編集:岩田忠利/編集支援:阿部匡宏/ロゴ:配野美矢子
NO.602 2015.04..23 掲載
    第65号
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第65号「檍(もちのき)
号名  「檍」
サイズ B5判
紙数 70ページ
発行日 平成8年(1996年)4月10日
頒布方法  定価300円
表紙 写真とイラストの合成

「都筑区総合庁舎情景と周囲にイラスト」

表紙作成者
写真:深谷光男(写真家 元住吉)

イラスト・構成:阿部紀子(市ヶ谷)
特集
 
特集
1.  わが街シリーズ 
        港北ニュータウン特集

2. ママのための保育園レポート「港北区」編
  「お役所に聞く」編

 ★本誌表紙絵・作者 畑田国男さん急逝!
   (追悼文が「街かどルポ」に)

    表紙の裏ばなし     阿部紀子(表紙担当) 

 今回、イラストマップを描くにあたり、取材を兼ねて編集長と港北ニュータウンを車で見てまわりました。

表紙の青空にそびえるのは新生、都筑区の行政の中心、都筑区総合庁舎。建物内部はどこも真新しく、1階ロビーは吹き抜け、お見事な設計です。6階の食堂は「安くてウマイ。だれでも利用可」というのがウレシイ。食事しながら区内の半分の地域が見渡せる眺めは、すばらしい。
 (こんなこと書いて、あまりに人が殺到したらちょっと大変かも)。道路も、ご覧のように広くて、車の流れもスムーズ。

さて、今回の港北ニュータウン。従来のニュータウンと違って、散策できる竹林や雑木林、小川や池をしっかり残した街づくり。タヌキや、場所によってはマムシも出るとか。
  ニュータウンでありながら、歴史遺産が豊富で、先祖代々この地に住む人が多いこの街。取材中、地名や古木の由来などについて、何人もの方が快く話してくださいました。今どき、これほど自分の街をよく知り、愛する人々がいるのかと、驚きました。

まだ、少し、商店や施設の割に人が少ない感じですが、この街なら、新しく住む人も、街への愛着をもてるのではないか……と思いました。

 号名「檍」とは…   

 年輩の方なら思い出すでしょう。竹竿の先にモチを塗り付けてセミやトンボを捕ったことを…。また、雪が降った翌日、ホオジロなどの野鳥を捕ったことも……。田圃の畔道に囮(おとり)の鳥篭を置き、そばにモチを付けた枝を指して大人と一緒に野鳥を追ってモチの枝に留まらせる。今回はそのモチが採れるモチの木。

どこに生えているのかを町の植物博士といわれる南区六ッ川の友だち、加藤やすえさんに尋ねたら、彼女の家の玄関先にあるという。
 その撮影後、気をつけてみると、わが家の前の家には
2軒とも庭に植えられていました。

植物園鑑を読むと、この木は宮城県から南、沖縄までの海岸に近い山野に成育するとある。葉は互生し倒卵状楕円形で厚みがあり、表面は深緑色、裏面が淡黄色。雌雄異株で4月に葉腋に黄緑色の小花を密生させます。果実は小豆大で、熱すと真っ赤になります。
 樹皮から、あの鳥モチや染料を作るのだそうです。          (綱島 加藤弘年)




クロガネモチの木の下で十数人がパーティー中

林試の森で撮影:岩田忠利




クロガネモチの紅い実

撮影:石川佐智子さん
(日吉
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