編集:岩田忠利/編集支援:阿部匡宏/ロゴ:配野美矢子
NO.604 2015.04..24 掲載
    第67号
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第67号「椋(むく)
号名  「椋」
サイズ B5判
紙数 60ページ
発行日 平成9年(1997年)2月28日
頒布方法  定価300円
表紙 写真
「鶴見川畔(新羽町)の情景」

表紙作成者
写真:深谷光男(写真家 祐天寺)

デザイン:岩田忠利
特集
 
特集
1. えんせんお宝発掘! 「食」特集 第2弾

2. 「私の街のお医者さん」
  ○保存版「地図付き、お医者さんリスト」
    表紙の裏ばなし     俵 賢一(イラストレーター) 

  今号の表紙は、新横浜付近の鶴見川。新横浜大橋と亀の甲橋の間、港北区新羽町です。
  正面には現在建設中の横浜国際総合競技場が見える。観客7万人収容で国内最大規模を誇る。ここが来年10月開催の「かながわ・ゆめ国体」のメイン会場となる。そして2002年、サッカーワールドカップの熱戦もここで行われると思うと、胸か今からときめく……。

その競技場を眺めながら、愛竿を持ってフライフィッシングを楽しむ私の近くにジョッギングして来るのは鶴見川の端に住む塾の先生、小野道草さん。聞けば、走り始めたのは2年ほど前。今年正月には千葉の市民マラソンでゲスト参加の有森裕子さんを間近にして走ったことも。今年は初めてフルマラソンに挑戦!
 3年後には100キロのウルトラマラソン、そして5年後にはトライアスロンが目標、と小野さんの夢はデッカイ。

  下流の新羽橋から亀の甲橋の土手を1周すると約6キロ、格好のジョギングコースだ。
  私も10年前に菊名に住んでいた頃、韓国の国技テコンドーなる武術を習っていて、トレーニングに毎日この辺を走っていたのを懐かしく思い出す。

 新横浜大橋下流、左隅の河川敷では20台ほとのバイクが派手にジャンプを繰り返すモトクロスの練習中だった。

 号名「椋」とは…   

  確かあったはずと思って16日、井の頭公園へ行く。ここにはいろんな種類の樹木が植えてあって、木の名前を当てて歩く「グリーンアドベンチャー」という楽しい散策ができる。23番目が椋の木だった。

冬のことで枯葉がほんの少しついていた。椋は実が熟すと黒くなり、甘くなる。これを椋鳥(ムクドリ)が好んで食べるところから「椋の木」と呼ぶようになったとか。

群れをなす野鳥は木に大挙して押しかけ、実を食べる時の鳴き声がじつに騒がしい。その様から地方から上京の「おのぼりさん」を「椋鳥」という軽蔑語もあるほどだ。

椋はニレ科のムクノキ属。山野の日当たりのよい関東以西の場所に生え、1520bになる落葉高木。名前はザラザラした葉を漆器の木地やべっ甲を磨くのに使ったことから、「杢(もく)の木」が訛ったものという説がある。
 秋
11月に上記のとおり黒紫色に熟した1aほどの球果は甘くてうまい。椋鳥だけに食べさせるのはもったいない。     (綱島 加藤弘年)



港区芝公園の椋の大木


撮影:石川佐智子さん
(日吉)



黒紫色に熟す前、まだ若い椋の実

撮影:北澤美代子さん
(綱島)
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