編集:岩田忠利/編集支援:阿部匡宏/ロゴ:配野美矢子
NO.608 2015.04..25 掲載
    第71号
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第71号「梔子(くちなし)
号名  「梔」
サイズ B5判
紙数 60ページ
発行日 平成10年(1998年)10月25日
頒布方法  定価300円
表紙
組み写真
「沿線の私立学校6校の写真」

表紙作成者
デザイン:品田みほ(三ッ沢下町)
特集
 
特集
1. 沿線の私立学校6校の紹介

2. おすすめのハーブ・ガーデニング

3. 日本人のホームステイこれでいいの?

4. おしゃれな暮らし方サロン

    表紙の裏ばなし      品田みほ(三ッ沢下町) 

  またまたデザイナー・品田の登場だ。しかも、今回は「イラストレーター」(グラフィックソフト)での初挑戦!

まずは、本屋で「−週間でマスターするイラストレーター」を買ってくる。根が素直なもんで、この手のフレーズに滅法弱い。先日も「3時間でブラインドタッチ!」という甘い言葉にまんまとひっかかったばかりだ。

「まっ、とにかく何回もやって慣れることね」と余裕の笑みを浮かべる高津利恵。彼女曰く、イラストレーターとは、あらゆるデザインが可能な夢のソフトなのだとか。じゃあ、タイトルロゴも作れるの?
  もちろん、そんなの朝飯前よ。楽勝だからやったんさい。

 とりあえず「とうよこ沿線」の「と」の描き方を手取り足取りで。なぬ、全然簡単じゃないジャン!
 やってぇ! と、すがりつく私を「ダメ! 自分でやらなきゃあ、力つかないでしょ」と冷たくし、風のように編集室から去って行くのであった。……。

後に残された品田と編集長。「あのう、タイトルちょっとギザギザでもいいですかぁ?」「…い、いいよ」。ひらがなは、ともかく「沿線」の文字の食い込み加減がむずかしい。そして、悠久なる時が流れ、表紙はともかく完成した……。

ふ〜〜。恐ろしく地道な作業だが、ちょっとクセになりそうな、とサイナー・品田は深夜の月に向かってつぶやいた。
  「あ〜〜! 「線」の字が違ってる!」え〜!?

 号名「梔子」とは…   

 もうだいぶ昔の歌ですが、皆さんは渡哲也のヒット曲「くちなしの花」を覚えています?

♪いまでは指輪も  まわるほど
      やせてやつれた  おまえのうわさ
      くちなしの花の  かおりが
      旅路のはてまで  ついてくる
      くちなしの    白い花
      おまえのような  花だった

この歌詞のように初夏になると、白い花を咲かせジャスミンに似た甘い香りを漂わせます。そして冬になると、実が黄赤色に熟し小鳥たちの越冬の餌となります。

中国では紀元1世紀から漢方薬として使っていたそうです。赤く熟した実は「山梔子(さんしし)」という生薬で、日干しにして使うと発熱性疾患や肝炎に効くとか。

オレンジ色に熟した実が黄色の染料となり、キントンやタクワンなどの食品の着色に古くから使われていたとは、知りませんでした。   
           (綱島 加藤弘年)



日吉本町・中央通りの民家に咲くクチナシの花

撮影:岩田忠利




着色の染料となるクチナシの実

撮影:石川佐智子さん(日吉)
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