編集:岩田忠利 / 編集支援:阿部匡宏 / ロゴ:配野美矢子
NO.673 2015.06.07 掲載

 
『とうよこ沿線』No.47…平成元年(1989)7月10日

 B5判 紙数:68ページ+8ページ分の綴じ込みマップ

 頒布:有料 定価200円
   
  読者と編集室との架け橋
  この「ボイスBOX」は、29号“桑”72〜73頁からの転載です。


        私の先輩、友人が並んで登場!

  女房が買い物の途中、反町駅近くの商店で何気なく買った『とうよこ沿線』なる雑誌。帰宅した私も、28号の「栴」をこれまた何気なくパラパラとめくってみました。で、P2、P3の偶然に思わず笑いをもらしました。

P2「ひとさじの塩」の三雲四郎さんは新聞社の大先輩、P3「マイライフ」の椎橋忠男さんは横浜二中(現横浜翠嵐高校)の同級生。子どもの時代から老年に至るまで半生を共にしたご両人が並んでいる。三雲さんと椎橋さんは、おそらく未知の間柄でしょう。私だけのための偶然≠、貴誌が偶然にも編集してくれたようです。
 東横線には、反町−菊名−反町と沿線で育ったため、約半世紀以上乗車しつづけています。渋谷東横デパートの開店直後におもちゃを買いに行った記憶があるくらいです。
 編集の方の、意図しない偶然が、全読者の中で唯ひとり、私にとっては意図されたかのように映ったことを、お知らせしておきます。
 (神奈川区反町・松本暁美)






三雲四郎さんはTBSアナウンサー・三雲孝江さんのお父様なんですよ。それにしても、『とうよこ沿線』が貴方様の心の同窓会になるなんて、編集室一同、思わぬ偶然に感激です。
  ご投稿の松本さんは『週刊サンケイ』の編集長でいらしたとか。今後もぜひアドバイスを。(五月女恵子)


        石野英夫さんとの思い出

 イラストで活躍している石野英夫さんとは、終戦直後、横浜の米軍第8軍で、偶然にもー緒に仕事をしていました。
 将校クラブの壁面には、石野さんが描いた女性の絵がかけられていました。この絵はアメリカ兵にもとても喜ばれ、石野さんは非常に有名になりました。
 今でも石野さんとは長い間手紙のやりとりがあり、いつも落ち着いた、紳士の風格ある立派な人だと感心しております。
 (渋谷区上原・上田政夫・66歳)
     

誰も催促していないのに、いつもキチンとイラストを描いて、届けてくれる石野さん。デスクキャップあたり、もっと見習わなくてはいけませんな。
 でも石野さんには、編集室の名物の隠された特技″が…。ぜひお見せしたいですねえ……。(桑原芳哉)


       イッキ(!)に読んじゃいました

  先日、2歳の長女とケーキ屋さんに行き、『とうよこ沿線』を手に入れました。初めてでしたが、思わずフトンの中で一気に読んでしまいました。「とてもおもしろい」この一言が感想です。
 私の希望を書かせていただくと、リサイクルのページ≠作ってほしいのです。沿線にお住まいの方々でしたら、品物のやりとりで行き来してもよろしいのでは? ちなみに、私は2歳と、2カ月の二人の娘用にかわいい(できればメーカー物の)女児服がほしいのです。ぜひ考えてみて下さい。これからも良い記事を期待しています。
 (高津区久末・川村さなえ・主婦・24歳)





 2歳と、2カ月のお子さんも、大きくなったら『とうよこ沿線』の愛読者になってくれるのかしら。今度はおフトンの中でなく電車の中で読んで、「まあ、面白い!」と宣伝してくださいませんか? (五月女恵子)


     「田園調布特集にお付き合いできて…

  田園調布特集の企画を通じ、この雑誌を初めて知りました。商店会総会で本の説明を聞き、実際に手にしてその内容の良さを拝見しました。とにかく一口載せていただき、今日インクの匂いも新しい10冊を手にしました。
 そして夜遅くまで、親父の生活してきた50年前の田園調布一帯にタイムスリップしていました。15ページの多摩川台公園の際の赤い橋は「虹橋」という名前があります。
 (大田区田園調布南・岡 豊・金物小売店・36歳)





 地域の皆さんの御協力によって成り立っている『とうよこ沿線』ですが、「アルバム拝借」など毎号毎号まさに時間旅行をしている気分になりますね。見慣れた風景をカメラにおさめてて21世紀に見るなんていかが? (五月女恵子)

       チカン突き出せば5000円って…?

  前の号から少し変わった『とうよこ沿線』、表紙もさわやかで、中身は毎号変わらず濃いと思います。
  ところで58ページの「えんせんふとどき」ですが、私、東急線内でチカンを捕まえて突き出すと5千円もらえると聞きました。本当でしょうか?
 今度は祐天寺特集ということですが、前の時お店の数が少なかったのでもっとふえるといいですね。それから、プレゼントには締め切りを書いてください。
 (緑区寺山町・平本敬子・高校生・17歳)







 人気NO.1の東横線も朝のチカンには頭にきちゃう。でも残念ながらこの5千円の話は単なる噂みたい。朝、学校に行く前にひと稼ぎできると思ったのにね。ところで祐天寺特集は変更になるんです。ごめんなさい。 (五月女恵子)


       東横線の新型車輛に平和を思う

 人気NO.1の東横線の今昔について少々ふれてみたい。
 戦争末期はご多聞にもれず米軍の爆撃で車輛は多数焼かれ、ごく少数の残った車輌でかろうじて運行していた。ちょうど現在の武蔵小杉駅が元住吉寄りにあり、「工業都市駅」といっていた頃、近住の軍需工場への勤労者の混雑ぶりは、殺人的であった。軍隊にとられた男子車掌の代わりに女子車掌が乗っていた電車もあったが、あまりの混雑で車掌室まで乗客がはいりこみ、女子車掌が乗れなくなって電車も発車できず、困って車掌が泣き出してしまったことなどもあった。

 現在妙蓮寺のわが家から松林越しに見えるマリンタワーや、出船入船のドラの音、教会の妙なる鐘の音をバックに疾走する東横線の新型車輌を見る時、平和をかみしめる。昔日の感ひとしおである。
 (港北区篠原東・小松崎恒雄・会社員・58歳)






 今じゃ急行の混雑も何のその、若い女性が負けじとばかりに押しあいへしあいしているのを見ると、泣きべそをかいている車掌さんなん想像もつきませんね。
(五月女恵子)


        ひと休みのコーヒーショップで

  2月に引っ越してきました。地域のことがわかりませんので、独りあちらこちら歩きました。コーヒーショップでひと休み、その時『とうよこ沿線』にご対面。NO.26榊≠ナした。イラストマップが大変便利です。これからも頑張ってください。
  (高津区久末・渡部節子・主婦)






 「高津区久末」だと、町内の一部は最寄駅が日吉、という気もしますけど、うれしいお便りです。これからは「イラストマップ」片手に、あちこちの街を回ってみてください。何か新しい発見があるかも……。(桑原芳哉)

      情報の“送り手”、延べ2333名の声

   編集の音(抜粋)


  は本号から参加した会員です。





ふと気がつくともう週末。週休2日制になったことは大いにありがたいのですが、仕事はいつも「押せ押せ」、休日は雑用に追われてしまって……。無為に時を過ごさぬようにと、せめて月に一度はリフレッシュ旅行を、と考えています。
 (祐天寺・銀行屋さん・一色隆徳)






実年組のスタッフがお孫さんへのプレゼントにデパートで「乳母車を」と言ったら店員に笑われたそう。今は片仮名呼びで形も変わっています。私も南京ソバとか自動車ポンプとか言っては笑われます。でも、活動写真とまでは言いませんヨ。
(大倉山のもの好き・山室まさ)






47号の写真撮影のお手伝いに張り切っていたところ、突然掌の各所に痛みが起こり、血液検査の結果、リウマチと診断されました。編集長、スタッフの皆様にご迷惑をおかけして申し訳ありません。
(上野毛・杉村理一)





北海道へ旅行した際、おいしいそしておもしろいチーズを見つけた。冷蔵庫から、時々引っぱり出しては、チョコチョコと食べてみるのだが、食べる度に味が全然違うのである。「このチーズ、生きてるね」ちょっとした感動であった。
(奥沢・会社員・西野裕久)






多摩川の流れをみては想い出す北海道に幻の大魚チライを追いもとめた日々。帯広に住み、北海道中を旅したが、願いを叶えてくれたのは膝元の十勝川だった。旅人に大物は釣れない…という諺がある。
(大倉山・編集室・江川 久)






「こんにちは」と入って行けば、お店の人たちが笑顔で迎えてくれる今日この頃。「苦しいことにつまずいても心配なんてしないで、あなたの夢をあきらめないで、『とうよこ沿線』……信じているから」だって。
(妙蓮寺・会社員・菅間映二)






元住吉の取材先での話。「元住吉は人ばかり多いが、お祭も何もなく、つまらない」に思わず同感。もっと『とうよこ沿線』で地域の人たちの活動を応援できれば、と思う今日この頃です。
(元住吉・高橋かすみ)






リクルート疑獄で、政財官の構造的腐敗がよもやこれ程までとは……。そしてつけたつもりのケジメ。政治はまさに3流国以下であることがよく分かった。来るべき選挙で悔いない一票を行使しょう。
(武蔵小杉・自由人・天笠伝次郎)





南武線とも交差し、東西南北どの方向へも行ける。渋谷も横浜も20分足らず。ちょっと足を延ばす、川と緑が待っている。行動派の皆さん、武蔵小杉はいい所です。
(元住吉・仕事人・五十嵐 淳)









46号配本の際、45号の精算をしようと45号返本数を某店長に聞いたところ、14冊とのこと。見せてもらうと、その本は、横浜市内の他のタウン誌。結局、45号は60冊完売でした。確認の大切さを痛感した次第。
(菊名・自由人・草野桂治)












編集室に日曜を除き毎日通うステキな女性がいます。運転手付の自家用車を持つ彼女、その魅力は色白でちょっとはにかんだ笑顔、素直な性格、さらにエビセンとタクワンが好物の庶民派であること。
 その女性は、前号初登場のその人。会ってみたい方は、用心棒役の編集長まで電話でどうぞ。
(編集室・鈴木善子)





新聞が配達されると、山のようにチラシが…。何気なく見ていたら、便利屋の広告でこんなこともやります、あんなこともやりますと書いてある中に 「夜逃相談承ります」と。世の中そこまで進んできたのか、私の頭が遅れてきたのか。
(菊名の69歳・本田芳治)






自称“B級グルメ愛好家”を名のる私にとって学校が大宮から水道橋に移行したことは、大いに喜ばしい。激安の定食屋さんが立ち並ぶ神保町かいわいを控え、お昼どきが待ち遠しいこのごろである。
(都立大学・大学生・吉野嘉高)






フランス革命〓百年を祝して、トリコロールの新車を買いました。前部を赤、中央部を白、後部を青に塗装した特注車で、その名をアナベラ≠ニ命名。毎日、用もないのに自由が丘の街を乗りまわしています。あ、新車といっても、自転車です。
 (緑が丘・漫画家・畑田国男)




























 「店の前の道路を、私は毎朝掃除しているのですが、その目の前でタバコの吸い殻はポン、自転車は平気で路上に置いてスタコラサだからねえ」。
  最近の住民の公徳心のなさを、こう嘆く武蔵小杉駅前のスーパーの社長さん。

 まったく同感です。人通りもさほど多くない日吉の当編集室の前ですら、そうです。他人への迷惑なんぞは顧みない通行人が、近年とみに増えてきた気がします。掃いても、掃いても溜まるタバコの吸い殻。空き缶をいつもポストや塀の上に置いて行ってくれる諸君。それはまだいい方だ。一昨夜はシャッターをおろそうとしたら大きな古材の柱がデン、と。
 こちらは公道・綱島街道沿いの住人だから、多少のユニーク人物≠煬ゥられるわい、と10年ほど前は興味本位で見過ごしていたが、それが最近、それどころではなくなりました。
  自転車は何台買っても盗られる。建物の中に置いても、カギをかけても。駅に近いので気軽に自宅までの足≠ノ使われるのだろうか。
 皆さんは、他人の家に黙って入ってトイレを借用しますか。しませんね。第一、出るものも出なくなるはず……。なのに、編集室のトイレはよくあるのです。私はそんなトイレだけのお客さん≠ノ出くわすこともしばしば。ある時、トイレのドアが故障してどうしても開かない。困った来客のために、義父がカギをめがけて外からハンマーで一振り。と、中から人間がニューと現れ、ひと言も告げず一目散に走り去るという一幕も。生理現象に窮したであろうこの人、なぜ私たちに断りの一言が事前に言えなかったのだろうか。
  常識と非常識との差とは、相手を思いやる事前の一言。放置自転車の人も、あの古材の人も、そして出来ればわが家の自転車を乗って行く人も、たった一言の“断り”をお願いしたいものです。

みんながそうしてくれたら、住み良い地域社会になるのでしょうが……。
(編集長・岩田忠利)

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