ひと昔前、お元気だった目黒区緑が丘町内の楠本憲吉先生(緑が丘)やデビューしたばかりの大倉山の女性歌手たちと一緒に、元住吉で行われた本誌の「とうよこ沿線・移動編集室」に参加した。
台風一過、秋晴れの一日だったが、とても爽やかで活気のある商店街だと思った。この街に住む人、働く人たちの熱気がそこにあった。
近年は、ドイツ・ブレーメン州と姉妹提携し、西口商店街は「ブレーメン通り」を名乗っている。
「姉妹型」研究のかたわら、あわせて姉妹都市にも並々ならぬ興味を持っている僕だが、東横沿線には、元住吉・ブレーメン(独)の他にも、自由が丘・マジシソンアベニュー(米・NY)、大倉山・アテネ(ギリシャ)などの姉妹タウンが沢山あり、大いに注目している。
こちらブレーメン通りの場合は、音楽祭も年ごとに盛り上がりを見せ、沿線を越えて大きな話題になってきた。
ブレーメン音楽祭の素晴らしい点は子供からお年寄りまで、さらに地元企業が積極的に参加していることだろう。
渋谷から数えても、桜木町から数えても11個目の駅、東横線のへソともいえる元住吉の発信する新しい文化の香りはきっと東京にも、横浜にも大きく波及してゆくことだろう。
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