編集:岩田忠利/編集支援:阿部匡宏/ロゴ:配野美矢子
NO.611 2015.04..25 掲載
    第74号
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第74号「棗(なつめ)
号名  「棗」
サイズ B5判
紙数 60ページ
発行日 平成12年(2000年)7月31日
頒布方法  定価300円
表紙
写真撮影:藤田清一(鶴見区獅子ヶ谷・85歳)

 駒岡小学校運動会「飴食い競走」など

表紙作成者
デザイン:品田みほ(三ッ沢下町)
特集
 
特集
 誌上座談会
 テーマ「女性たちよ、もっと素敵に もっと美しく」

    表紙の裏ばなし      岩田忠利(編集長) 

  表紙の写真は、鶴見川を挟んで日吉や綱島の向かい側の鶴見区・駒岡小学校運動会、お母さんが出場した「飴食い競走」シーン。
  運動会は強いお母さん像をわが子に印象づける絶好の機会です。
  粉の中の晒し飴を口にくわえてゴールヘ急ぐお母さんの顔は、顔面蒼白ならぬ“般若の面”。写真後方の人はトップを譲るものかと純白の粉の気炎を吐き、勇ましい。

  この情景を300ミリ望遠レンズで狙っていたのは、鶴見区獅子ヶ谷1丁目の藤田清一さん(85歳)。3年前、82歳の9月のことでした。

私が藤田さんの写真と出合ったのは2年ほど前、妙蓮寺・村市医院の待合室に掛かっていた一枚の写真を拝見してから。「構図がしっかりした良い写真だ。撮影者はいったいどんな人なのかな」と興味津々でおりました。

最近、村市徹郎先生の紹介でご本人にお会いする機会があり、お歳を聞き、びっくり。
 日本鋼管の技術者だったそうですが、若い頃から写真が好きで余暇には写真家・故西山清さんに師事、構図の基礎をばっちり仕込まれたとか。
 今は読売新聞社と神奈川新聞社の写真クラブに所属し、日頃の作品が隔月の選評会で審査されるので、その撮影でとても忙しいそうです。
 写真器材を肩に毎日出かけては被写体を探す藤田さん、「ベストテン上位の常連ですから」と謙虚に小声で話す人でした。

 号名「棗」とは…   

  前首相・小渕恵三さんの故郷、群馬県中之条町の薬王園へ昨年111日、行ってきた。

そこには本のナツメの木が周りの紅葉に映え、とてもきれいだった。
  そう言えば、乃木将軍とステッセル将軍との会見場所(?)にあった棗の木はもっと大きかったのではないだろうか、などと想いを馳せた。

高さ6bほどになる落葉果樹「なつめ」は初夏になって芽を出すことから和名では「夏芽」という。

中国には野生していて、長い楕円形の赤い実を食用や強壮剤などの漢方薬として多用する重要な木である。

日本でも1011月頃に赤茶色に熟した実は甘くて生食することができ、ドライフルーツや砂糖漬けにする家がある。また実を乾燥し、刻んで煎じ、茶系の色をだす染料にもなる。  
             
(綱島 加藤弘年)















港北区新吉田東・塩谷家久家のナツメの木

撮影:岩田忠利




上に木にたわわに生っている実
撮影:岩田忠利




実の拡大 撮影:岩田忠利
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