編集:岩田忠利/編集支援:阿部匡宏/ロゴ:配野美矢子
NO.606 2015.04..24 掲載
    第69号
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第69号「椰(なぎ)
号名  「椰」
サイズ B5判
紙数 60ページ
発行日 平成10年(1998年)1月10日
頒布方法  定価300円
表紙
合成写真
「多摩川・川崎側でサッカーの試合中の子供と東京側から渡し船の写真の合成」

表紙作成者
写真:深谷光男・俵賢一 / イラスト:阿部紀子

デザイン:高津利恵
特集
 
特集
1. えんせん温泉ウオッチング

2. 沿線に見る少子化現象

3. 沿線ホームページ特集(続編)

4. 「私の街のお医者さん」(神奈川区前編)

    表紙の裏ばなし      俵 賢一(武蔵中原) 

  今回69号は少子化問題と温泉特集。ちょっと内容が極端に違うような気もするけれど、硬いものと軟らかいものでタウン誌にはちょうどいいのかもしれませんね。沿線で温泉というと綱島の東京園くらいしか知らなかったけど調べてみると結構ありました。

銭湯も今では2代目がほとんど。建物も改築され、サウナやジャグジー付きは当たり前。露天風呂が併設されている所も多い。中には露天ならぬ野天風呂なんて所もあったりして。
  雪がちらつく中、お酒でも飲みながら入浴ってのもいいかも?(おっと持ち込み禁止でしたね)。

で、今回の表紙は温泉で混浴! カメラマンはおなじみの深谷さんってことにはならず。
  少子化特集を頭に入れて、カメラぶらさげ単車で河原を走っていた休日、多摩川の第三京浜と二子橋の間、川崎市側の河川敷で少年サッカー(小学校5年)の試合が行われていたものを私が撮ったーコマと、別の日に東京都側から深谷さんに撮ってもらった風景をウエストンの小林さんに合成していただきました。

あら不思議、滅多に見られない渡し舟、少年たちの後ろにはヴェルディ川崎やフロンターレ川崎のホームグラウンドの等々力競技場や富士通のノッポビルが見えるじゃありませんか。

 号名「椰」とは…   

  ♪今度来るならサ〜ハ〜エ 持て来ておくれ

  奥の深山の椰の葉をコラ サンサエ〜

  これはご存じ、岩手県の南部牛追い歌、その3番の歌詞。牛の背に米・炭・特産品を積み、牛を追っての道中に歌った往来歌だが、ここに「椰の葉」が出てくる。

椰の葉は、昔から縁結びや厄除けのお守りとして珍重されていた。
 熱海・伊豆山神社には樹齢
850年のご神木の椰が現存し、この木の葉を恋の成就の願いを込めて密かに身に着けていた頼朝と政子がめでたく結ばれたことは有名な話。
 以来、男性は雄椰(おなぎ)、女性は雌椰(めなぎ)を身に着けていると結婚できるという縁起のいい木。

椰の木は葉が竹の葉に似ているマキ科の常緑高木で暖かい地に育つ。そのため、東北の岩手県あたりには育たなかったのだろう。「今度来るなら椰の葉を持て来ておくれ」と歌っている。

独身の皆さん、椰を見つけたら定期入れにでも入れておいたらどう? (大倉山 田中利男)



葉が熊野詣のお守り。熊野速玉神社の椰

平安末期、平重盛お手植えの椰と言われる樹齢1000年

撮影:山田紀子さん
(北山田)



椰の雄花

撮影:北澤美代子さん
(綱島)
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