ぼくは、この「東横沿線を語る会」に入会して一番印象深いのは、昭和56年6月28日の編集会議です。
その日は確か雨でした。ぼくは日吉能率進学教室のテストを終えて、『とうよこ沿線』が置いてある、或るレストランに行き、その後編集室へ向かいました。
午後2時に会議は始まりました。最初の自己紹介。あードキドキ……。ぼくの番だ。「ぼくは、奥沢の千葉敏行で………よろしくお願いします」と言った。大人のタバコのにおいはいっそう暑い感じなのに、ひや汗ひやひや。ぼくは自分の町のことを一生懸命しゃべりました。そのおかげでいろいろな人に知ってもらうことができました。
普段の日に編集室に行くと「ヨー、坊主」「おーチンバ、まだ生きていたのか」とか言って、みんながニコニコして迎えてくれます。
7月1日、榎号が出ました。榎号をまとめて取りに行った時、表紙を見ながら、つくづくうれしくなりました。翌日、先生に渡すのと学級文庫に置く分を学校に持って行きました。すると「われもわれも…」と、『とうよこ沿線』のまわりに集まってきました。まるで教室中が『とうよこ沿線』一色になったみたいでした。
みなさん、ぼくはこれからもがんばっていい文を書きます。それで、ぼくが『とうよこ沿線』に少しでも役立ち、この雑誌が何十年もず一っと続けばいいなあ、と思っています。
この会に参加したことが、ぼくの小学校時代の一番いい思い出となりそうです。
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