編集:岩田忠利 / 編集支援:阿部匡宏 / ロゴ:配野美矢子
 NO.670 2015.06.05 掲載

 
『とうよこ沿線』No.44…昭和63年(1988)11月10日

 B5判 紙数:68ページ+8ページ分の綴じ込みマップ

 頒布:有料 定価200円
   
  読者と編集室との架け橋
  この「ボイスBOX」は、32号“樫”64〜65頁からの転載です。

      沿線人になります!

 現在大田区に在住、2月に結婚して日吉に移ることになりました。東横線はほとんど利用したことがなく、たまにミーハーぽく自由が丘なぞ行ってみても、訳がわからずそのままマクドナルド等でお茶を飲むだけで帰ってきてしまう始末です。
 これからの私にとって東横線は大事な足になります。もっと沿線の情報を知りたいです。
 (大田南六郷・石原美奈子・24歳)




 ご結婚おめでとうございます。日吉に新居を構えられたそうですが、ぜひ編集室にも遊びに来てくださいね。日吉を始め、沿線各駅の住人が顔を揃えてお待ちしてます。(一色隆徳)

      「UNO」バンザイ!

編集室で「UNO」がはやっているとは!  まわりに出来る人がおらず、仕方なくコンピューターでやっている私にとっては朗報です。今度、一緒にやりましょう。そして「UNO」を日本的カードゲームにしましょう。
  (横浜・下平禎久・学生・23歳)


読者の方に「UNO」を知っている方がいらっしゃったとは……。一同、大喜びです。ぜひ、一日も早く、1時間でも早く、1分1秒でも早く、編集室へ遊びに来てください。みんなで、じっくりとイジメて(?)あげますから。
  (いじめられっ子の山本裕二)

             創刊以来愛読しています

第1回タウン誌大賞の受賞、本当におめでとうございます。一味違ったタウン誌と思い、創刊以来愛読しておりました。岩田編集長とスタッフ各位の献身的御努力と、私財を投入しての無料配布時代(13号)、私も会社や知人に貴誌のPRを、と微力ながらお手伝いさせて頂きました。
 (川崎市多摩区三田・原 博巳・会社員・56歳)





ご愛読ありがとうございます。原さんのような方がもっともっと増えれば、この本の内容をさらに充実させることができるでしょう。今後も『とうよこ沿線』が続く限り、応援をよろしくお願いいたします。(山本裕二)


 

       カラーペ−ジを!

これだけ内容の濃いミニコミ誌は、なかなかないです。
 予算的に苦しいかもしれませんが、毎月発行してもらいたいです。また、カラーページがあればいいですね。がんばってください。
 
(旭区希望が丘・加藤直弘・学生・22歳)      

加藤君よ、カラーページを1べ−ジ増やすのは簡単です。君が2000冊買ってください。そうすれば実現しますよ。できれば5000冊くらい買ってほしいなあ。ついでにカラー広告も出してくださいね。  (山本裕二)


     拝啓 五島昇社長殿

  昭和3年、現在地に居住、爾来57年、目的地によって大岡山、洗足、都立大の3駅を乗降す。東横、目蒲、池上、この3線を上中下のランク付けする気分極めて濃厚のものあり。
 沿線住民の金力にも原因があるかも知れぬが、夏の冷房車の配車の状態をみても目下最優遇されているのは田園都市線であろう。これに反し、地獄は池上である。
  五島昇さんよ、真夏の午後、池上線にお乗りください。
  (目黒区南・海老沢行秀・アパート業・68歳)








 「池上線にゆられながら」とかいう詩の入っている歌が、私が高1の頃少し流行したことを記憶しています。当時九州に住んでいた私は、池上線の電車がどんなものか想像もつきませんでしたが……。(山本裕二)

      東横沿線住民じゃないけれど……

私はこの前、反町・東神奈川(梓)と横浜駅周辺(桑)≠送っていただいた者です。さっそく読ませていただきましたが、おせじぬきで「おもしろいっ!!」です。とくに私は学生のせいか、′え☆なあに?≠フファンになってしまいました。イラストマップも楽しいです。で、『とうよこ沿線』大好きになって渋谷へ行ったとき、東急の売店でもう一冊求めてしまったのでした。

ところで、「女性スタッフを募集している」とのことですが、ぜひぜひ入会したいなあ、なんて思っています。でも、やはり東横線の沿線住民≠ナなければならないんでしょうか?
   でも西武新宿沿線でもがんばれば……なんとか……お願いします。一度はきっと、受験が終わったら編集室にお邪魔したいと思っていますので、そのときはよろしく。
 (中野区若宮・高橋園子・中学3年)






  西武新宿線沿線でもがんばれば……でなくて、ぜひがんばってください。編集室は変わった人が多いけれど、楽しい所です。学校とかでは味わえないことがたくさん。すばらしい出会いがあるかもね。(安達ゆりこ)


      私もスタッフに

  先日、加賀紀子さんの記事を新聞で読みました。私もぜひスタッフになりたいなと強く思いました。ちなみに私、学芸大学に住んでおります。
 (目黒区五本木・飯田暁子)





  非常にうれしいお便りです。加賀(旧姓久保島)紀子さんは、本誌2号から28号まで活躍し、「トーヨコトマト」という愛称で知られた女性スタッフです。あなたもぜひ参加してください。お待ちしてます。(山本裕二)


           嫁入り前なのだから……

再び掲載していただき、また乙女嬢を登場させていただき、ありがとうございます。
  その乙女嬢、姫≠ニいう名とは似つかわしくない生活ぶりのようですね。嫁入り前の身なのだから早目に家路につくよう、お伝えください。
 (港北区太尾町・斉藤 健・学生・21歳)






終電乙女″こと五月女恵子嬢は、最近では終電にも間に合わぬご様子。私たちも姫の行状には心を痛めています。斉藤さんも言ってあげてください。「編集室の仕事以外の夜遊びは控えなさい」と。(山本裕二)


      夫婦そろって“東横フアン”

 椿号を送付下さいましてありがとうございました。毎週日曜日は白楽の六角橋教会に行きますが、卒業以来数回、捜真女学校へ行っただけでしたので、なつかしい先生方のお話や写真を拝見し、とても嬉しくなりました。

実家は篠原町で今は地下鉄「岸根公園前」のすぐ近くですが、東横線は大好きです。主人も旧有田町(現・西区中央)の生まれで神工へ通学していました。やはり東横線のファンです。  ますます楽しい記事になるようにお祈りしています。
 (相模原市下九沢・真壁祥子・主婦)






捜真女学校は数多くの才女を世に送り出した学校として有名ですが、「わが母校」で捜真女学校をとりあげた第4号“椿”は非常に好評をいただいております。
 教会での礼拝の折に、白楽周辺をちょっと散歩してみてはいかがですか。そのときには、19号の柿″号(白楽特集)がいいお伴になりますよ。 (山本裕二)


         横浜育ち3代目の私には

  日のたつのは本当に早いものでございます。六角橋の家・白楽ハウス、東白楽の不二出版事務所と何回かお運びいただきましたのが、つい先日のようでございます。私どもの事務所の者に頼んでおきましたものが誌代切れにでもなったのでしょう、最近は『とうよこ沿線』を店頭で見るたびに買ってくることにしています。

先日、横浜美術倶楽部の松永社長にお会いしたら、取材にみえたとのことで、発行を楽しみにしておりました。あの中で5名程の方は私も親しくおつき合いいただいております方々でした。横浜育ち3代目の私にはとても楽しみな雑誌です。

新聞等で御存知かと思いますが、昨年5月に青木香流は他界致しました。生前の御厚誼を深く感謝申しあげます。どうぞこれからも御自愛の上、よりよい『とうよこ沿線』作りにお励み下さいますようお祈り致しております。
  (神奈川県三浦郡葉山町・青木昭江)






 日本書道界の重鎮、故青木香流先生の奥様からの直々のお便り、ありがたく拝読させていただきました。御生前の先生にはひと方ならぬお世話になりながら、未だご霊前にご挨拶もせず、恐縮いたしております。 (岩田忠利)


          小田原市から上京の折に

  横浜に時おり出かけます。そして東横線で新宿へぬけます。その沿線に住む人達が作った本は本当にめずらしいと思います。地域でなければわからない所、あの角の何軒目の庭松はこんないわれが……など拝見致しまして、とても楽しかったものですからぜひバックナンバーを、と思いまして申し込みいたしました。
  寒さきびしき折から、皆様お風邪をひかないようにがんばって下さいませ。
 (小田原市扇町・小杉由子)




 『とうよこ沿線』を小田原の小杉さんまでが読んでくださるとは、ご愛読者の輸が着実に広まっている証拠。がんばらねば…。(鈴木)


        延べ2333名が登場の

   編集の音(抜粋)


  は本号から参加した会員です。




 「国会で審議をと言い リクルート証人喚問は拒否と言うなり」「上納金の多い輩に 都合よき政治をばする昔も今も」――近詠、旧作2首。
  尊敬に価する政治家というのを不幸にしで近頃知らない。
  
(武蔵小杉・自由人・天笠伝次郎)




 「さんしょう太夫の上演で、新潟に来ています。原稿用紙にスケール持参。はるかなる雪谷の街を、バイクで走り回った、あの夏の日々を思い出しながら。編集室あての封筒をポストにスコーン!
 
(日吉・劇団員・佐藤由美子)





チラシ配りをしていると、いろんな人に出会う。なかでも細い道に入っていくとたまにいる、パンチパーマに鋭い目つきの別名「コンナモン イレテクンジャネーの兄貴」というのはなかなかインパクトが強い。
 (上野毛・大学生・松田達生)






 “夏には海外行きたい病”で今夏も散財。どこでも印象的なのは、貧しくても生き生きとした子どもたち。一方、日本は高度成長の落とし子たちを、新人類なんてひと言で片付けちゃって、これでいいの?
 (日吉・半端な34年生まれ・鈴木ゆうこ)






何を思ったか、母が父に内証で着物を買ってくれた。一念奮起、着付けを習いに行くことにした。お辞儀から歩き方まで習ってみてはみたけれど、山登りのドタドタ歩きと両立させるのはムヅカシイ……。
 (高い所が好き・大倉山・町田久美子)




  新玉川線駒沢大学駅周辺の古い写真(昭和40年以前の街並・スナップなど)をさがしています。お持ちの方、ぜひご一報ください。
 (祐天寺・会社員・一色隆徳)





大倉山商店街がギリシャ風の白一色に完成しました。デモ、あれでいいのかしら? 今いろいろのことが耳に入ってきます。商品により店構えを個性的にした方が親しみがあるそうです。
 (大倉山のもの好き・山室まさ)






本誌31号に登場の焼鳥「一栄」が昨年暮に閉店し、淋しい思いをしてましたが、レーザーディスクでJAZZを流す飲屋をみつけ、焼酎でラリッているファンキー・ジジイの私です。
 (綱島・会社員・田中久雄)






私達をテレビにかじりつきにさせ、熱狂、感動させたオリンピック。後に残るこのさみしさは何だろう。今度この感動を味わえるのは4年後、その頃私は…。こうして年をとるのかな…。実感。
 (日吉のプレママ・石坂真弓)





雪谷よいとこ一度はおいで……。私、生まれも育ちも雪谷。ここの土地っ子。自称雪谷小町でござんす。(誰も認めてくれないもんね。自分で大ボラ吹くっきゃないね)。
 (雪谷大塚・ピアノ教師・川島稚左)





  赤ん坊の顔をしばらく見てから、急に大人の顔を見ると、大きくてびっくりします。その大人が、赤ん坊のまねをすると気持ちが悪くなります。一度、実験してみて下さい。
 (元住吉・一児の母です・高橋かすみ)






テレビで「見えないけど居るよ」のアレ、見えますよ。過敏症の我が肌をムズムズ、チクリ。セロテープで捕獲して台紙に貼り、拡大鏡で調べると種類が実に多い。卵も次々と産みつける。ダニのような奴とは、言い得て妙。
 (編集室・鈴木善子)





初めての原稿を編集室宛に郵送するや否や、オリンピックを観に韓国へ飛びました。投函した原稿は、あとは野となれ山となれ。さて、ソウルで買物に狂った私は今や歩く偽ブランド展示室″です。
 (洗足・会社員・小松ゆかり)






場所はちょっと言いにくいのだが、うちの近所の坂にへンな名前がついた。「後家坂」だとか。ご主人に先立たれた後家さんばかりの豪邸が並んだ坂なのだが、も少し愛嬌のある名にならないものか。長寿坂とか、鶴亀坂とか、姉妹坂とか。
 (緑が丘・漫画家・畑田国男)





最近腹立たしいのは、道端や行楽地にゴミを捨てたり、人ゴミでタバコを吸って歩き、煙や灰を飛ばしても平気な人が多いこと。罰金をかけて取り締れば少しはよくなるだろうか……。
  (日吉・会社員・小田房秀)























  「そういうお仕事は、いろんな人に出会えて楽しいでしょうねぇ、岩田さん」。
きょうも雪谷の街を取材で歩いていて、3人からそう言われた。

確かに十人十色、さまざまな社会的地位の人々に出会うことは、本を何冊読むよりも映画を何本観るよりも勉強になり、楽しいことである。素晴らしい生き方の人や自分では想像もできない体験者のお話を聴くたびに、共鳴したり感動したりして、この時ばかりは仕事冥利に尽きるとひとり悦にいってしまうのだ。

もちろん、知らない人を訪ねたり面談したりすることは楽しいことばかりではない。なかには死んでもこんな奴の顔を見たくないと思うほどイヤなのがいる。得てしてそんな体験をした日に限って、テレビのスイッチをひねるとその顔″がニューっと現れたりして。

本誌連載「沿線住民酷勢調査」への登場依頼で、私は毎号その街の著名人宅を回ってきた。その体験でいえば、素晴らしい人物もいれば、イヤな奴もいる。
 とくに後者は自ら優越感に浸り、人を見下げた態度で、話も聞かず断るのだ。しかも本人は背後にいて、家族が断る…。
  こうしたタイプの人間は、2種類…。
  一つは、全国的に名の通った、いわゆる有名人という類い。マスコミという媒体を通して自分の名前が世間に知れていることが即、自分の人間的評価であるかのような錯覚に陥っている輩である。
  もう一つは、巨大な組織の一員にすぎないのに、虎の威を借りて威張るタイプの人種、大企業の社長や大学教授などだ。大体、こうした連中の棲家は、構えからして違う。四方を高い塀で囲み、地域の人々を寄せつけないよう常に門戸を閉じているのだ。
  (本会代表・編集長・岩田忠利)

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