編集:岩田忠利/編集支援:阿部匡宏/ロゴ:配野美矢子
NO.596 2015.04..22 掲載
    第59号
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第59号「椹(さわら
号名  「椹」
サイズ B5判
紙数 68ページ+8ページ(厚紙の「百選会」店名」・本誌販売先イラストッマップ付き)
発行日 平成5年(1993年)3月1日
頒布方法  定価300円
表紙 写真とイラストの合成

「元住吉ブレーメン通りの音楽祭の絵」
表紙作成者
写真:深谷光男(写真家 元住吉)

イラスト・畑田国男(漫画家 緑が丘)
特集
 
 
. わが街シリーズ 元住吉特集
 
 新企画 「本誌を教材にしている
      沿線の公立小学校100校」

    表紙の裏ばなし       畑田国男 

  ひと昔前、お元気だった目黒区緑が丘町内の楠本憲吉先生(緑が丘)やデビューしたばかりの大倉山の女性歌手たちと一緒に、元住吉で行われた本誌の「とうよこ沿線・移動編集室」に参加した。

台風一過、秋晴れの一日だったが、とても爽やかで活気のある商店街だと思った。この街に住む人、働く人たちの熱気がそこにあった。

近年は、ドイツ・ブレーメン州と姉妹提携し、西口商店街は「ブレーメン通り」を名乗っている。
 「姉妹型」研究のかたわら、あわせて姉妹都市にも並々ならぬ興味を持っている僕だが、東横沿線には、元住吉・ブレーメン(独)の他にも、自由が丘・マジシソンアベニュー(米・NY)、大倉山・アテネ(ギリシャ)などの姉妹タウンが沢山あり、大いに注目している。
  こちらブレーメン通りの場合は、音楽祭も年ごとに盛り上がりを見せ、沿線を越えて大きな話題になってきた。
  ブレーメン音楽祭の素晴らしい点は子供からお年寄りまで、さらに地元企業が積極的に参加していることだろう。

渋谷から数えても、桜木町から数えても11個目の駅、東横線のへソともいえる元住吉の発信する新しい文化の香りはきっと東京にも、横浜にも大きく波及してゆくことだろう。

 号名「椹」とは…   

 「サワラ」といってもお寿司屋さんで握ってくれるあの魚ではない。でも、あまり馴染みがない木なので、大倉山・田中建具店社長の田中利男さんにうかがった。

「秋田杉やヒノキは値が高いので、椹を障子やドアーなどの用材として使うこともあります。最も使うのは風呂桶屋さんですよ。水に強く、そして軽く、板が黄褐色で綺麗なので風呂桶用に使われます」と田中さん。

ヒノキ科ヒノキ属のサワラの名前は、柔らかいことを意味する「さわらぎ」の略で、ヒノキに樹形や枝葉が似ているが、ヒノキよりも材が柔らかいことに由来するのだそうだ。

サワラの木は本州中部地方の山地から亜高山帯に生えているそうだが、ヒノキやスギの代替として利用されるとは、まさに今の不況下の“申し子”みたいだ。
  国民注目の連立政権の細川殿様、どうか一刻も早い不況対策を!      (岩田忠利)










樹形・枝葉がヒノキにそっくりの椹

林試の森公園で撮影:岩田忠利




球果と鱗片状で十字対生の葉

林試の森公園で撮影:岩田忠利
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