本誌の経営ピンチってホント?
大崎 春哉(菊名の『とうよこ沿線』ファン)
『とうよこ沿線』が大ピンチだという。もう今度でおしまいかも、と聞いた。この夏8月、第64号の原稿を持って日吉の編集室を訪ねた時のことである。
「ええ−っ!」「そんなこと!」思わず大声、そして絶句。若い女の人なら「ウッソー!」といいそうなところである。
経営難のことは前にもしばしばお聞きしていた。ても、何といっても文化成熟度、そして経済成熟度でも首都圏で抜群(と思っている)の東横沿線にある、わが『とうよこ沿線』である。3年ほど前にできた「東横沿線文化研究会」の入会者を見ても、そうそうたる顔触れがそろっている。いざとなればあっちこっちから応援、援助の手が……と考えていた。
岩田編集長のもとで、建て直しの自助努力も進んできた。個人経営から会社組織に転換、編集陣にはピチピチの新人が入ってきた。新しい社屋に入るとともに、電話番号もそれまでのいささか心細い「ロク二(62)ヨサンナイ(4371)番号」から「ゴロイイ1000番」と縁起よくなった。何とかなりそうと思っていた矢先、これはまた、何ということ!
いつも編集長と二人三脚の鈴木善子ママが切羽詰まったお顔でポツリひとこと。
「あの手この手、いろいろやって頑張ってきましたが、今度という今度はもうホントに限界です」。
伺っている方は、ただもう「う−ん、これは……。何とかなりませんかねえ」
と声は苦しくなるばかり。
起死回生策はないものか…
でも、考える。この『とうよこ沿線』、決してこのままダウンさせてはならない……と。地域の文化活動としてまことに赫々の成果を挙げてきた栄光の、私たちの『とうよこ沿線』である。決して、無くしてはならない。無くしたくはない。関係の全員で、起死回生の策を探さなくてはいけない。
創刊以来15年、この号は「創刊15周年記念号」なのだ。本来なら、ここでまた景気よく、一大飛躍のアドバルーンを揚げるはずなのだ。それがこういう「ピンチ、助けて!」の一文を書かなきゃならないなんて、これはまた何たる無念、残念、言いようがない。
でも、だからといって、『とうよこ沿線』は、この15周年を機に、更に伸びていきたい、いかせたいのた。
では、どうするか。一案として、読者皆さんに広告スポンサーや営業面でご協力いただける方を自薦他薦で紹介依頼してみてはいかが? と編集長に提案した。この雑誌を愛するすべての人から、この雑誌存続のため、いや次なる飛躍のために、ぜひぜひ何がしかのご協力をお願いできないか、と考えるのである。
この雑誌が沿線の皆さんからいかに高く評価されているかは、愛読者の皆様なら、とっくにご存知のはず。
愛情と熱意あふれるご協力をとの提言、われらの『とうよこ沿線』ピンチ解消の大きな妙薬にと願うばかりである。
(菊名北町会副会長・『菊名新聞』編集長)
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