自由が丘はボクの庭だ。仕事の仲間、同好の士、わが家を訪れた友はみんな「自由の庭」に必ずご案内される。
「自由」という概念は日本にはなかなか根付かないけれど、今、世界で一番「自由」を楽しんでいる女性が多い街、それが自由が丘だと思う。
石井漠ら芸術家たち、商店街の人びと、住民の皆さん、彼ら先人たちが一体となって創り上げてきた街の理念が「自由」、それを継承することの誇りと責任を感ずる。
この春、以前ボクが住んでいた南口マンション前の遊歩道から鉄柵がとっぱらわれ、ここに緑が植えられてきた遊歩道は目黒区と世田谷区の「区境」だったわけだが、この快挙によって、自由が丘エリアの鉄柵区境がホボ全廃されるらしい。自由が丘に壁や塀は似合わない。新聞のフロントページを飾ってもいいような素晴らしいニュースではないか。
自由が丘は治安の良い平和な街なのだから、この街の住宅には塀は要らない。「ブロック塀を止めて緑を植えよう!」というボクの積年の主張を先取りして、この街はまず区の境をとっぱらってくれたのだ。
さすが、自由が丘の街。ボクの庭に鉄柵が無くなって、今、爽やかな風が吹いてきた陽春の候。
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