編集:岩田忠利/編集支援:阿部匡宏/ロゴ:配野美矢子
NO.601 2015.04..23 掲載
    第64号
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第64号「棭(ねむ)
号名  「棭」
サイズ B5判
紙数 68ページ+8ページ
発行日 平成7年(1995年)10月10日
頒布方法  定価300円
表紙 写真とイラストの合成

「神奈川大学図書館前の情景と周囲にイラスト」

表紙作成者
写真:設楽佳久(神奈川大生)

イラスト・構成:阿部紀子(市ヶ谷)
特集
 
特集
1.  わが街シリーズ 
 白楽・東白楽・東神奈川特集

2. どうする? どうなる? 大地震②
  「お役所に聞く」編

3. 戦後50年特別企画
  「空襲――そのとき私は」

 
    表紙の裏ばなし     阿楽佳久(表紙写真担当) 

 今回、神奈川大学の写真を表紙にとのことで、我々神大写真研究部に本誌編集長の岩田さんから撮影の機会をいただきました。しかしお話の時は余裕もあり、悠然と構えていたものの、ちょうど梅雨入りしてしまい、しかも学外写真展と前期試験と立て続けに忙しくなり、雨と試験の合い間に撮影する羽目に。しかも普段いるはずの腕利きは高校野球の県予選大会に新聞社の仕事で出払ってしまい、未熟ながら私が担当させていただくことになりました。

いざ撮影となると、被写体選定が難問。読者の皆様でも「あ、神奈川大学だ」と分かる場所というのは一体どこなのか……。いつも見慣れたキャンパス。内部の人間はどうしても外部の皆さんの視点に立ちにくい。結局、今号表紙の写真は本学の象徴、〝図書館とその前て談笑する学生たち″にしました。
 皆様の目にはどのように映ったでしょうか?

私事で恐縮ですが、私たちは年2回学外で写真展を行っています。特に12月の横浜4大学連合写真展は横浜市民ギャラリーで盛大に開きます。ぜひ覗いてみてください。

最後に、機会を与えてくださった岩田編集長と本学・鈴木芳徳教授に厚く御申し上げます。

 号名「棭」とは…   

 ♪ねんねのねむの木 眠りの木
 そっとゆすったその枝に 遠い昔の夜の調べ
 ねんねのねむの木 子守歌

  皆さんがご存じのこの調べ、美智子皇后陛下が聖心女子学院高等科在学中にお作りなったものです。
 その「棭」はふつう「合歓木」と書きますが、編集室の新漢和辞書には「木」偏に「夜」で「ねむの木」。夜になると葉を閉じて眠るようにみえます。

生き物のようななんとも不思議な木が、果たしてどこにあるかと思ったら、わが家のお隣さんの松本幹夫さんの家(綱島西6丁目)にありました。しかも、写真もばっちり撮ってありました。

マメ科のこの木は九州から本州の山野にあり、6~7月に綿毛のような上品なピンクの花が咲きます。                 (文・加藤弘年)





マメ科特有の葉の上にピンクの優しい棭の花

神代植物園で撮影:山田紀子さん
(北山田)



マメ科独特の豆果。熟すとサヤが割れ種子を落とす

港北区下田町、障害者ホームしもだ正門きわ
撮影:岩田忠利

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