編集:岩田忠利 / 編集支援:阿部匡宏 / ロゴ:配野美矢子
NO.653 2015.05.25 掲載

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『とうよこ沿線』No.27…昭和60年(1985)4月1日

 B5判 紙数:76ページ

 頒布:有料 定価200円
   
      参加して…


 左の女性、一見
20代ではないかと思わせるが、実は中学生のお嬢さんをもつ奥様。明るく知
的で心優しい、まさに日本女性の鑑。
 それでいて行動派、持ち前のバイタリティと多才な能力で、取材・文章・広告・配本と、何でもこなす。

       ふるさと“沿線”で

        主婦  小池 康子(学芸大学



 “材木屋”の私は、何でもドアを開けてみるのが好きである。昨年、ようやく春のおとずれをきいた頃、私は冬眠から覚めて、待っていましたとばかりに家をとび出し、『とうよこ沿線』のドアを叩いた。なにしろ文章を書くことに無縁の私なので、ドキドキしながらである。

 『とうよこ沿線』という本は、鉄道に関係がある。ただそれだけの理由で深い考えもなく入会した。凝り性の私はその頃、電車に乗ることに凝っていた。子供のように、切符を握ってウキウキと電車に乗る。主婦のこづかいでできる、ささやかな楽しみを満喫していた。

 入会してみて、私のそんな期待は少々はずれたが、取材や配本で歩いてみると、個人では経験できない多くの事にぶつかり、新たな興味が湧いてきた。また、ショッピングで歩く街と、取材で歩く街とは、同じ街でも顔が違うことも私の興味をひく。

 器用でなく、思うように活動できない私でも、受け入れてくれている編集室。東京育ちの私にも、ふるさとができつつある。
 私の人生に栄養が与えられ、お棺の中に持って行くものがまた一つふえた。つまみ食い人生、今日も始まる。

 イラストマップで大活躍中。キヤノン本社を定年退職後もキヤノンフォート・コンテストの事務を一人で取り仕切る。日本画家の父の血を継ぎ、当意即妙なイラストタッチはこの人の看板。余技にも即興の“ダンス”があり、ファンクラブ設立の声も。

    イラストでこんにちは!

      会社嘱託  石野 英夫(元住吉


 いま話題の会社、某製菓会社本社でコンピューター管理を仕事とする22歳。山梨県北巨摩郡出身。高校時代は柔道の選手だっただけに沈着冷静な行動派。そのためトシよりも老けて見え、対外的に活躍する編集室の中核スタッフである。

          

     想い出づくり

      会社員  福井 勉(日吉



昨年の6月入会した当時は、自分の生活環境を変えたいと真剣に考えていた時期でした。
  そんな事を何となく話していると、会社の先輩から『とうよこ沿線』を紹介してもらいました。それがきっかけで、後日編集室を夜10時過ぎに訪ね、参加となった次第です。

 さて、入会以来最大の思い出と言えば、なんと言っても「七夕祭り」につきます。夕方編集室に着くと即、会員宅の山から竹の切り出し作業。2キロの道程を枝や葉がついた青竹を数人でかついで歩き、通行人の注目の的となりました。夜は夜で、酒あり、カラオケあり、商品の抽選会あり、と大変な盛り上がり……。つい時を忘れ、徹夜となり、朝日を編集室で拝むことになるとは……。今年もまた楽しくやりたいですね。

 話変わってチラシ配りについて……。都立大学と綱島の各家にチラシを配ったんですが、どうして綱島にはあんなに犬が多いんですか? 郵便屋さんに同情します。でも犬に吠えられても、チラシのおかげで本が売れたり、新会員がふえたり、バックナンバーの問い合わせの反響があったりと思わずニンマリして、またガンバロウという気になるから不思議です。

 編集室のドアをくぐって9カ月。これから新しい物にも挑戦して、ますます幅広い人間をめざします。


          延べ2333名登場の

   編集の音(抜粋)

    は本号から参加した会員です。












「水をもて 先ず顔洗う すがしさよ 孫らは食後が合理的と言う」 ――近況の一首。

時代と年代の違いを痛感しています。ハテサテ歯磨きは食前か食後か?  ちなみに私は食前組で68歳、上下の歯とも全部自前です。
(武蔵小杉・自由人・天笠伝次郎)

出逢わなければ、見知らぬ人。当たり前なのかもしれないけれど、不思議です。入会してまだ1カ月ちょっと。ドジ、ボケ、ザルと、からかわれながらも、編集室に来るとなかなか帰ら(れ?)ない私。
{妙蓮寺・学生・杉村みゆき)




恐しい。実に恐しい。何がそんなに恐しいかって? 最近入会してきた人が恐しいんですよ。行動力もさることながら、いやあ、あの酒の飲みっぷり。別に私の前に書いた女の子とは言いませんが……。
(武蔵小杉・今ごろは会社員・戸次政明)





いよいよ、新入学・就職の季節となりました。今に思えば、私も昨年の今頃は「ピカピカの社会人1年生」でした。『とうよこ沿線』では、新女子大生、新OLの皆様の入会を心待ちしております。
(大井町線下神明・会社員・山内順一)





去年1219日、私が入会した日。あれもやらなきゃあ、これもやらなきゃあ、いつの間にか1年が終わっちゃった!  あれも見逃した、これも聴きそこねたなあ。で、時だけが足速に過ぎてしまう。
(日吉・製図や・平岡竜之)





最近かなりいい加減な人間になってきました。心をリフレッシュするためにもフラッ≠ニ「旅」にでもでたい気分…。この本が出るころには、心も晴れてるかなぁ−。
(武蔵中原・編集室・末永芳秀)





最近日吉の自動車教習所に通ってます。運転適性診断で「夜、高速道路を飛ばしたら気分がスカッとすると思う。」と素直に答えたら、診断に運転マナーC(最低)と出た。でも心配御無用です。そんな技術ないもん。
(田園調布・学生・中島雅子)





冬の寒い日から春の陽気に変わりつつある今日このごろです。自分もこの冬のきびしさから春のポカポカ陽気になってきて、だらけてしまいそうな日を送っています。いやぁ、いけない! 気合いだぁ!
(日吉・高校生・磯野幸治)






26号「榊」から参加させていただくのも何かの縁。綱島育ちの私の第2の故郷が母の故郷・長野の「梓川村」。今頃はまだ残雪の山々が遥かに見える頃。綱島も年々変わっていくけれど、いつまでも懐かしい町でいて〜。
(綱島・病院職員・嶋田美佐子)





もし『とうよこ沿線』との出会いがなかったら、私も普通のおばあさんで終ったでしょう。編集室の看板を背に、生地・神奈川の人々の残した足跡の一部を書き伝え、方方の人と出逢えることに感謝しております。
(大倉山・もの好き・山室まさ)




一昨年2月は大量の鼻出血で、3回救急車のお世話になりました。今年の2月は5回に上回ってしまった。それにしてもあの大量の血、輸血に使えたらよかったなぁ。あ〜、もったいないことしちゃった。
(編集室・鈴木善子)





ぽかぽか陽気に包まれると、なんとなくウキウキしてきます。もっと暖かくなったらお弁当持ってピクニックに行きたいなーと考えていると、「ゆみちゃん原稿まあだ〜?」ムムッ、“ざる〇”の声……。『えっ? なあに』
(妙蓮寺・栄養士・生方由美子)





122日、ついに友だちのえみちゃんが出産! まるで自分のことのように喜んでいます。名前は“幸子”、読んで字のごとく幸せになってください。どんな人生を歩むのかたのしみです。えみちゃんガンバレ!
(南万騎が原・信金ギャル・谷口珠子)





ムラサキハナナの花が沿線のあちこちに咲き始める季節です。去年は冬の大雪のためか元気がありませんでしたが、今年はきっと薄紫色の可憐な姿を見せてくれることでしょう。
(日吉・会社員・辻村 功)





放置自転車取材で、カメラ片手に見て回り、その実態を改めて痛感。都立大駅前で写真を撮る私にやさしく声をかけて下さったおじいちゃま、お元気ですか。初めての取材、心暖まる思い出です。
(綱島・主婦・平山順子)




やっと、肩書きが変わりました。勤め先は、横浜市でも最南部、金沢八景。入江には釣り舟が浮かび、駅前にはわら葺き屋根の家も。東横沿線とはまた違ったこの街、ちょっぴり気に入ってきました。
(大倉山・図書館職員・桑原芳哉)





幼稚園くらいの女の子がお母さんと一緒に乗ってきた。満席だった。すると、小学生の女の子が「座りなさいね」と席をあけた。大人っぽい仕草に、ジーンときた。――うららかな昼下がりの車内にて。
(自由が丘・電鉄会社車掌・西野裕久)





3月で編集室に通い始めて1年。今年になって、当番の日が楽しい。何故? かわいい笑顔のみゆきさんとお話ができるから。大学の事、お友達の事、その他いろいろ。気分も若く、明るいおばさんになれるかなあ。
(大倉山・主婦・長谷川千恵子)




大好きな桜の花の満開の下で、結婚式ができたらどんなにステキでしょう。青空結婚式ってないのかな。みんなでゴザ持ってお酒持っておつまみ持って、そこにケーキが加われば、もうオッケーなのにね。
(日吉・会社員・久保島紀子)






ある配本での出来事。わからなければ最初から「事務所で聞いて下さい」とか言ってほしいもの。「返品はこれだけです」と言われ伝票を書けば苦情の電話。くやしいので「この前の駐車反則金下さい」と言ってやった。
(妙蓮寺・会社員・菅間映二)




いよいよ春です。重いコートやセーターを脱いで外へ飛び出しましょう。新しい友達、新しい世界、そして新しい何かに出合うかも…。即、何かやりたい人は編集室に来て見てみて、やってみて!
(日吉・会社員・田岡秀樹)





222日。朝起き学校へ行き出席をとりすぐ帰る。ブラブラしてから約3時間チラシ配り。その後、ダンプ(杉村みゆきさん)にコキ使われてへトヘトになり帰宅。僕の一日でした。チャン、チャン!!
(奥沢・なんとか高校生・敷野慶久)




やっと高校入試も終わり、今は毎日毎日遊んでばかりいるのであります。この間、母が「そろそろ遊ぶのもひかえて、勉強しなさいッ」。春だというのに、いきなりカミナリが落ちた。
(奥沢・高校1年・西沢健介)






編集室の一色君から、渋川についてうかがいたいとの連絡。『観光中原』昭和48年号に、住吉桜の功労者・小室文次郎氏の話をやっと見つける。大正出版からは、忠犬ハチ公の飼い主、上野博士のことが日記に載ってないかと。大正1314年に数か所見つかった。古老も苦労する。
(武蔵小杉・火災保険代理店・小林英男)





歩くのが大好き。人と出会うのが大好き。国際青年の年(1YY)のことを話しに来て、思わず『とうよこ沿線』に入会してしまいました。取材にレイアウトに頑張るぞ。ここでまた人の輪が広がります。
(妙蓮寺・会社員・須藤優子)








編集室の春は“異動”の季節――。2号から参加のベテラン・久保島嬢が結婚し夫人に、中島、戸次両スタッフが学生から社会人に、中学生会員10名が高校生に、それぞれ新しい生活に入ります。しかしみな、これからも新たな環境の中で得た体験と視点をもって『とうよこ沿線』づくりに活かしてくれるといいます。
 わが子と思える諸君の前途、それが気になる春を迎えました。
(本会代表・編集長・岩田忠利)

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