ぎ出しています。今後ともよろしくお願いします。
(反町・フリーター・主婦・品田みほ)







この本が出る頃には初めてのベビー出産を無事終えていることでしょう。秋には親子3人でドイツに引っ越します。『とうよこ沿線』での体験や出会いを糧にガンバリマス。ありがとうございました。
(井土ヶ谷・永田の住民・吉野奈奈)








写真屋もこれからは、パソコンだ! 編集室のウインドウズ95に初挑戦。パソコンとはバトルロイヤルと見つけたり、家ではワープロの特訓。フリーの初仕事もパソコンソフトだった。
(祐天寺・フリーカメラマン・深谷光男)








「危うく」という意味の「あわや」を、「もう少しで」という中立の意味で使っているのを聞く。巨人戦で「中日のあわやホームランかという当たり…」と言うのは某TV局のキモチの表われだろうか。
(綱島の日本語仕置き人・千葉 望)







大人向けの童話が流行っているが、思春期と青年期がやっと訪れた私は『ゲト戦記−影との戦い』を真剣になって読んでいる。ゲトの高慢な点と人間の獣性に直面している点に共感した。
(菊名 鈴木みずえ)









微力ながらも 『とうよこ沿線』のお手伝いをしようと思った矢先に妊娠、つわりなどに悩まされて活動休止状態です。今は、妊娠による自分の心身の変化に興味津々で、観察を続ける毎日です。
(綱島・主婦・後藤里美)
















20年ぶりに栃木県二宮町の友人の工場へ最近出かけた。のどかな田園風景はあまり変わらなかったが、跡取りの長男が立派な青年に成長しているのにはびっくりした。
 その彼はアメリカで学生生活などを送り、数カ月前に家業を手伝うようになったというが、仕事が終わると毎晩徹夜でパソコンを勉強してインターネット・ホームページを開設した。これで音信不通だったアメリカの友達と隣近所にいるかのようにお付き合いしているのだと笑顔で話す。
 途方もなく遠い空間も瞬時に飛び越えてしまう文明の利器。これが青年の日常生活に夢と希望を与えているように私たち熟年者にも必需品となる日もそう遠くないのだろうか。
(編集長・岩田忠利)

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