編集:岩田忠利/編集支援:阿部匡宏/ロゴ:配野美矢子
NO.594 2015.04.21 掲載
    第57号
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第57号「楊(かわやなぎ)
号名  「楊」
サイズ B5判
紙数 68ページ+8ページ(厚紙の「百選会」店名」・本誌販売先イラストッマップ付き)
発行日 平成4年(1992年)84月15日
頒布方法  定価300円
表紙 写真とイラストの合成

「MM21のランドマークをバックに若者たちの絵」
表紙作成者
写真:深谷光男(写真家 元住吉)

イラスト・畑田国男(漫画家 緑が丘)
特集
 
 
. わが街シリーズ 横浜駅周辺特集
 
    
    表紙の裏ばなし       木村敦郎 

  東横線高島町駅〜桜木町駅間の海側、MM21地区そびえ立つ巨大ビル。これがランドマークタワーで、オフィス・ホテル・多目的ホールなどを兼ね備えた70階建て。平成56月末の完成時には新宿の都庁を抜いて、その高さは日本一となる。
  左手の白亜の半円形の建物が丹下健三設計による新しい美術の殿堂「横浜美術館」。国際文化都市、横浜にふさわしいニューフェイスたちの登場だ。

  横浜の街はいつも若者でいっぱい。沿線の代官山や自由が丘と並んで、今や絶好のデートコ−ス。ハマは昔から外国人が多いことで有名だが、今号の表紙でもハリウッドのミュージカル映画に登場してきそうな、陽気な“ジェントルマンの4人組がミスMM21嬢″に声をかけ、これから「∃コハマライフ」をエンジョイというわけ。
  そんな横浜にも、いかにも「東洋一の商港」というムード漂う場所が随所に。港と帷子川を行き交う船。その窓から映るベイブリッジ。日本丸メモリアルパーク、今も残る赤レンガ倉庫など。

  たしかに街並みは変わったが、その雰囲気は「よく来たね。ゆっくりしていきなよ」と、いつも私に呼びかけているようだ。

 号名「楊」とは…   

 

山の際の 雪は消ざるを激ち合ふ
  川の際は 芽ばえけるかも
  万葉集に歌われているカワヤナギは、ヤナギ科の落葉低木。
 カワヤナギの名は、河原など湿った場所でよく見られることに由来し、庭木としても人気がある。
 早春から銀色の毛に包まれた大きな花芽
(花序)がつき、春の訪れを感じさせてくれる。それが猫の尻尾に似ていることから「ネコヤナギ」とも呼ばれる。
 銀色の毛は雌花の子房から生えている。雄花は紅色の葯が開き、黄色い花粉が出る。
 日常生活に身近な爪楊枝は、その字のとおり「楊」が材料である。   (木村敦郎)









楊(別名ネコヤナギ)の雌花

撮影:石川佐智子さん(日吉)




ピンク色がかかった雄花

影:岩田忠利
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