前首相・小渕恵三さんの故郷、群馬県中之条町の薬王園へ昨年11月1日、行ってきた。
そこには3本のナツメの木が周りの紅葉に映え、とてもきれいだった。
そう言えば、乃木将軍とステッセル将軍との会見場所(?)にあった棗の木はもっと大きかったのではないだろうか、などと想いを馳せた。
高さ6bほどになる落葉果樹「なつめ」は初夏になって芽を出すことから和名では「夏芽」という。
中国には野生していて、長い楕円形の赤い実を食用や強壮剤などの漢方薬として多用する重要な木である。
日本でも10〜11月頃に赤茶色に熟した実は甘くて生食することができ、ドライフルーツや砂糖漬けにする家がある。また実を乾燥し、刻んで煎じ、茶系の色をだす染料にもなる。
(綱島 加藤弘年)
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